最初のレベル上げ
「うおっすげぇ」
チュートリアルを終えると、町の中心にある噴水に転移した。
この町は、所謂始まりの町、アンギアルだ。
喧騒が飛び交う此処は、現実と錯覚しそうな程、リアルだ。
しかしそこの全てを通り抜け、僕は戦闘フィールドへと向かった。
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field:ビンガー平原
今、目の前に剣を持ったゴブリンがいる。
そう、あの緑色で身長1m程の不潔感満載のアイツだ。
ファンタジーで最初によく出てくるがボスになることは少ないアイツだ。(ゴブリンの風評被害)
何故目の前にいるのかと言うと、実は短剣の練習をし忘れたので、その練習だ。
短剣を右手に構えて、走り出す。
ゴブリンは剣を構え始めたが、間に合わないだろう。
ゴブリンの剣を持っている手を狙い、切り落とす。
「GYAAAAAA!!」
うわ、痛そう(小並感)
さて、これで切られることはなくなった。
そのあと、短剣を持っている手を引き戻し、剣を拾われることの無いよう、足でゴブリンを蹴る。
そこで転んだゴブリンの首に短剣を突き刺して終了。
···うわぁ、えげつないと自分でも思う。
傷口と血液が赤いポリゴンだから良いけど、現実だとやばいなぁ
「······さて、次は弓だな、っと?···あ、ゴブリン見つけた!!」
狙い打つぜ!!
と言う訳で、1つ矢を射ってみる。
風がほぼない今なら頭を狙って···!!
ピシュッ···ザクッ
「GYAAAAAA!!」
何 故 死 な な い
頭ザクッて言ったよね?
ま、まあいいや、取り合えず向かって来たから足狙おう。
ピシュッ··スカッ
ピシュッ·スカッ
ピシュッスカッ
全部当たらない··だと。
このままだと流石にやばいので、、短剣に持ち変える。
真下にあった小石を"錬成"し、拳大の大きさにして、ゴブリンに投げつけ、怯んだ所を短剣で一刺し。
矢が頭に当たったからだろうが、胴に一刺しで行けた。
「いや~錬成の練習しておいて良かった~」
こんなことを暫く繰り返していた。
「ゴブリン見っけ!!」(死刑宣告)
「GYAAAAA!!」(迫真)