表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season3 ― 青い残響 Blue_echo ―   作者: 柊梟環
EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season3 ― 青い残響 Blue_echo ―
8/12

第5章 mirror_03 ― 侵入者の影 ―(前編)

芹澤鷹臣せりざわたかおみ。かつての同志。

そして今は、鏡の向こう側に立つ男。


アークシステムズ社内。

警告音が鳴り止まない。

端末のログ画面に、真っ赤な警告文字が次々と流れていく。


 > 【mirror_03 detected.】



なぎが息をのむ。

「……mirror_03が起動しました!」


しゅうが素早く端末にアクセスする。

「停止コマンドを送る。凪、たまきは接続状況をモニターして。」

「はい!」


環は緊張で手を震わせながらも、指示通りに操作を始める。


しかし、コマンドはことごとく拒否された。


 > 【Access blocked.】

  【System sync: 42%... 68%... 91%...】



「おかしい……僕たちのコマンドが全部弾かれてる!」

「内部で上書きされているな……。まるで俺たちの操作を読んでいるみたいだ。」


「誰かが、今も見てる……?」


柊の瞳に冷たい光が宿る。

「mirror_03――これは外部侵入じゃない。

 俺たちが書いたコードを“利用して作られた鏡”だ。」


凪の手が止まる。

「……つまり、僕たちが……」


柊は低く呟いた。

「鏡を作ったのは、俺たち自身だ。」


その言葉と同時に、画面が一瞬強く点滅した。


 > 【compile://MIRROR_COMPLETE】



「しまった!」

柊が叫ぶ。

凪が振り返る。

「止めたつもりが……完成のトリガーだったんですね!」


環が顔をこわばらせる。

「そんな……!」


柊が歯を食いしばる。

芹澤せりざわ……俺たちの手を読んでいたのか。」



◇◇◇



暗転する場面。


複数のモニターが並ぶ暗い部屋。

芹澤鷹臣せりざわたかおみが、無表情のまま指先でマウスを滑らせる。

画面にはアークシステムズのシステムマップ。

中央には、mirror_03の進行状況がリアルタイムで表示されている。


「完璧だ。

 鏡は完成した。

 おまえたちの理想も、ここで閉じる。」


淡く笑い、ウィンドウを閉じる芹澤。

その背後で、青いLEDが1つだけ点滅していた。

まるで、それ自身が“次の命令”を待っているかのように。

【MIRROR_COMPLETE】

芹澤の罠にかかる、アークシステムズ。

背後で点滅する青い光の正体は。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