次の日
次の日四人は、再度『荒地迷宮』へと向かいながら車の中で話していた。
「やっぱり先に20回攻略しとくか」
「そうですね。昨日の事もありますし、早めにした方がいいですね」
「最悪この町にいられなくなるかもしれませんからね」
「そうだな。ちゃっちゃと済ませようぜ」
朝にそのような事を話し合った四人は、こうして『荒地迷宮』へ向かっているのだ。目を付けられることをしている自覚はあるので、目ぼしい報酬やスキルがない場所は、手早く攻略してしまおうと言う結論になった。
「ってことでボス部屋に来たわけだが」
「これは強そうですね」
田中と吉泉がそう言う目線の先には、巨体で硬くて強そうなゴーレムが鎮座していた。
「大体3メートルぐらいはあるな。よくある強化系のスキル揃いで見た目も、ボロそうな通常固体よりもしっかりしてそうだ」
「レベルは上限の250ですね。まぁ頑張ってください。危なそうならステータスでお願いします」
手榴弾の転移爆発と共に転移でボス部屋から消える吉泉。それと同時に無傷のボスゴーレムは田中に向かって突進をするために、ドスドスと近づいてくる。
「無傷か、大した頑丈さだ。それに速いし」
ゴーレムにしては速いが、それだけでしかないので田中は簡単に攻撃をかわして剣で斬りつける。だが当たり前ながら、ゴーレムにそんな斬撃は効かずに反撃をかわしながら軽く距離を取る。
(単純なパワー型か。攻撃も効き難いし面倒なタイプだ)
どうしようかと考えながら、攻撃をかわし隙を突いて少しづつ剣で削っていた。単純な殴打と突進しかしてこないが、その威力は驚異的だ。避けやすいのがせめてのも救いだろう。
(やっぱ剣じゃ無理か)
今まで剣の重量操作で攻防をしてきたが、流石にゴーレム相手には通じない。仮に重量を増やしても斬れ味が増すわけではないので、鈍器として使うのがいいところだろう。
「石を削るんならピッケルだよな」
そう言い、用意してたピッケルを取り出し、ゴーレムに突き立てる。すると超人的な力で突き立てられたピッケルは、容易くゴーレムの体を砕き腕の関節部を破壊した。
「剣とかよりもこっちの方がいいかもな」
ゴーレムから感じる殺意をものともせずに攻撃を避け、続けて残りの腕を破壊するために関節部にピッケルを突き立てる。それにより両腕を失ったゴーレムは、最終手段として田中を押し潰すために圧し掛かりを決行するが
「いや、普通に引っかかるからダメか」
そんなあからさまな行為などお見通しと言わんばかりにひょいっとかわし、止めに頭部を破壊して戦いは終わったのだった。




