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新たなる道と敵

今更HPとMPについての説明。

完全に忘れ、んっん!!する必要がなかったからですね、はい。

おまけで、普通に進めたらこんなステータスだよ!ということでフレンのステータス公開。

次回は桜くんの武器と何かを強化予定。


とりあえず、本文へどぞ~

フレン達が教会で闇神について調べるようになった。

桜は何を思ったのか、教会地下の真なる死神に挑んでいた。


《資格を持つ者よ、無駄なことはやめよ》

「無駄かどうかは、俺が決めるよ……勝負だ」

《……ならば、後悔するがいい》


死神は大鎌を以前見せたように、ユラユラと振り子の様に振る。

その動作を見て、桜は出していた剣を投げその両手に双戟を持って死神へ突撃する。

次の瞬間、以前の同様部屋全体が切り裂かれる。


《何!?》


が、桜は以前とは違い生き残って見せた。

本来なら回避、防御共にほぼ(・・)不可能のはずの不可視の無数の斬撃を尋常ならざる反射神経でもって捌き切って見せたのだ。

けして止まらず、両手に持つ武器を手足のように動かし、斬撃を反らし、弾き、防いで魅せる。

以前に一度見ていたからこそ、この反応ができたともいえる。

しかし、本来なら不可能なことをしているからか、壊れないはずの武器が粒子となって消滅する。

桜はそれに一切構わず、レイピアを取り出し真なる死神の頭部を攻撃する。

真なる死神は一撃をもらうが、すぐに対応して鎌を振って桜を遠ざける。

お互いの居る位置は先ほどと同じ。

されど、雰囲気は先ほどよりも鋭く突き刺さる。


《資格を持つ者よ、訂正しよう……貴殿は間違いなく、異常(イレギュラー)だ》

「……」

《本来なら手順を踏んでから戦うはずだったのだが、仕方あるまい……戦いながらでも喋ることはできるか?》

「できるけど、基本的に魔法の詠唱をしながら戦うから会話は無理かな」

《なるほど、ならば聞くだけでいい……》


死神は大鎌の刃を自身の影に突き刺す。

大鎌が影に飲まれていき、薄かった影が濃くなっていく。

それこそ、ドス黒く、闇色に。

影が蠢き、死神に纏わりついてゆく。

ローブから見えていた手や頭の白い骨が黒に染まり、紅い目が青く揺れる。

右手に刃の赤い大鎌、左手に三枚の黒い刃の大鎌。

そして、死神の影が死にかけることで使う【残酷なる真実】の赤黒いオーラを纏う。

その姿はまさしく、生を否定する死の神……しかし、桜は嬉しそうに笑う。


「……やっぱり、最高だ」

《ユクゾ……》

「来い!!」


真なる死神と死神狂いの殺し合い(比喩的表現)が始まった。




◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇




視点・フレン


「ん?」

「どうしたの、フレン?」

「いや、今何か電波が受信された」

「は?」


なんていうのかな、こう、また桜が意味不明なことやってる気がするんだよな。

お前いつシステム超越したの?っていう感じのこと。

気のせい……だといいな……うん。


「あ~気にしないでくれ」

「そう?あ、これも持って行って」

「おう」


ちなみに今俺達がしていることは、教会の書庫で情報収集である。

俺とスカイが本を探して、他のメンツが本の確認。

完璧に整理整頓されてるから重要そうなのを探すのが簡単なのが救いだな。

シスターさんの話では桜と一緒に協力して整頓したらしい。

大事なことらしく二回言ってたが、スカイとアリスが完全な無表情で怖かったっす。


「う~い、追加だぞ~なんかわかったか~」

『うるさい』

「あ、はい、すいません」


読んでる本がなんか知らんが、楽しいらしく凄い冷たい。

というか、今更だけどタマさんいないんだよね。

情報収集とかいいから、レベル上げしてーわ。

ステータス確認でもしとくか。




◇◇◇




ステータス【フレン】


《ステータス表示》

ステータス・フレン

職業・二次職・重戦士

レベル・88

アタック・2091

ガード・722

マジック・142

レジスト・506

スピード・501

ラック・370

☆装備☆

【戦鬼烈斧+3】(+1で性能3%アップ)耐久100/100

アタック+425(+38)

ガード+50(+5)

スピード+20(+2)

