新たなる学園生活
ついに出ました。第2期です。
「高校2年生の時が、きたー!!」
あたし、篠町リルカ!
今日から高校2年生になる美少女。
ピンク髪のツインテールが特徴だ。
「おっはよー!!」
あたしは珍しく早く起き、今日から中学3年生の弟のエリオ、小学3年生の妹のルルカに元気よく挨拶する。
「おはよう、お姉ちゃん」
「珍しく早起きですね」
あたしは朝食のマカロンを上品に頬張る。
「朝っぱらからマカロンですか…」
「ルルカも食べようよぉ〜♡」
「別にいいです」
そんなこんなで朝食を終わらせ、あたしたちはソライユ学園に向かう。
「リルカ〜!」
あたしを呼ぶ声。声のする方向を向くと、あたしの親友、天野原雪乃と、花咲琴子が。
「おはよ!雪乃!琴子!」
「おはよう、リルカちゃん、今日から2年生だね」
「うん!2年生になって、あたしも成長したよ!」
「学力はダメなままだと思うけどね」
「ひどっ!」
雪乃は相変わらずブスリと刺さる言葉を放つ。
他にもいろいろおしゃべりしながら、ソライユ学園につく。
「ソライユ学園が、きたー!!」
ソライユ学園に来て、一番に気になることは…
「どこのクラスになったかな?今年も雪乃たちと同じクラスがいいなあ」
あたしはクラスの割り振りを見る。
雪乃と琴子は同じクラス(2年A組)なのだが…
「あら?リルカだけ違うクラスね…」
あたしだけ2年C組だ。
「ううぅ…そんなぁ…」
「大丈夫だよリルカちゃん!クラスは違ってもいつでも会えるよ!それに、リルカちゃんならきっと新しい友達ができるよ!」
「寂しくなったら来なさい」
「そうだよね!」
あたしは前向きになり、新たな教室へ向かう。
(ここが新たな教室…新たな友達できるかな…)
あたしは今もドキドキしている。
「みんな〜、席に着いてくださーい」
新たな担任教師が入室…!?
あ!この先生は…
美術部の顧問の城ヶ崎知世先生だ!まさかこの人が担任になるなんて…!
「皆さん高校2年生に進級おめでとうございます!新たな高校生活を楽しんでくださいね!」
城ヶ崎先生の話をしばらく聞いたところで、休み時間。
新たな友達作りをしないと!
「やほー!」
あたしは気になる少女に声をかけてみる。
この子は赤髪のポニーテールが特徴の少女だ。
「…………!」
少女はどこかへ逃げるように去っていく。
「……………」
あたしは寂しそうに少女の行った出口を見つめる。
そして、そのままお昼の時間。
「ふえぇぇ〜…」
あたしは雪乃のクラスでお弁当にする。
「友達ができそうにないよぉ〜…」
「リルカ、そんなに泣くことなの?」
「リルカちゃん、大丈夫!わたしたちがついてるからね!」
「雪乃…琴子…」
あたしは2人に慰めてもらい、お弁当を食べ終えて、あたしのクラスに。
(あの女の子、人見知りなのかな…)
あたしは考え事をするような顔で席に座る。
「あのー…」
誰かが声をかける。振り向くと、青緑色ロングで、眼鏡をかけた少女が。
「私、さっき逃げた女の子の親友です」
「ふぇ?あの赤い髪の女の子の?」
「はい」
なるほど、逃げた少女の親友か。
「私、桜木陽奈子っていいます。よろしくお願いしますね」
「はーい!あたしは篠町リルカだよ!リルカちゃんって呼んでほしいな♡」
「はい、よろしくです、リルカちゃん」
「うん!陽奈子ちゃん!」
早くも新しい友達ができた!しかも相手から来るってとってもついてるよ!
それから部活の時間だ。
「陽奈子ちゃんは何部に所属してるの?」
「私は天文部に所属してます」
「そうなんだ!あたしは美術部だよ!」
「よかったら、見せてください」
あたしは陽奈子ちゃんに美術部の様子を見せるため、美術室へ向かう。
「あら、リルカくん、新たな部員かしら?」
この子は美術部部長の大宮舞花ちゃん、通称まいちゃん部長だ。
「この子ね、新しい友達なの!」
「リルカちゃんの絵を描く様子が見たいので、よかったら、お願いします」
「別にいいわよ?」
あたしは一心不乱に絵を描きまくる。
「ねえねえ、お姉ちゃんは、絵描けるの?」
陽奈子ちゃんに、小さな少女が声をかける。
「あら?部活は中学生からですよ?」
「わたし、高校2年生なの!」
この子は露莉百合奈ちゃん。8歳の高校生だ。
「この子ね、8歳にして高校2年生なんだ」
「そうなんですか!?」
そう言ってるうちに絵が完成した。
「はい完成!!」
リス耳の少女が桜の木の下でひと休みしている絵が完成した。
「リルカちゃん素敵です!」
「ドヤァ」
新たな友達もできて、絵の腕を見せられたところで、新たな学校生活の1日が終わった。
「ねえねえ、LINE交換しよ!」
「はい、いいですよ」
あたしは帰り際に陽奈子ちゃんのLINEを交換し、下校した。
その夜。
「新たな学校生活…新たな友達…そして、そのうち新たな後輩…きゃー♡嬉しすぎて眠れないよぉ♡」
ネコミミパーカー姿のあたしはほっぺを赤く染め、照れながら夜を過ごすのだった。
To be continued...
おまけ
リルカ「赤いポニーテールの女の子に逃げられちゃったよ…」
雪乃「それリルカが何かイタズラしないか疑われてると思うわ」
リルカ「ひどっ!」