洞窟迷宮は割と広い
洞窟迷宮へと向かう四人は、朝日があるのを眺めならが車を走らせていた。
「とりあえず、洞窟迷宮の詳細はこんな感じ」
「ありがと西田。わかりやすかったわ」
「記憶力を強化するスキル取った甲斐あったな」
「戦闘系のスキルは魔物から取れますからね」
西田が事前に調べておいてくれた洞窟迷宮の詳細を聞いた四人は、準備万全であった。魔物や罠の強化は当然として、地図や注意点などを纏めて報告してくれいたのだ。
「やっぱり、ある程度奥に進むと他の探索者と出くわす事が少ない事がデカいな」
「大きさの割に人が少ないから」
「ベテランばかりなんですから油断はできませんけどね」
「探知には気を付けないとな」
多種多様な洞窟にいそうな魔物に、致死性の低い罠と、割と良い稼ぎになるドロップ品や臨時収入になる宝箱。準備必須とは言え、苦労はするが苦戦はしないレベルの迷宮だ。そして何より迷宮内部が広い。
「300レベともなると相当広くなるからな」
「迷宮の種類にもよりますが、長いところでは一回の攻略に丸一日かかる所もありますからね」
「洞窟迷宮だって平均してボス部屋に行くまで半日かかるようだしな」
「普通の300レベ台の探索者でそれだからね」
探索にも慣れて、スキルとレベルにより超人化した人間ですら半日かかるのだ。普通の人間であれば、軽く見積もってもその倍はかかるだろう。
「まぁゆっくり行こうじゃないか。スキルだって大量に手に入るかもしれないし、何より宝が手に入るのは大きい」
「基本絞る方に出るでしょうけど、その分良いものが手に入りそうですからね」
「まぁ迷宮の狙いは僕たちだからね」
「他の奴を巻き込むわけにはいかんだろうからな」
軽く言っているが、迷宮側だってこの調整には神経使うのだ。あらゆるものを強引に引き上げている以上、割に合ってないので恨まれて当然である。
「同じ装備でも高性能化してるとかが主だしな」
「リソース無理矢理引っ張て来ないと新しのは出ませんからね」
「低級の迷宮みたいに、多分一級とかじゃなきゃいいんだがな」
「正規品に勝る物はないから」
大事に大事にため込んでいたリソースを絞り出して生み出したであろう、攻略報酬は性能がイマイチだったり尖りすぎていたり、誤魔化されていたりと様々だった。部分的に、総合的に、一級に届いたからいいだろうと言う感じだ。低級迷宮にはそもそもそんな性能ないので、泣く泣く生み出したものである。
「まぁ等価交換で合成してやればいいだけだな」
「そうだな。一つにしてしまえば問題ない」
「コストが気になるところだけど」
「その分稼げばいいだけですよ。魔物はいくらでも出てくるんですから」
コストがかかるので四人としても、やっぱり正規品が良いなとなったのであった。




