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武限の闘士  作者: 漆之黒褐
神剣の盾
28/28

4-9

「全軍、ギデウス砦まで撤退せよ! 皇国軍をそこで迎え撃つ。負傷者の収容を急げ。第五、第七部隊は殿を、第十部隊は先行して籠砦戦の準備を行え!」


 初め、アリティアの騎士達は、何故その様な命令をドーガが下したのかを分かっていない様だった。だが、ドーガが見つめた方向にただならぬ気配と、だんだんと近づいてくる地響きの音に、自分達が皇国よりも先にユメリアの街に入れなかった事をだんだんと理解していく。

 ここ百年近く、一度として他国に領土を侵略され奪われなかった事が、アリティア軍の撤退を鈍足にさせていた。

 この場に、戦場からの撤退を経験した騎士はほとんどいない。他国から流れてきた者ならばともかくとして、アリティアに生まれ、アリティアで育ち、当然の様にアリティアの騎士になった者達の大半は、勝利しか知らない者ばかりだ。侵略戦も、ドーガという優れた指揮官がいたが故に、敗北した事は無い。

 それは、アリティア共和国が最強の騎士〈神剣の盾〉バス・ファード・エル・ドーガとて同じ事だった。

 それが、ここで仇になった様だ。

 アリティアの騎士達は、自らがやるべき事が分からず、各々が取るべき行動をまともにこなす事が出来なかった。何が起こっているのかが未だに認識出来ず呆然とする伝達係の騎士、部隊の長を任されているにも関わらず我先に逃げる指揮官、右往左往して他の者を邪魔する若年の騎士等々。

 ドーガの命令は、逆にアリティア騎士団に混乱を生み出してしまうという最悪の結果になっていた。

 ドーガといえば、命令を下したは良いが、その後もリーヴァンスが瀕死の身体を引きずって執拗に攻撃を仕掛けてくる為に、混乱する味方部隊を統率する事も用意に適わない。

空中に大きく飛翔した闘士の身体が再び音速の域に達する。不可思議な力で加速された肉体は、瞬時にその場から消失し、ドーガの目の前へと移動した。

 放たれるは、剛雷脚。

 音速を超えた脚槍の先端が、『神の盾』の魔法障壁へと襲いかかる。俺の知る限り、その一撃は両腕がほとんど仕えない状態のリーヴァンスが行う事が出来る最強の一撃だ。

 だが、まだ練りが足りない。

 兇悪な攻撃力を秘めた刺突をただ力任せに放つ程度では、世に名を聞こえさせる〈神剣の盾〉たるドーガを屠る事は適わない。動きもばればれだ。予測の出来る攻撃など、いまさら何の役にも立たない事は、次に訪れた結果がありありと証明されていた。

 音速を超える攻撃にこれほど素早く対応し、カウンターの一閃を放つドーガの並外れた戦闘能力を垣間見た気がした。

 球状の魔法障壁と鬼人の脚の先端との交点をずらし、その軌道を変化させられたリーヴァンスの腹部に抜き放たれた鋭い刃が斬り抜ける。それから僅かな刹那の時を遅れて、軌道を変えた鬼人の脚撃が大地を撃った。その身が、超速移動を殺しきれずにそのまま大地に叩きつけられる。身体が直線上にあってこそ、最大の攻撃力を秘め、衝突後の反動を最小限に抑える事が出来る。

 軌道を変えられたリーヴァンスの肉体は、その直線上から微妙な編曲へと変化していた為に、自爆する形となった。衝突する瞬間に脚があらぬ方向へと曲がろうとしていたので、間違いなく脚の骨は折れただろう。両腕に続いて、片足を失ったリーヴァンスが、今度はいったいどのような手段で攻撃を仕掛けるのか。何となく、楽しみが増えたな。


「そこで暫く寝ていろ。今は貴様を殺す時間すらも惜しい」


 冷たい言葉を残して、ドーガが踵を返す。

 そして、自軍の方へと逃走し始めた。

 道中に落ちていた兜には目もくれず、自軍兵士への叱咤と共に走り向かうその背中には、既にリーヴァンスの事など微塵も浮かんでいない。今ここでリーヴァンスを殺さずに生かしておく事は、後々に災いとなる事は確かであるにも関わらず、ドーガは目前に迫ったフェブリゾ皇国の事だけを考えている様だった。

 自分一人の驚異か、それとも幾百万の国民の命か。

 ドーガは考えるまでもなく、後者を取ったという訳だ。


「待てよ!」


 衝撃が大地を撃つ。

 まだ使用が可能だというのか、血にまみれてボロボロの左腕で地を殴りつけた鬼人のごとき闘士の身体が地面より人の背丈分ほど上昇する。言うまでもなく、そこからあの加速を行い、ドーガへと襲いかかる為だ。


