黄泉の階段☆ミ
みなさんは学校の七不思議、もしくは学校の怪談というものがあることをご存じだろうか?
第1弾、スタート
ある学校には、絶対に通ってはいけないと暗黙の了解になっている階段がある。
そこを、いじめられっこのAが脅されて登ろうとしていた。
半分上って踊り場。
また半分で屋上への扉がある。
その扉は鍵穴がないのに開かないので、あかずの扉としても有名であった。
1段上るたびになぜか背筋がゾクゾクとした。
結局、その時はなにも起こらず、Aは無事だった。
問題があったのはその日の夜のことである。
いじめっこのBはAが何事もなく無事で帰ってきたことが気に入らなかった。
悲鳴をあげるなり失禁するなりというのを期待していたからだ。
明日こそはと思いながら布団に入り眠った。
夢のなか、Bはなぜか件の階段の所にいた。
昼間にAが上りきっていたのだ。なにもあるわけがない。
そうたかをくくってAと同じように、半分上って踊り場まで上った。
もう半分で屋上だ。
そう思い上を見ると…。
ギイイィィィィィィ。
扉がひとりでに開き始めた。
これはやばい!
焦ったBは戻ろうとするも足が言うことを聞かない!
うごけ!
うごけ!
すると、Bの願いが通じたのか足が持ちがり始めた。
よし、いいぞ!
そのまま引き返せばなにも起こらない。俺は助かる。
しかし、持ち上がった足は、
そのまま階段を登り始めた。
まてまてまてまて!
これは夢だ! 俺の体なのに俺の言うとおりに動かないなんて夢に決まっている!!!
Bはもう必死で起きようと強く目をつぶる。
1段。
2段。
しかし無情にも足は止まることなく、逆に動かしかたを覚えたのか軽やかに登り始めようとしている。
するとどうしたことだろう?
扉が開いていくだけでも怖いのに、開いた扉からさしこむ日の光。
そこに人影があった。
ひぃぃぃぃぃぃぃ
助けてくれ!
助けてくれ!
Bは助かりたい一心で祈っていた。
階段を登りきらんとしたとき、ふいに階段を踏み外した感覚があった。
やばい!
落ちる!
次の瞬間に訪れるであろう痛みに備えるため顔をかばおうと腕をあげようとするが、腕が上がらない!
まるでなにかに押さえつけられているかのようだ!!
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
痛みが訪れないことに不信感を抱き、目を開ける。
自分の部屋が見えた。
よかった! 助かった!
は、はは! そうだよな! あれは所詮夢なんだからいつかは覚めるに決まってるんだ!
ふと布団のなかを見ると、腕が体にしたに挟まっていた。
これでは腕が上がらないはずだ。
なんとか普段のペースに戻ったBはいつも通り登校することにした。
Bは3年生で、教室は3階にある。
1段飛ばしで軽快に上っていく、多少汗をかいているのか背筋が冷えるような感覚がする。
今日は何をしてAをいじめてやろうか…。
そんなワクワクしながら上っていくと、
なぜか屋上の扉直前の踊り場へと行きついてしまった。
いっけね! 調子に乗って上りすぎちまったのか。
そのまま戻ろうとする。
戻れない。
だが足は先程と同じように上っていく。
あ、あれ?
俺いま起きてるよな? なんで自由に動けないんだ?
ギイイィィィィィィ
扉が開き始めた。
Bにとっては夢で見た光景そのものである。
開く扉。
射し込む日の光。
そして……。
Bは階段を上りきって屋上の扉へとたどり着いた。
たどり着いてしまった。
恐々と顔をあげると、そこにいたのは
Aだった。
てめぇっ!
Aの癖に俺を驚かすとは何様のつもりだ!
威嚇するもAは無反応。
さてどうしたものか。
戻ろうとするもいまだに身体は動かない。
前に進もうにもAも動かない。
しばらくそんな状態が続いていた。
すると突然。
Aが反対を向いて走り始めた。
おいっ! そっちは…!
屋上より飛び降りようと走るAを止めようと前へ足を運んだときだった。
ガツッ!!
急に扉が閉まってBは挟まれた。
突然のことだった。
この世のものと思えない力強さで挟まれたBの身体は…。
出欠とるぞー!
A! はい!
C! はい!
D! はい!
…。
全員揃っているなー?
それではホームルームをはじめる!
Bがいない教室。
でも誰も不思議に思わない。
だってこの教室には。
Bなんて元々いなかったのだから。
ブクマ、評価よろしくお願いします。
イジメはだめですよー?




