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エデンプログラム~Eden Program~  作者: カピパラ
最初の鐘が鳴る時
11/12

九本目

朝食(敗北)後_____


朝食の時に累から教えられていた百夜と累の二人は特殊事例対策課課長室に向かっていた。




_____特殊事例対策課とは

主に活動前の【危険遺跡】に対して派遣される調査員達が所属している部署である。(活動を開始した【危険遺跡】に対して武力行使で戦闘もしくは封印をする場合が存在するため腕利きのモノばかり集まって居るため別名:戦闘調査係と呼ばれる。)_____




_____【危険遺跡】とは

再構成後の世界に顕れる一種の世界滅亡装置。しかしその正体については詳しく分かっていない。詳しい正体について知っているのは『生き残り』達の中でも上位に位置する人間(例:【八席 四王 十二柱 二十六文字】等)や大規模組織の首領など。_____



「課長じきじきの召集命令となるとやっぱり【危険遺跡】か【異体】関連かねえ?」




_____【異体】とは

元々少数が生息していたが極東暦(E.C)55年に【第23危険遺跡】明星により他世界に存在していたモンスターや一部神話等に登場するモノ達が循体に意識が憑いた状態で多く出現するようになった。因みに倒すと素材が剥ぎ取れる。一部鉱石など貴重品、装飾品として出回ることも多い。危険遺跡から産まれた種類は凶暴性が非常に高く国や企業から討伐対象にされている。_____




「それしかないでしょ~。特務事例対策課が現地の捜査当局を押しのけて割り込むなんて~。」


「しっかし、もし【危険遺跡】だとしたら一体いくつ目なるんだ【危険遺跡】は。」


「すでに攻略されたのも含めるともう五十後半ぐらいになるんじゃないかな~。」

そんなことを話しながら俺達は課長室(目的地)に向かった。



__________


コンコンと部屋にノックの音が鳴り響く。部屋の主が「入ってきな」と言うとドアを開いて二人の男女が入ってきた。


「『処刑人兼選別者』吉田百夜呼び出し通りただいま到着しました。」


「同じく『予報士』塔霧累ただいま到着です~。」


すると目線を書類に向け書類を処理し続けながら


「いらっしゃい。そこのソファーにでも腰掛けといてこれもうすぐ終わるから。」



しばらくたち、書類を片付けた妙齢の女性が顔を上げた。


「思ったより早かったじゃない。百夜君。」


「朝飯のときに累と合流してそのままなんで。それよりも課長、まだ仮面(ひょっとこ面)なんてものかぶってるんですか?」


累も同じように頷いている。


「これはキャラ付けだからね。こんな一人一人のキャラが濃いとこじゃインパクトがないと忘れられやすいんだよ。」


この仮面(ひょっとこ面)被っているのがこの特殊事例対策課を上から任されている矢真中(やまなか)胡桃(くるみ)。今はふざけているただのボディバランスの凄いねーちゃんにしか見えないがその正体は一人で軍の一部部隊(一個大隊程度と言われている。)を相手できるとさえ言われる【二十六文字】の一人というふざけた存在だ。


「っと、ふざけ合いもここらへんにして本題に入ろうか。そして百夜、人の事をふざけた存在とか言うんじゃないよ。」


ズドンッ!!!!


その発言の直後突如胡桃が手に持っている機動殻銃(シェル・ライフル)を百夜に向かってぶちかましその結果、百夜が頭を押さえてうずくまるが何時の事なので誰も気にしない。


それよりも銃で撃たれてうずくまる程度で済んでいる百夜の耐久性に目を見張るべきだと思うがそれはご愛嬌。




_____機動殻銃(シェル・ライフル)とは

機動殻系統マニューバ・シェル・アームズ・シリーズの中の銃系統に当たるもので循体を使用して、弾丸を精製し撃ち出すという極めてシンプルな武装。その特性上術式を付与する事が可能。さっき百夜に使用したのはこの特性を利用して【六角天】第三開発部販売強制沈静術式[さっさと反省しなさいVer.05]を使用したモノ。_____





特殊事例対策課(わたしたち)が出張るなんてやっぱり【危険遺跡】?それとも【異体】関連ですか~?」


この女も自分の夫(百夜)のことを欠片も気にしちゃいねぇ。


「いんや、今回ばかしはちょいと違う。」


「じゃ何なんですか?特殊事例対策課(俺達)が出てくるのを地元の捜査当局は認めたって言うんですか?解体政府ならありえますけど、それでもやっぱり≪企業連盟≫の肝いりだったりしますし。あっ、もしかして反抗勢力(テロリスト)の本拠地を潰してくれとかそんなんですか?」


そして百夜よ、もう復活したのか?早いな。と言うより早すぎじゃないか?


「いやそもそも六角天(ウチ)にそんな都合のいい依頼が来るもんかい?来ないだろうよ。それなら多少割高でも企業専属の傭兵(メシェナリー)にでも頼んだ方が確実だよ。」


「じゃあ~、何処なんですか~?その依頼をしてきた所は~?」


「聞いて驚きな。今回の依頼人は≪中華統一連邦≫所属の≪北京上空都市≫のお偉いさん直々のお願いだよ。」


「「はいぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーー?!」」


_____解体政府とは

極東暦(E.C)47年に始まった【解体戦争】において企業連盟に武装解除された地域(通称:解体領域)に置かれた≪企業連盟≫にとって都合がいい政府。解体領域は企業間の|経済戦争《Economic.War》(通称:E.W)の舞台にされるので、地域住民たちにとってはいち早く≪企業連盟≫から抜け出してちゃんとした国家に戻ろうとするテロリズムが横行している。(だいたい地方の片隅で行われるため大都市の人間にはそこまで悪印象は無い。)このことから、解体政府の大問題は大抵内戦であることが多い。_____



_____≪企業連盟≫とは

極東暦(C.E)27年頃に軍需企業などによって組織された機関。本拠地はグアム島の近海に浮かぶメガフロート《レヴァイヤサン》。詳しくはまた後ほど_____






_____≪中華統一連邦≫とは

極東暦(E.C)15年頃に当時の中華人民共和国が朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国を併合する形で成立した国。首都は北京。国内に計六つの空中都市を持つが内二つは【第一次統一戦争】の際に独立都市になっている。_____



こうして特殊事例対策課(俺達)は後に〔北京死者蘇生事件〕という極めて頭の狂った事件に巻き込まれた。




「あっ、因みに断ったら減給な?」それはヒドくないですか?課長?by百夜&累

特殊事例対策課(ココ)牛耳っているのは私だよ?あと課長?言うな。by矢真中 胡桃









_____結論:任務という名の強制

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