「いい加減に、寝てろっ!」


 だが、それが適う事は無かった様だ。

 いつの間にか隣からいなくなっていたベオルブの拳が、リーヴァンスの頭を容赦なく強打し、その身を再び大地へと張り付けた。先にリーヴァンスが放った大地への一撃の衝撃音に負けず劣らない衝突の轟音が響き渡り、その無慈悲な威力を見せつける。この男に対するプレゼントとしては、まぁこれぐらいは必要だろう。


「ちょっとやりすぎ……」


 ネイの突っ込みがこの場には微妙に可笑しかった。

 頭から大地に突き刺さったリーヴァンスが、それを更に味付けしている。

 どうやら、今回の戦闘はこれで終わりの様だな。あれだけ負傷し、ドーガの姿も既にアリティア軍の中へと消え、そして保護者も現れた。

 撤退の頃合いだ。

 俺は三人の元へと急ぎ走り向かった。


「これぐらいがこいつには丁度良い。あの〈草原の狼〉に〈混沌の鬼人〉と称され、いきなり五千万の賞金首にされた奴だ。今回の闘いでもっと額が上がるとは思うが、そんな奴を足止めするのに生半可な攻撃では難しい」


 いったいこの男が過去に何をやらかしたのかは知らないが、三日前にユメリアの街にも届いた新しい賞金首の列に、リーヴァンスの顔が並んでいた。その発行元は、この《アーカニア大陸》とは陸続きの別大陸である《ヴァナルディア大陸》のコーセティアークという国。SS級魔者ゼ・イルの牙より生み出された魔器の一つ『ゼイルのランス』を持つ〈草原の狼〉と呼ばれる槍匠ブロラルド・ヴェルンシュターがいる草原と騎馬の国である。発行者は、その〈草原の狼〉からだった。


「五千万って、凄いの?」


「さて、どうだろう。賞金の額は、一概に強さに比例する訳ではない。犯した罪の大きさにも比例して金額がアップする」


 だが、いきなり五千万という高値をつけられるというのは、それなりの罪を犯さなければ早々ある事ではない。もし強さではなく、犯罪という観点だけで五千万という額をつけようとするならば、だいたい一つの街を壊滅させるぐらいの事はしでかさないと難しいだろう。


「まぁ、こいつの事だ。今日みたいに〈草原の狼〉とコーセティアークの軍隊に喧嘩をふっかけたんだろう」


「それじゃ、次は一億かな♪」


 ワクワク、といった風に楽しみ笑顔でネイが言う。

 これから一緒に旅をするかもしれない男が持つ賞金額としては、あまり歓迎出来る額ではないな。

 まぁ、今回は敗北したので、恐らくは七千万というところだろう。アリティアにとってはユメリアの街を奪われた訳だが、ユメリアは交通の要所でよく他国に侵略され国をコロコロと変えていた街なので、それほど大きな事件ではない。むしろ、守りにむかない、今となっては隣国がフェブリゾ皇国しかいないので貿易も行えない、アリティアにとってもあまりまだ価値の見いだせていない街だったので、両国の開戦の場となるよりはいっその事奪われた方がアリティアにとっては良かったのかもしれない。  

ただ、リーヴァンスはこれからも面倒な事に首をどんどん突っ込んでいくだろう。その度に賞金額が上乗せさせられて、恐らくは3億程度まではいく筈だ。それだけの力は十分に有している。そしてまだ二十歳も迎えていない若年なので、これからもまだまだ成長していく筈だ。暴走する男にこれだけの力を与えるなど、いったい誰がこんな奴を野放しにしたのか。親の顔が見てみたいものだ。

 運悪く、その保護者の白羽の矢が立ってしまったのが、この俺という訳か。勿論、ベオルブも保護者の一人に数えられる訳だが、この男に任していては幸先が良くなる気がしない。持ち合わせている力を有効に利用してリーヴァンスの暴走を止める事は可能だが、ただそれだけでそれ以上の効果をこの男がもたらしてくれるとは到底思えなかった。

