八本目
前書き
朝食は戦争だー!(副音声:怪光線を吐いてしまえー!)
byとある食堂勤務の構成員
本文
_____あの説明から一月
チュンチュンと小鳥のさえずりで目が覚めるのがいいのかもしれないが此処は天下の【六角天】本拠地、そうはいかない何せ先の【大戦争】を生き残った敵対者が多くいる組織の本拠地だ。【セカイ】であって世界でない場所にこの本拠地はある。
と、まあ此処の説明はこんなものでいいだろう
俺は【六角天】【二十六文字】五文字目が課長を務める特殊事例対策課、通称:特事課所属の対策官でもある吉田 百夜だ。
________【六角天】第一大食堂
【六角天】第一大食堂は【六角天本部】に全部で七つある大食堂の一つで朝食では平均で全体の約四割の構成員が食事を取る場所である。
そんな食堂の一角で俺はパートナーのおとぼけ観察官を発見した。ってあいつ朝からとんこつラーメンかよ、ずいぶん重いもん食ってんなぁ。ちなみに俺は和風定食EX~今日は誰が当たるかな?~(三百円)だ。ごく稀に食べた奴が口から怪光線を出すが(この怪光線はどの力が元になっているのかさえ分からない本当の意味での怪光線だ。)、正直値段とおいしさでいつも朝はこれを食べている。ちなみに私は三回怪光線を出した。もう二度と食べるまいと思ってもついつい食べてしまう。怪光線が出る以外は極めておいしい和食定食なのだが、時々非常に食べたくなる。あれってほんとにただの料理なのか?
前に食堂班に聞いたときは泣きながら(絶対に泣きまねだといえるが)なぜかこうなってしまうのです。と言っていたが、あれはワザとやっているな。まぁ許されているのだろう。ここは【六角天】。この程度は、序の口だ。
そんなことを考えながら相棒に挨拶をする。
「おはよーさん、累。」
「おはよ~、百チン。」
ずるずると麺を食べながらよくはっきりと喋れるもんだ。しかし俺は甘くない。
「そういえば~、百チンしって「ほあたっ」痛っ、何すんの。人がもの食べてるときに~。」
「口に物が入っているのに喋るなおとぼけ娘。」
そんなこんなで朝食を食べていると累が真剣な表情をして話を切り出した。
「今日課長に呼ばれてるよ。AM9:00に朝食が終わり次第、特殊事例対策課課長室に来いってさ。」
「了か「ウッボァァッァアーーーーーーー!!!!」今日は誰が引っかかったんだ?」
遠くから「水ーー!水をー!」と叫び声が聞こえるが本人ではないだろう。見ると割と親しい間柄である三条寺鵠命が怪光線を吐き出したおそらく俺と同じく和風定食EX~今日は誰が当たるかな?~(三百円)を食べたのだろう。無茶しやがって。
そして食堂班の連中さっきから「やったー」だの「大当たりー」だの言っているのが丸聞こえだぞ。
「百チン~、多分『無茶しやがって。』とか思っているかもしれないけど~、思いっきり顔が笑っているよ~。」
「好きなだけ言え。今日この時犠牲にならずに済むことが(ほぼ)確実になったんだ。うれしいに決まっているだろう?」
「うっわ~清々しいほどに外道~。けれどそんなセリフはフラグだよ~」
「ふん、好きに言っていろ。」
そんなこんなで最後の一口を口にした時だった。
「ウッボァァッァアーーーーーーー!!!!」
俺は通算四回目になる怪光線を吐き出した。
負けた。orz
_____結論:人を呪わば穴二つ⇒人を笑えば穴二つ
後書き
「「貴様ら後でぶん殴る!」」 by本日の被害者