攻撃時スタン確率30%アップ

特殊スキル【バーサークレイド】使用可能

【騎士の大盾】100/100

ガード+500

レジスト+500

スピード-500

ヘイト値上昇率50%アップ

【聖銀の重鎧】100/100

ガード+1000

レジスト+500

スピード-250

全魔法耐性5%アップ

【力の結晶のペンダント】

アタック+100

特殊効果なし

【大蜥蜴の足跡】

スピード+250

装備中、アビリティー【バランス感覚】発動

地形による移動阻害及び回避マイナス補正を無視できる


☆称号☆

【蒼穹に挑みし者】

【大鬼の討伐者】変異種の大鬼(オーガ)を倒した

アタック+3%

【戦斧一本】斧系以外の武器を使用せずに戦闘回数1000以上

斧系武器装備時、アタック+10%


☆称号控え☆

【魔鬼】メイジ系モンスターを近接攻撃のみで連続討伐数50以上

アタック-5%

マジック+10%

MP回復速度アップ

【小鬼殺し】ゴブリン種連続討伐数100以上

ゴブリン種とのバトル時、全ステータス2倍

【騎士見習い】

ガード+1%

レジスト+1%

【弱肉強食】0/100

自身のステータスの半分以下のステータスを持つ相手との戦闘時、アビリティー【強固な鎧(スーパーアーマー)】発動可能

どのような攻撃を当てられようと仰け反りや転倒等がしなくなる

アビリティー発動中、常に最大MP半減


☆使用アビリティー☆

【戦神の加護】6/10

全ステータス+5%

全状態異常耐性+10%

全魔法耐性+10%

最大HP常時半減

最大MP常時半減

敵状態異常確率半減

【斧適正・B】98/100

【筋力上昇・LV8】80/100

【挑発】MASTER

ヘイト値の上昇率がアップ

【HP自然回復】359/1000

HPが3秒ごとに1回復する。

【鉄壁】MASTER

ガード+25%

レジスト+25%

スピード-50%

全状態異常耐性+50%

使用中、5秒毎にMP10消費

【仁王立ち】2/10

ガード+10%

レジスト+10%

スピード-50%

全てのヘイトを自身に向ける

使用中、3秒毎にMP10消費


☆控えアビリティー☆

【ガード】83/100

HPダメージ25%カット

使用中、3秒毎にMP5消費

【受け流し】30/100

自身のガード+スピードの防御の構え

相手のアタックが高い場合、その分の貫通ダメージ有り

使用中、移動不可

【鑑定】55/100

未鑑定の採取品や装備を鑑定できる。

鑑定品によっては、鑑定不可能

【ジャンプ】3/100

【ステップ】12/100




◇◇◇




これが今の俺だ。

アビリティーが桜より少ないのは、そんな増やしても使わないからだ。

てか、桜使ってないのが半分ぐらいあったよな?

ついでに言うと、そんなポンポン手に入れらんねぇし。

ちなみにステータスに表示されないが、HPは(アタック+ガード+レジスト)×10÷2だ。

MPはマジック×10が基本で、魔法系の職業だと×50だったり×100だったりする。

MPに関しては、場所によって消費MPが変わったり、魔法の発動方法によって最大MPの10%消費とか50%消費なんかもあるらしい。

魔法とか使わんから知らんけど。

ついでに言うとHPの自然回復は基本しない。

座るか宿に泊まって1時間以上休むかしないとHPの自然回復はしないのだ。

俺の場合はアビリティーでどうにかしてるけど。

MPは10秒毎に1ずつ回復する仕様だ。

アビリティー控えのジャンプとステップは、ほら、桜を見てて、な?

でも、もう諦めましたけど、何か?


「にしても、暇だ……」


桜来ないかな~




◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇




桜の首筋を狙った赤い刃をハードルを越えるように跳んで避け、リボルバーを死神の目に撃って反動で後ろに下がる。

すぐさま弓に変え、矢を放つ。

死神は矢をローブで受けて無効化したが、桜はククリ刀で死神を斬る。


《死神の影を倒した貴殿に教えよう……何故影はどこにでも現れるのだと思う?なのに何故人の生存圏には現れないのだと思う?》


桜はそれに答えず、鋼糸を周囲に巡らせ前後左右に魔法陣を描く。

鋼糸の魔法陣から《ファイアランス》《アイスニードル》《ライトニングボルト》《アクアスプラッシュ》が放たれる。

死神はそれらをローブで防ぎながら言葉を続ける。


《人の生存圏には、必ず教会がある。そして、教会にはそれぞれ祀っている神がいる。何故同じ神を祀る教会がないのだろうな?》


死神の視界をローブで塞ぐ為に、鋼糸を絞って死神の動きを封じる。

【ミラージュステップ】で四人に分身し、鉈、鎖鎌、トマホーク、レイピアで襲い掛かる。


《答えはいたってシンプル……教会には本物の神が封じられているからだ》


鉈が三つ刃の鎌を抑え、鎖鎌が赤い刃を遮り、トマホークが死神の額に叩き付けられ、レイピアが死神の瞳を穿つ。

死神の瞳の色がより強く輝き、影が無数の槍となって桜へと殺到する。


《そして、我ら死神は神の封印が解けぬ様に見守り、守護を続けている。ゆえに、我ら死神の影を倒し資格を手にした者のみが、神の封印を解く可能性を秘めているのだ》


三人の桜の幻影が影の槍に貫かれて消える。

残った本物の桜は十字戟を投げ、天井へと跳び上がる。

死神は十字戟を赤の鎌で防ぎ、三つ刃の鎌を横薙ぎに振るう。

その瞬間、三つ刃がブーメランの様に桜へとバラバラに向かっていく。


《完全な資格を手にしていない貴殿には教えることはできぬが、一つ問うておこう……我等の様な紛い物ではない、本物の神に出会った時……貴殿はどうする?》


桜は天井を蹴ってそれぞれの刃に苦無、手裏剣、投げナイフを当て、本来の軌道よりも僅かにずらし、その身を掠らせもせずに紙一重でその刃を回避する。

トンファーを持ち、死神へと膝蹴りを放つ。

と、ここで初めて桜の顔に驚愕の感情が現れる。


《……ここまで一方的に攻撃されるとはな……だからこそ、人間とは面白い。しかし、これ以上の戦闘は完全な資格を手に入れてからだ》


無敵状態。

今の死神に勝つことは、文字通り不可能。

桜はつまらないと言いたげな顔をしながら、武器をしまう。


《そのような顔をするな……完全な資格を手に入れたなら、また来るといい》

「ん?でも、まだ呪い解いてない」

《先ほど教えただろう?我ら死神はこの場を動くことができないとな》

「それだと呪いの内容が分かっただけで……あぁ、解く、ね」

《ご名答》



◇◇◇


シークレットクエスト【神へと至る者】7/12

死神の影を倒したアナタは資格を手にした。

その資格が一体なんなのか知る為、アナタは真なる死神を探し始める。

進む先に何が待ち構えているのか、それは誰にもわからない。

死神の役割を知ったアナタはさらなら真実を求め、全ての教会を目指すのだった。


1.死神の影を倒す【クリア】

2.クエストアイテム【資格の証】の入手【クリア】

3.真なる死神と出会う【クリア】

4.死神装備を装備し、真なる死神と会話する【クリア】

5.真なる死神に実力を認めさせる【クリア】

6.真なる死神の呪いを解く【クリア】

7.全ての教会の神について調べる【クリア】

8.死神の法衣を装備し、全ての教会を訪れる【未達成】

9.???【未達成】

10.???【未達成】

11.???【未達成】

12.???【未達成】


◇◇◇



《貴殿との本当の闘い、楽しみにしているぞ》

「……次は、必ず決着をつける」


死神は初期の状態に戻り、その場に佇む。

桜は死神に背を向け、外へと向かう。

無表情な桜は、両手を爪が食い込むほど握りこんでいた。

最後の攻撃、死神が無敵状態にならず、そのまま続けていたら……桜はやられていたからだ。

放たれた三つ刃が、文字通りブーメランの如く戻ってきていたのだ。

桜は気づいてはいたが、反応して防げていたのは間違いなく二つのみ。

防げなかった最後の刃が、桜を切り裂くはずだった。

間違いなく、文句の付け様もなく、完膚なきまでに、桜は敗北していたはずだった。

なのに、死神は引き分けとして勝負をなかったことにした。

それが、桜には許せなかったのだ。

だからこそ、桜は誓う。


「次は、俺が……絶対勝つ」


そして桜は、さらなる異常(イレギュラー)への道を突き進む。

レベル1のままに……

今日のGM


「進展が、ない……誰だ!死神のクエストをこんな面倒な仕様にしたの!!」

「テメェだろうが、○すぞ」

「え!?なんで殺意全開なんすか!?昨日休暇でリフレッシュしたんじゃ……」

「娘に、「え?おじさん誰ですか?」って……」

「……」

「……」

「……あ、あぁ~桜くんが死神に喧嘩吹っかけてるっすね~」

「……そうだ、な……はぃ?」

「んぇ?」

「ちょっ!?」

「流石とか言えねぇっすよもう!?確かにシステム上やろうと思えばできるけども!!」

「でもこれ、チートとか使ってるわけじゃないんだよな……」

「と、とりあえず、この身体データ上の方に提出しとくっすね。ついでにアップデート内容の追加も」

「行って来い行って来い……ん?今なんか小声で言ってなかったか?」

「ナンモイッテナイッスヨ」

「そうか……しかし、桜君を見てると、まだ頑張れる気がするな……なんていうか、自分がまだ全力を出し切れてないかのような……」

Exactlyそのとおりでございます

「なんかウザい!!」

「それは酷ぃぃぃぃぃ!?」

「フゥ……やれやれだ」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 昔読んでいたのを思い出して記憶を頼りに探してたどり着きました 読んでいたときより新しく話が更新されていて嬉しかったです ご多忙だと思いますがいつでも続きをお待ちしております
[一言] この作品のファンです。 ブクマ整理をする中で、長期更新がない作品を数十作品ブクマ解除しましたが、この作品はもしかしたら、と言う可能性に縋らせて頂きます。 作者様がなろうを開いているのかすら…
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