 やはり、ここは俺が人肌脱ぐしかないのか。

 などと嘆息していてもしょうがない。

 俺は唯一の俺の言葉の理解者であり、そして御主人様でもあるネイの所に向かった。

 そして俺の今考えている事を彼女に伝える。


「ベル、そろそろいかないと危ない――ってバルキリーが言ってる」


 域が出来ない為なのか、苦しそうに呻いてジタバタしているリーヴァンスの身体をつつきながら、ネイは俺の言葉をベオルブに伝えた。

 重傷の身で思う様に身体に力が入らないのだろう。ほとんど動かない手足の代わりに身体をひねって何とか脱出を試みている様だが、リーヴァンスの首は一向に抜ける気配は無い。その間にも血は体中から流れて出てはいたが、その流出量は減少気味にある。だが、とりあえず元気そうなので、暫くは放っておいても大丈夫だろう。


「――そうだな。そろそろ引き上げるか」


「それは少し待ってもらえませんでしょうか?」


 刹那、ベオルブの巨体が声のした方とは反対方向にザッと飛び退さり、そして身構えた。


「だれ、この人?」


対して、ネイはゆっくりと顔を巡らせただけだった。

 その拍子に、ネイの頭にいる俺の視界も変わる。

 何もしなくても目的の場所に視線を向けれるというのは、意外と楽だな。


「御前は――何故、御前が此処にいる。仕事の標的をこいつが間違えた事に対する報復をしに来たのか?」


「報復? 違いますよ。私は、彼に依頼した仕事が完遂されましたので、仕事料と彼のお望みの人を届けに来たのです」


 含み笑いを押し殺した淡々とした口調で男は言葉を続ける。


「彼は、私が予想していた以上の成果を残してくれた様ですね。驚異となるアリティアの精鋭騎士二百余名を全て倒し、そしてあの〈神剣の盾〉を攻撃に奔らせるとは――とても良い参考になりました。これで彼の攻略もぐっと楽となる事でしょう。皇帝もさぞかし喜ばれる事と思います」


 どうやら、この男がベオルブの言っていた牢屋に現れた依頼者の様だった。

 隠密の為に顔を布で隠し、夜の闇に紛れて行動するには優れている漆黒色の動きやすい忍び装束を身に纏った、言葉と身なりにややギャップを感じざるを得ない細身の男。押し殺した低い声で話してくれればもう少ししっくりくるのだが、反して男の声は高めで透き通ってよく響いている。

 その声の彩りに反して、瞳は白目に翻り、とても異様だった。


「――初めから仕組まれていた事という訳か。随分と遠回りをしているんだな。奴と組んで策を練らずとも、こいつならどっちが相手でも動くだろう事は分かっていたんだろう?」


「はい」


 男は、ベオルブの言葉に頷いた。


「私共と致しましても、彼等との付き合いは今暫くは続けなければなりません。それが皇帝の御意志です。ですので、この度は借りを作る為に、彼の余興に付き合わさせて頂きました」


 『彼等』とは、恐らくイクス達の事だろう。イクスも同じ事を言っていた。

 だが、こうまでも二つの組織の強力関係を暴露しても良いのだろうか。イクスの方はともかくとして、一国に仕える者として、この男の口は軽すぎる。普通は無言で応えて、真実を伝える様な事はしない筈だ。


「そういえば、そちらのお二方には自己紹介がまだでしたね。私、シルバーハイト・フォン・オルグ・ローレンマイツイッヒと言います。皆様は〈白眼侯爵アオゲン・ヴァイス・リッヒ・マーカス〉と呼んでいますね。以後、お見知りおきください」


 シルバーハイトが丁寧にお辞儀をする。

 五等爵のうち、公爵に次ぐ第二の位"侯爵"を持っているという事は、この男、シルバーハイトは皇国ではそれなりに地位を持っているという事になる。そんな男がわざわざ単独で動いているというのは少しおかしな気もするが、この際そんな小さな事には拘るまい。どうせろくでもない趣味か何かなのだろう。

 それよりも気になるのは、この男が言う彼等、イクス等が皇国と深い繋がりを持っているという事だ。藍須が言っていた"御方"というのは、恐らく彼等を統べる組織の長の事だろうが、その組織はどれほど大きいのだろうか。イクス、藍須、そしてズィーベンがそれなりの戦闘力を有している事は分かっているが、その組織構成が分からない。皇国と付き合いがあるからには、それなりに強大なのだろうか。ベオルブが何かを知っていそうだが、恐らく時がくるまではほとんど何も話してはくれないだろう。

 それと、今回の事件がいったいどのように結びつくのか。シルバーハイトは、イクスの余興と言った。それは恐らくがリーヴァンスの値踏の事だとは思うが、いったい彼が何を企んでいるのか。

 どうやら、この先彼等のちょっかいは免れそうにも無い様だな。


「ああ、ベオルブさん、そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。皇国軍の方達には私から既に説明しています。彼等が来ても、決してあなた方に襲いかかる様な事は致しません。私の瞳に誓って」


