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第一章〜回想〜

生れつきのワルなんているわけがない。生まれた時は皆無垢な赤ん坊だ。そんなことは誰もがわかっている。でも何故俺が不良になったのか。それは俺の過去にある。


そうだ。俺の過去の話をしよう。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜まずは俺の容姿に話そうか。

俺の銀色の髪と紅い色の目は生れつきだ。

両親が国際結婚をしていて銀色の髪は親父から、紅い色の目はお袋から受け継いだ。

こんな容姿だったのが災いして小学生の頃はひどいイジメに遭い、学校に着いて教室に入るとすぐさま周りを囲まれ


「化け物、帰れ・・・」


と罵られ、机にも


「化け物、いなくなれ!」

と落書きされていてとても傷付いたことを鮮明に覚えている。


その反動から中学生の頃から無茶を繰り返すようになり不良になって終いには破壊者|<クラッシャー>と言う二つ名まで付けられてしまい、ますます俺の周りから人が離れていった。


俺は別にそれでも良いと思っていた。だが、ある日不良に絡まれている二人を見かけた。


メンドくさくて、関わらないようにしようとした、が

「助けて〜」


・・・仕方ない、助けるとしよう。


「おい、お前金出せ・・・グハ!」


カツアゲしていた不良を飛び蹴りで吹っ飛ばし、胸元を捕まれていた少年を助けた。


「ふぅ〜、無事か。」


「お前、何しに来たんだ!」


「何しに来たとは心外だな。 俺はただ、頼まれただけだ。そこにいるあんたの友人にな」


「俺は一人でも倒せるのに・・・」


「胸倉捕まれてカツアゲされてた奴が言う台詞か。」

「何だと!!」


「まあ、そんなにキレんなって」


「おい!お前調子に乗ってんじゃね・・・グハ」


「わりぃな、少しおとなしくしといてくれ」


カツアゲされていた奴がうるさかったので黙らせて助けを求めてきたコイツの友人に引き渡し、不良の元に戻る。


「お前、殺されたいのか。」


「それは勘弁してもらいたいな。」


「お前調子こいてんじゃねぇ!!」


不良が突っ込んで来た。


まず一人を右ローキックで倒しその遠心力を使った右ジャブで続く一人を倒した。


「クソ、覚えてろよ!」


(あんな台詞、現実で言う奴がいるんだな)


俺は呆れながら、逃げていく不良を見ていた。


そして、先程のカツアゲされていた奴が


「おい、お前なんで俺を助けた?」


「なんで、とは心外だな。あんたの友人に頼まれたんだよ。」


「俺は頼んだ覚えはねぇ!」


「琢磨ゴメン、僕が呼んだんだ。」


「俊樹、余計なまねしてんじゃねぇよ。」


「僕が呼ばなかったら危なかったでしょう。」


「お前が、呼ばなくても俺は倒せたんだよ。」


「あんなにボロボロにやられてたのにそんなことが言えるの?


「う、うるせぇ!」


・・・なんか二人が色々言い合っているが、まあ俺の役目は終わったのでさっさとどっか行こうか。


と、思ったら


「おい、お前!」


・・・呼び止められてしまった。


「何だ?」


「・・・サンキューな」


「まあ、気にすんな」


「僕からも言わせてもらうよ、ありがとう」


「いいよ、だから気にすんなって。じゃあな」


俺は去ろうとした、が腕を掴まれ


「俺に・・・ケンカを・・・教えてくれ」


「・・・何でだ?」


「お前、さっきの不良をいとも簡単に倒せてたじゃねぇか。だから俺にケンカを教えてくれ」


「・・・わかったよ」


「よっしゃ!そうと決まったら自己紹介や。俺は八坂琢磨って言うんや。よろしくな」


「それじゃ、僕も。塚原俊樹って言うんだ。よろしくね」


「ああ、よろしく」


これが琢磨と俊樹のファーストコンタクトだった。


それからは俊樹と琢磨と遊ぶようになった。

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