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本当にありそうでなかった怖い話  作者: 久悠ふみ
さぁお立合いお立合い、真夜中の訪問者の続編があらわれたよ♪
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また遊ぼうね

お久しぶりです!

令和の1年目最後の月がやって来ましたね♪


ねぇねぇすいません…。いきなりなんですがついさっき実際に起こったアッシのお話を聞いていただけませんかね?

アッシは大好きなお風呂にはいってたんでござんすけどね? ついに怪奇現象に遭遇しちまったんでさぁ…。あ、その顔は皆さん信じていやせんね?


いいでしょう! それではアッシに起こったことをお聞き願いましょうか…。


アッシ…あぁ、名前は洗髪あらがみ湖乃武このむというんでござんすけどね? お風呂でシャンプーとトリートメントをするのが大好きなんでございやして…えへへ。アッシの家のお風呂場は母屋から1度外に出たとこにありまして、洗濯機の置いてある更衣室を経てからお風呂場へと行くのでございます。

お風呂場の窓には物を置けるスペースがあり、その窓の外はうちの庭。門と塀に区切られている我が家の庭にはもちろん誰も敷地内には入れないのでやすが、だからこその怪現象!


アッシは鼻歌混じりにシャンプーを2回ながしてトリートメントを1回、髪の毛と手のひらの水分をタオルでぬぐってからまたトリートメントをつけました。

トリートメントをつけたまま歯磨きをして口のなかをゆすいでいると、、。


カランカラン…ポチャン。


お風呂場の窓に置いてあった緑の歯ブラシが1本、唐突に湯船のなかに落ちたのです。


(なんだろう? )


アッシは不思議に思いながら、ふっと窓の歯ブラシ立てを見たのです。普段はきちっと立ててある歯ブラシ。

ですがそのうちの数本がお風呂の窓のタイル面になぜか寝かせてあるのです。

そして窓は立て付けが悪く、開けるときには必ずガタガタと音が鳴るので開けられたならすぐにわかります。


(珍しい…。歯ブラシの位置…戻しておいてあげようか。)


そう思ったアッシは歯ブラシを手に取ろうと手を伸ばしたのです。

そしてアッシは気づいてしまったのです。それは…。


寝かせられているうちのピンクの柄の歯ブラシがひとりでにゆっくり、ゆっくり…時計の秒針のようなカクカクとした動きではないのでパッと見ては分かりません。しかしそれは確実に、持つところを中心として回っているのです。

やがてそれは歯ブラシのヘッドが窓と反対側にきたとき…。


カランカラン…ポチャン。

落ちたのです。

もちろん窓は閉まっていますので誰も触っていませんし、風という線も薄そうです。


(うわぁぁぁぁ!!!)


急に恐くなったアッシですが、さすがに髪にトリートメントをつけたままではお風呂場を出ることは叶いません。

そんな現象にはじめて遭遇したアッシは思わずパニックになっていたのです。じっ…と窓を凝視したまま頭にシャワーからでるお湯を浴びトリートメントを流していきます。


(な、なにもおこらないよね?! そう、きっとおもいすごしだったんだよ!)


そう自分に言い聞かせて前髪を洗い始めました。

泡で塞がる視界に恐怖心を抱きながらも懸命に頭をワシャワシャして、泡がようやくきれ何もおこらなかったことにホッとしたアッシは湯船に落ちた2本の歯ブラシを拾い上げ、窓に戻そうと思い、そして見たのです。歯ブラシが横になっていた場所の下に、まるで血に濡れたカミソリを置いたかのような赤いラインが描かれているのを…。


それを見た瞬間、アッシの背筋にゾゾゾッとおぞけがはしりましてね?

急いで服を着て扉を開けるとそこに、


ニャアー!


うちの飼い猫であり、また半のら猫と化している三毛猫の柿ちゃんがエサ欲しさに待ち伏せていました。


(なぁんだ…。さっきのはこの子のせいだったのね…。)


ホッとしたアッシはつけっぱなしだったお風呂場の照明を消そうと開けっ放しだった更衣室との境目の扉のすぐそばにあるスイッチに手をやると


バン! という音ととともにアッシの手は突然誰かにスイッチのすぐ側にある壁に押さえつけられました。


(なになになになに?!?!?!)


混乱するアッシをよそに、耳元へとこんな声が届いたんでさぁ…。



『また遊ぼうね』


これは猫までは実際に起こったことです。

たぶん湯気の関係で歯ブラシが回ったのかな…とも思うのですが、触ってもいない歯ブラシがひとりでに回り、目の前でひとりでに落ちたのがかなり怖かったのでつい書いちゃいましたw


この文を通して皆さんのもとへとこの霊が遊びに行くことがあるかもしれませんが、それはまた別のお話…。


ではここらでお暇いたします。


セリカ

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