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現代迷宮は世知辛い  作者: バトルマニア
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蜥蜴迷宮のボス



 ささっとボス部屋の前まで来た四人は、今度は安藤が先に入ることになっていた。


「今度は安藤さんでしたね」

「まぁお前なら大丈夫だろ」

「気を付けてくださいね」

「わかってるって」


 そう言うと安藤はボス部屋へと入る。そしてすぐにそれを追って吉泉も転移で現れる。


「そのままだな」

「はい。大きくなっただけみたいですね」


 ボスを確認した二人は、そう感想をもらす。見た目は体長4~5メートル程度の大きいだけの蜥蜴であり、特に変わったところはない。だが……


「ドラゴンモドキ?呪いのせいか?」

「巨大蜥蜴じゃないんですね。スキルは……特に目立ったものはありませんね、流石に」


 種族が変わっているなんて初めての事で驚く二人。だがスキルの方は、目新しいものはない。確かに普通のボスよりいくつか多くて強化されてはいるが、どれも知っているもので中位がせいぜいであった。


「どうせならドンっと、いいスキル持っててくれたらいいんだけどな」

「そうですね。まぁスキルの件は他の迷宮を攻略するなり周回すれば済む話ですし、今回は諦めましょう」


 一か月もあれば、吸収できるほとんどのスキルは3~4レベにできるのでそう焦っていないようだ。まぁ万単位で魔物を倒さなければいけないわけだが、それも彼らには苦にならない。



「じゃ、ささっと終わらせるか」

「ですね。では、お願いします」


 そう言うとボスに爆弾で先制攻撃をして、吉泉は転移で退室する。


「直撃で大したダメ―ジないとか」


 爆弾の攻撃で大したダメージを受けていないボスは、ドスドスと足を取を立てて素早く安藤に襲い掛かる。


「瞬速ある割には遅いな」


 だが安藤からすれば大した速度ではなく、普通に回避をし、通りすがりに足を斬り裂いた。それにより傷口が変色するが


「おっと、そっちか!」


 ボスは構わず急転回からの尻尾の薙ぎ払いをする。


 それを――


「よっと!」


 完璧なタイミングで尻尾を斬り落とし、傷口を溶け煙を立てる。

 そして暴れる尻尾とボスから離れた。


(体当たりと嚙み付きがダメなら尻尾での薙ぎ払い。で、斬り落とされたら尻尾が勝手に暴れ、標的の邪魔をしてその隙にボス本体が攻撃を仕掛けるね。大したもんだ)


 それに加え、安藤は余裕をもって回避しているが、攻撃速度が異様に早い。どうやら速度に慣れさせないために緩急を利用しているようだ。


「賢いな。事前情報があるとは言え」


 向かってくるボスにそう呟き、顔面を振り落としで斬り裂く。そして飛び上がり背中に乗った後に落ちないように気を付けながら、斬り裂き突き刺しを繰り返し滅多切りにした。


「おっと、暴れんなよ」


 激しく暴れまわるボスの上に載っていられるのは数秒程度だが、十分なダメージを与えたので飛び降りる安藤。それに急旋回をして食い殺そうと接近するボス。


「ほれっ」


 そこに爆弾を放り込み、驚いたボスはそれを飲み込む。そして体内で爆発が起きるが、それでも強引に安藤に襲い掛かる。


「じゃ、仕上げるか」


 だが病魔と爆弾で動きが雑になったボスなど安藤の敵ではなく、ささっと足を斬り裂かれてその場で暴れることしかできなくされていた。


「終わりっと」


 そして最後には脳天に刀を突き刺され、絶命したボスはキレイさっぱり消え失せた。



「え~と、ステータスに……。あと報酬は……肉?ドラゴンモドキの?」


 ステータスに今回の事を書き込み、ついでに迷宮がこう言う所を見てんじゃないかと言う考察も忘れないように書き込んでおく。その間に報酬が現れ、鑑定をしていた。


「いつもこんなんばっかだな。他の三人はちゃんとそれっぽいの出るのに……」


 出てくるものがよく見る既存の強化版で終わってしまう安藤はそうもらす。質はいいのだが、あくまでボスを強化してこれである。ここまでしているのだから、できたらかっこいい武器やレア道具が出てくれれば万々歳なのだが、残念ながら安藤の能力ではこれが限界だった。


「まぁ、食事代浮くし美味いらしいからいいか。帰ったらステーキにでもしてやろう」


 因みにこのチームの飯当番は安藤だ。食うのも作るのも好きな安藤は、料理が上手くみんなから重宝されている。そして毎回毎回、嫌なほど大量に取れる迷宮の食材を使い家計に貢献しており、いずれは家事や料理のスキルを得たいとも考えていたりもする。


「っと、ささっと出なきゃな。今日も長いし」


 思考に耽りかけたが、20回の周回もあるのだからとすぐに切り替え、退室するのだった。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 全話に共通して、あとがきが蛇足。 物語の世界観は物語の中で書くべきである。
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