表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本当にありそうでなかった怖い話  作者: 久悠ふみ
ほんのいたずらのはずが…。ホラー要素あり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/41

いやがらせの報復~前編~☆ミ

1話完結を目指してたんですけど、ながいと感じたので2つに分けまーす

あれは10年くらい前の冬の日、淡路島へ行った日に起きた出来事です。


メンツはわたしこと、小ヶ岡(おかおが) 蒼白(そうはく)と愉快ななかまたち二人、そしていじられキャラの南着手(なんちゃって) (えみ)の4名。


2日かけて、淡路を堪能したわたし達は帰宅の途中だった。

道中の運転はわたしが担当して、いじられっこのエミとその他の子は車内を賑やかにして、わたしが眠くならないようにしてくれていた。

手の親指のつけねのところにあるツボを刺激してくれたり、空になったペットボトルで肩をたたいてくれたり。

なかでも車内で流す音楽に気を付けてもらえたのも助かった。

激しい曲だとついついアクセルを踏み込んでしまったり、ゆったりした曲だと眠気を誘う。

車内での曲選択はなかなかの難易度だ。

友人たちには曲ソムリエの称号を送りたいと思ってしまう。


そんな帰り道の道すがら、ちょっと静かになってきたなと後部座席を確認すると、エミが二日間の疲れからか気持ち良さそうにスヤスヤと眠っていた。


(おんなじように疲れているわたしがもくもくと運転しているのに、なんて能天気なんだろう…。)


腹が立ったわたしは腹いせに暖房をかなり暑くなるように設定した。

厚着をしていたエミは暑さでか目覚めた。

『あついよ~、なんでこんなに暑くしてるの?』

「車内まで冷え込んできてるから暖房いれてるんんだよ~。あまりにも暑いようなら上着とか脱いでおいたら??」


おそらく相当に暑かったのだろう。

素直にコートとマフラー等のあったか装備をはずしたエミ。


『脱いでもあついよ~…。あついー、あついー。』

確かに車内はわたしでさえ暑いと感じていた。

しかしいくらなんでも鬱陶しい。


しばらくそのまま走っていると、放出(はなてん)という駅が見えてきた。いまだにエミは暑いコールを続けている。


「エミ、ちょっとあこの駅にある自販機で飲み物買ってきて欲しいんだけど…。」

『いいよー! もう暑くて暑くてどうにかなっちゃいそうだったのだぁ~!』


嬉々として車から降りたエミを確認して、仲間二人とうなずきあうわたしたち。

しばらくして、車の方へと戻ってきたエミ。

手には人数分の冷えていると思われるジュースを抱えている。


『寒い! すごく寒いー!』

当たり前だ。

いくら車内は暑くても外は冬、それに風もなかなかに吹いている。そんな中へ防寒具を身に付けずに外へ出れば寒いに決まっている。

車に戻ろうとエミが扉を開けようとする。


ガチャ…、

ガチャガチャガチャ!


『開かない! 空かないよ! 寒い! めっちゃ寒いよー!!』

エミが降りると同時にドアをロックしていたのだった。

無情にも彼を置いてきぼりにして車を走らせ始めるわたし。

といっても10数メートルした辺りで開けるつもりだった。

しばらく走ってエミの姿が見えなくなり始めた頃、車におかしなことが起こり始めた。

風が強くなったのか窓ガラスがガタガタと音をたてて震えだし、そしてなぜか3人のスマホが同時になり出したのだ。

エミにはわたしの番号しか渡していない。

だからあとの二人にかかってくるはずはないのに、3人のスマホの画面には、はっきりと『エミ』の文字が浮かび上がっていたのだ。

3人は青ざめた顔でうなずきあい、意を決して同時に着信ボタンを押した。

……。

なにも物音がしない。ただ車が走る音と、窓のガタガタ音が鳴るだけだ。

いや、違う。

電話の奥から、ザァァァという猛烈な風の音に混じって、タタタタタタッ!という、裸足でアスファルトを全力疾走するような足音が聞こえる。

しかもその足音は、時速何十キロで走るこの車に、ピタリと並走しているような速さなのだ。

わたしがカーブに差し掛かった瞬間、受話器の奥の足音がピタッと止み、耳元ですぅ……っと深く息を吸い込む音が聞こえた。

そして、

『どうしてボクを置いてきぼりにしたの? 待って、開けてっていったのに!!!!』

スピーカーが割れるかと思うほどの、人間離れした絶叫が車内に響き渡った。

パニックになったわたしは、悲鳴を上げながら思いっきりアクセルを踏み込んでしまった。

ガードレールを超え、落下をはじめるわたし。

共に意識も落ちたのであった。






ブックマーク、評価よろしくお願いいたします。


前編では事件を。後編ではその後を書いてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ブックマーク・評価よろしくお願いします!

地震からめざめると男性だけの異世界でした!

田舎の怪盗夫婦。消えた財布はどこへいった!

上記連載の2作品も、どうぞよろしくお願いいたします♪

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