表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

3、しいな

タバコタバコ、タバコが吸いたい。



ついでにお酒・・・つまみもほしい。


だが、今は昼中である。


我慢我慢



誰が名古屋をこんなにタバコが吸えない街にした?


路上禁煙、駅構内禁煙・・・・・



「すみませ~ん」




ふふっ



この人、絶対私のことやばい人だと思ってるよ。

やばい人に声かけられたって顔してるよ。


笑ってはいけない、そう思えば思うほど

思い出し笑いの連鎖が起きてしまう私である。



ふふっ


「この辺で、タバコが吸えるとこないですかね?」



みんな怪訝そうな顔で無視していく。



このアウェー感が、私をハイにする!




もうタバコなんてどうでもよくなって、

いろんな人に話しかけた。



「すみませ~ん」



「この辺で、タバコ吸えるとこないですかね?」



あ、やばい、この子高校生だ。


制服着てるもん。

知ってるわけ無いか、って思うと

より笑えてきてよけいテンションが上がった。



「私未成年なんでわかりません」




あ~あなたはこんな狂ったファンキーガールにも

優しくしてくれる、天使のような女子高生なのね!


そんなこと考えてる自分に爆笑しながら


その子の心を心で感じた。



「残念。ありがとう。あなたのカレシ、

 急に外せない用事が入っちゃっただけで、何にも悪気は無いと思うよ」



くぅぅ~!!


私、かっこいい・・・・



この言葉だけ言い残して去っていく私・・・



かっこいい・・・・・・




そして、私は私が想像しうる中で一番イケてる表情で


”タバコ吸えるとこありますかゲーム”



を、とっぷり日が暮れるまで行って帰宅した。



「もうクリスマスかぁ~」




白い煙をふぅ~~っと吐き出しながら


家路に着いた。


天使の女子高生を思い出しながら



「あのカップル、クリスマスが正念場だな~」



って、つぶやきながら、私ってイケてるって思った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