『分かったつもりの、分かっている、自己実現幻想』・・・『詩の群れ』から
『分かったつもりの、分かっている、自己実現幻想』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺たちは、何故こんなにも、身体的でもないのに、分かったつもりをするんだい?
え、それは、我々が我々以外には成れないからさ、自分以外の何物にも。
㈡
そうか、しかし、意外に俺も、分かったつもりが多いようで、しかしまた、実際、分かっていることもある。
そうさ、世界では、我々は自己実現に必死だからね、当たり前だろ。
㈢
それは幻想さ、何て言う、俺もお前も、不確かな狂いの中、発狂せずに、丁寧に生きているんだな。
だから、分かったつもりでも、分かったことになっていることも、多々あるんだよ、そうだろ、だろうだ。
㈣
諧謔的過ぎるが、それでも、生きる為に必死な我々は、我々の為に天啓を待つんだろうな。
そうだよ、分かったつもりの、分かっている、自己実現幻想で、闇に光も差し込むだろ、だろうだ。