表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

1:晴海ー最終話

だいぶ更新が遅くなり、申し訳ありません。


中々最後までの持って行き方が難しく。

晴海編、最後になります。


宜しくお願い致します。

私は手を加賀先輩に引っ張られ、前屈みの体勢で加賀先輩の後を着いて行く。

加賀先輩は速い足取りで歩いているので、私は着いて行くのにも必死である。


「ハアハア、か、加賀先輩、少しゆっくり・・」

「もう少しなんだ。」


加賀先輩は歩くスピードを緩める事なかった。


こんな関係に何時なったのかというとこの3ヶ月で色々あったというか


最初は誘われるがままサッカー部に遊びに行くだけだったのだけど、

気づいたらサッカー部の連中と仲良くなっていて、飛鳥と一緒に試合の応援に行くようになり

試合の帰りに、みんなで一緒ご飯行ったりするようになった。


「晴美ちゃん、私、サッカー部のマネージャーになる。」


飛鳥のこの一言が出たのが2月前の事だった。

男が苦手な飛鳥のこの一言にビックリしたのと、心配になり私もサッカー部に入ることにした。

これが、加賀先輩の策略だったなら、まさに完敗である。


でも、この1ヶ月間近でサッカー部の連中を見てきたが、確かにそういう人物もいるけど、

但馬と加賀先輩は違うような感じであった。

姑息な手を使わず、まさに直球勝負が好きそうなタイプだと・・・思う。


飛鳥は本当に真面目でせっせと土と汗だらけのユニフォームを洗っていく。

私は文句を言いながら、飛鳥の半分くらいの仕事をこなす。

仕事もっとしろって?

他にも5、6人女子マネージャーがいるので問題がない。


そんな容量がいい私に、但馬と加賀先輩先輩はユニフォームを渡してくる。

毎回私の前でパンツ一丁になる。

他のマネージャー達はキャアキャア言いながら喜んでいるが、私にはそんなに効力はないぞ。

ちょ、ちょっと鍛えられた腹筋には眼がいってしまうけど・・・


そんな時、1人のマネージャーと部員が付き合っている事が発覚。

それにより、サッカー部で禁じられていたのが解放されたかのように、あっちっこっちで告白合戦が始まりだした。部員が可愛いマネージャーに我先にと告白、マネージャーがお気に入りの部員に猛烈アタック、男も女も関係なくサッカー部がピンク色に染まってしまった。