黒い部分が無いという事とかけているのだろうか? あまり笑えない冗談だな。


「その言葉が信用に値すると、いったい誰が証明してくれる? 御前は既に俺達を騙した後だという事を忘れるな」


「騙したのは私ではありませんよ。私はただ、彼に頼まれた事をしただけです。私を恨むのは筋違いですよ。それはベオルブさん、貴方もよく分かっている筈です。彼の事を私よりもよく知っている貴方にはね」


 ベオルブの眉がピクリと動く。

 やはりこの男とイクスの間には、それなりに深い何かがある様だ。


「――どうでもいいけど、リー助けないの? だんだん動かなくなってきたけど……完全に動かなくなったら、食べて良いかな♪」


 何やら文章の前半部と後半部が激しく食い違っている気がするのは――たぶん気のせいではないのだろう。

 ほとほと困った顔をして、ベオルブが無言でリーヴァンスの方に詰め寄る。

 そしてその脚を掴んで、引っ張り出すかと思った刹那。

 強悪な蹴りがリーヴァンスの胸を襲った。

 手に持った脚を支点にして、リーヴァンスの身体がぐるんと回転する。だがそれだけでは飽き足らなかったのか、ベオルブは持っていたリーヴァンスの脚を引っ張って、その回転の速度に加速を加える。そしてそのまま、大地にリーヴァンスの身体をぶつけた。

 何とも無慈悲な。やりすぎという以前に、助け方に大いに間違いがあると俺は思う。


「面白い助け方ですね」


「これぐらいがこいつには丁度良いんだ」


 さして長い付き合いでもないくせに、良く言ったものだ。

 さしものリーヴァンスも、重傷に窒息、おまけの大打撃を受けて、既に意識は無い様だった。折れ曲がった脚に身体に空いた三つの穴、ボロボロの両腕に傷だらけで血まみれの肉体からは、僅かな呼吸の為の微動しか見られない。これでもまだ死んでいない事自体が驚愕に値するが、まぁ生きていて良かったとするべきか。

 このまま放っておいたら、誰かゴミと間違えて処理してくれるかな?


「シルバーハイト卿。汝が探し求めていた者だ。受け取るがいい」


 気がつくと、皇国軍に先行して駆けてきたのだろう、白馬に跨った一人の騎兵がシルバーハイトの横に来ていた。

 その手から、大きな袋が二つ、ドサッと地面に投げ落とされる。一瞬、仕事料の入ったお金かと思ったが、片方からはまったく金属音がしなかったので、両方がそうでは無い様だった。


「御苦労様です、ウィルナイツ卿。わざわざ貴方にお手数を取らせてしまいまして、すみませんでした」


「気にするな。我と汝の仲だ。それに、我が軍の中で我が愛馬、白天翁ほど速く走れる馬はおらぬ。私が一番適任だったから、それをしたまでだ」


 自らの名を呼ばれた事に気付いて、白天翁が猛々しく鳴く。

 ウィルナイツと呼ばれた男は、その愛馬の首背を手で優しくなでて、手綱を引いた。


「では、私はこれで失礼する。皇国に勝利を!」


「皇国に勝利を」


 ウィルナイツの力ある言葉に、シルバーハイトは静かに応えた。

 砂塵を巻き上げながら、ウィルナイツは馬を駆り颯爽とこの場を後にする。

 残ったのは、彼が置いていった謎の袋が残るだけ。

 俺は、この中身を見るのが怖かった。


「残念ですが……」


「その先は言うな」


 シルバーハイトの言葉を、ベオルブが静する。

 その瞳は、既にその中に何が入っているのかを察している様だった。


「――こちらが、彼が行ったこの度の仕事の仕事料です。少し、上乗せしておきました。お受け取りください」


 一間を空けて、再びシルバーハイトが口を開く。

 地面に投げ出されていたままの袋の小さい方をわざわざ手にとって、シルバーハイトはベオルブに手渡した。そして、律儀にも礼をする。

 彼もまた、この様な結末を望んではいなかったのだろう。お金は飽く迄も正当な報酬として。だが、真にリーヴァンスが望んでいたのは、もう一つの袋に入っている方だった筈だ。それが例え、一時の感情から生まれた、少女を哀れむ気持ちだったとしても。


『なかなか楽しめたよ。でも、彼の意識があった時の方がもっと面白かったのにね。君もそう思うだろう?』


 恐らくは俺のみに、風に乗って伝えられた言葉に、俺は彼女の死がいったい誰の手によるものなのか、程なく理解した。 



本作品は、これで終了となります。

ありがとうございました。

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