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現代迷宮は世知辛い  作者: バトルマニア
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組合で……


 無事四人共はボス攻略を終えて、組合の方へと行っていた。その雰囲気はよく、予想以上に上手く行ったことが察せられる。


「急かしたかいありましたね」

「最後の方はギリギリだったがな」

「うん。僕たちは低階層で採取してたけど、結構人いたね」

「ま、上手く行ったからいいだろ」


 車の中でそう話しながら組合が見え駐車場に入り、空いている場所を探す。


「そこそこ人多いな。昼だからか?」

「そうでしょうね。溜まった素材を売りに来てるんでしょうね」

「朝集めた分を昼に休憩と同時に売りに来てるんだろうな」

「で、そこから収入を見て昼から再度行くかどうか、ですか」


 人混みを避けるために建物とは少し離れた場所に駐車し、荷物をもって売却へと向かう。この時間は見ての通り人が多く、昼休憩と同時に売却に来る人が多いのだ。特に低級の探索者や専門でやっていない人が多いので、四人はそんなに警戒していない。



「こりゃ時間かかりそうだな。ちょっとあれ取りに行くわ」

「そうだな。まぁ多少かかってもいいだろ、今日の目的は果たせた。あとはゆっくりしても」

「そうですね。今回は試しにってのが大きいですから」

「うん。あそこでの周回は無理そうだしね」


 四人は組合の中へと入り、受付の方を見る。そこには多くの人が並んでおり、それ以外にも待ちの人たちがいた。そこで田中が番号札を発行しに行き、三人は端っこに移動する。

 因みに草原迷宮は、初心者や安全な小稼ぎをしたい人にとっては十分優秀だが、ガッツリ稼ぎたい人たちには向かない迷宮だ。


「これで2万円。等価交換で減らしているのに半日でこれだけ稼げるの凄いね」

「100レベ以上のからはどんどん稼げるからな」

「それも攻略報酬なしですからね」


 推奨レベル100レベの迷宮は、最下層に行く前提では大体安定して日3万は稼ぎ出せる。これの凄いところは、競争相手がおり、ボス攻略があまりできなくても3万前後稼げるところだ。勿論ボス攻略をメインにするものはもっと稼げるが競争率が高いので、宝箱やボス攻略は臨時収入と考えていいだろう。



「取れだぞ。30分ぐらいかかりそうだ」

「30分か。車の中で待っとくか?」

「いやここでいいでしょう。30分ぐらいなら」

「そうだね。適当に雑談したり動画見とけばすぐだよ。それにほら、席もちょうど空いたし」


 どうやら30分程度かかるようだが、その程度なら椅子に座って待っていればすぐに終わるだろうと、組合で待つことにしたようだ。


「この後どうします?」

「他の迷宮の下見でもするか?」

「100レベ以上の迷宮はそれなりにありますから」

「その前に昼飯食おうぜ。あと晩飯は手に入れた牛肉でステーキな」


 そうやって静かに端っこで話していると時間が過ぎていき、何か嫌な予感を感じて咄嗟に入り口の方へと目を向ける四人。


「珍しいな、あいつらがこの時間に来るなんて」

「そうですね。迷宮でもいましたけど、あの調子だと夕方までかかってもおかしくないはず」

「ちょーっとステータス見てみたい気がするな。マナー違反だが」

「まぁあれだけ偉そうですからね。それなりの実力は付けてるんでしょうけど」


 相変わらずのガラの悪さで堂々と組合に入り、普通に番号札を取ってから順番を待つ二人。


「見た目の割に態度いいんだよな」

「変なことをしないだけでしょう」

「どこに格上がいるかわからないですからね。僕たちにみたいな非公式組みたいな」

「常識ぐらい弁えてるって、態度悪いだけで。あとそれ無暗に言うなよ。バレたら面倒だ」


 探索者はならず者が多そうなイメージだが、それはもう過去の話であり、今では相応に大人しくなっている。理由は様々だが、ルールやモラルに反したことをした際の制裁やデメリットが大きいことが一番大きいからだ。因みに非公式組と言うのは、非公式で危険な情報を隠し持ち、本格的にステータスを隠蔽や偽造している連中の事だ。


「でもあいつらの他人をバカにしたような喋り方は許せんがな」

「ちゃんと実力は測ってから言ってくるのも」

「感覚的に強さがわかるスキルですよね。僕たちも取ります?」

「あれは鑑定あればいらないだろ。まぁ一瞬で分かるって利点があるが」


 相手の実力が大体わかるスキルと言うものある。二人はそれを利用して他人や魔物の実力を計っていた。このスキルは、鑑定のように詳しいことは分からないが、相手を認識した瞬間に一瞬で分かるという利点がる。勿論隠されていればわからないが、余程の実力差がなければ違和感ぐらいは感じる。



「っと回って来たな」

「意外に早かったですね」

「まぁ話してたからな」

「とりあえず行こうよ。早く出たいからさ」


 そう話していると順番が回って来て、四人はリュックサックをもって受付に行くのだった。



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