飛鳥は一番人気らしく、ほとんどの部員に声をかけられ、その度に逃げるように私の後ろに隠れる。

私は飛鳥の後を追ってきた男子にガルルル〜と威嚇する。

すると男子達は諦めたかのように離れていった。


私の人気はっというと、この二人だった。


「おい、凶暴猿。この後一緒にかえろうぜ。」

「由比と帰ったら?」

「なんでそこで由比が出て来るんだ?」


私達の背後から突き刺さるような視線を感じ取る。

そう、由比である。

帰宅部のくせに、私達の練習が終わるのを待ち、さりげなく一緒に帰りましょうを狙ってくる。

いつもタイミング良く出てくると思ってたら隠れていたのだ。

但馬に寄り添ってくる女子に対し、私幼馴染なんだけどアピール攻撃をしていた。

但馬に女子が寄り付かないのは、由比のせいだろう。


だけどこの但馬は私にはフレンドリーに話しかけてくる。由比がその度に絡んできて鬱陶しいのなんの。

この前なんて私と但馬が喋っていたら、私と但馬の丁度間に割り込んで来た。


もう、この二人くっついちゃえばと思った翌日、帰り道で但馬に壁ドンされる。

な、なによ


壁ドンをした本人は顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうに目を逸らしていた。


「お、お前、・・・・い、いや、あれだ。」


中々本題に入ってこない但馬。私もこの体勢恥ずかしいんですけど。

知り合いに見られたらなんて答えれば・・・


「お、お前・・・俺と付き合え。」


物凄くストレートでした。


「・・・・・・」


私の顔は赤くなっていたと思う。

少し気になっていた時期も確かにあった。

目で追いかけていた時もあった。


「ごめん・・・」


私は短くそう答える。


「・・・加賀先輩か。」


私は但馬の言葉に無言で縦に首を振る。


「そうかぁ〜、最近のお前ら見てたら、そんな気がしてさ。カッコ悪いな俺・・・

今更お前の魅力に気付いちまった。」


但馬は下を向いていたが、一粒の涙が頬を伝っている事に気付く。

私も無意識に両目から涙が溢れでてくる。


「ごめん、、、、、ごめんなさい。」


その後二人は桜の木の下で数分間泣き続けた。

私は、この時、既に加賀先輩に告白され、OKを出していた・・・・

加賀先輩は私が廊下で歩いている時も頻繁に声をかけてきて、ちょっとした笑話しをし、

部活動が終わった後も優しく声をかけてきたり、飛鳥と3人で帰る日も度々あった。


初めてデートにも誘われた。もちろん初めは断ったのだけど、しつこく誘ってきたので一回だけと約束。


その一回のデートが非常に楽しかった。


私は童心に帰ったように夢中で遊園地を楽しんだ。

加賀先輩のエスコートは、今までの私の経験を超える何かをくれたのだと思う。


最後の方には自然と手を繋いで歩いていた。


「今日は楽しかったよ、三重さん。」

「デートって・・・こんなに楽しいんですね。初めて知りました。」


数秒無言の時間が続き、


「俺も初めてしったよ。

三重さんと過ごす時間が、こんなに楽しいことを。」


私達は自然と見つめ合う。

私は自然と目を閉じてしまう。


そんな私のおデコを加賀先輩は人差し指で軽く押す。


「三重さんの唇は、エッチだね。

お、俺もその気はあるけど・・・・もう少し待ってくれないかな。

い、色々と大切にしたいんだ。」

「うん。わかった。」


「でもまずはこれだけ聞いてくれないか。


三重さ、三重!お、俺と付き合ってくれ。」


「先輩、カミカミですよ。」


二人はこの後数秒笑い合い、また無言の時間が流れる。


「先輩・・・・晴美って呼んでください。」

「え、え、そ、それって、、、あ、ああ。晴美。」

「私、幸せになっていいんですか?」


「もちろんだ。・・・・俺が幸せにする。」


私は先輩の決意にクスクスと笑い、加賀先輩は顔を真っ赤にしながら本気だからと言う。



回想は以上で、私は今、彼氏の加賀先輩に手を引かれていた。


「先輩、ハアハア、そろそろたいりょくの限界がぁ。」

「着いたぁ。」


加賀先輩に連れられて着いた所は、踏切が近くにある公園だった。


「ハアハア・・、此処?」

「晴美に、ハアハア、な、なかなかきつかったぁ。」

「もう少し遠かったら、手振りほどいてたかも。」

「そりゃ〜、ひどいなぁ。はははははは。」


私の冗談で2人とも笑い出す。


「なあ、晴美、初めて会った時のこと、覚えているか?」

「覚えているわよね。」

「晴美のパンツにもビックリしたなぁ〜。」

「そんなこと覚えていないでよ〜。」


「ところで私を此処に連れてきた意味を教えてほしいんだけど。」

「う〜ん、そろそろかなぁ。こっち来て。」


私達は公園を出て、ちょうど踏み切り近くの場所に立つ。


「ここから、あっちの太陽を見てくれないか?」

「え?」


私は今に沈みそうになっている太陽、夕日に視線を移す。

そこには、建物に遮られていない夕日が地面に半分埋まっていた。

辺りを紅色に染めあげて、私の前に立っていた加賀先輩が影のように赤と黒に染まる。

はっきりと顔が見えない加賀先輩が、私の顎を右手で軽くもちあげる。


「・・・・・。」


私は初めてのキスをする。

真っ赤に染まった世界で・・・。


5秒もたたないうちに加賀先輩は私の唇から唇を離し、ニコヤカな笑顔を見せていた。

まだ赤黒に染まった先輩の顔はそう見えただけかもしれない。


「じゃあ、また明日な。」


加賀先輩はそういうと、踏み切りに入る。

私の心臓はさきほどのキスでドクンドクンと脈打つ。


「せ、せ、・・・・・イクト!」

「・・・うん?どうしたぁ?」


私は初めて加賀先輩の下の名前を呼ぶ。

加賀先輩は私の声に反応して、私の方に顔を向け直す。


ま、また明日っと言おうと心に決める。


「ま、」

「加賀先輩!!!!!!」


私の声を掻き消すような大きな男子の声が私の後ろから聞こえる。


そして、加賀先輩が立っていた場所を電車が通り過ぎていった。


私の視界はさきほどよりも真っ赤に染まる。

何かの液体が私をより深く染めていく。


「い、イクト・・・。」








踏切には入るなっという話でした。


壊れた踏切が二人の仲を裂く。


とても残酷な話になりました。

一瞬で自体は急展開する事がこの世界多く存在すると思います。


一分一秒、後悔しないように楽しみましょ!


では、また次の話で。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