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管理人と穂乃花は、何があったのかわからず…お互い顔を見合わせた。



その場の管理責任者として、残された3人の安否が気になった。


雅幸の吐き捨てた言葉とそれ以外のメンバーの様子を照らし合わせると、どうやらここは本当に出る場所、らしい…



廃屋ホテルから、黒髪の少女がゆっくりとした足取りで戻って来た。



闇に覆われた様な彼女の姿は、管理人のジープにかなり近い距離まで、はっきりと捕らえる事は出来なかった。



管理人は直感で何かの違和感を感じ始めていた。


穂乃花は少女に「大丈夫だった?」と心配して声を掛けている。



黒髪の少女はゾッとするような低い声で言った。

「…残念ながら、逃げられた。…貴方達も早くここから去った方がいいですよ…」



管理人の、頭の中で何かアラームが鳴り響き始める。

「穂乃花、早く車に乗れ。帰るぞ!!」


「え?でも、まだ信夫さん達が…」


「いいから!!!」


管理人は真っ青な顔をして、穂乃花を車に押し込んだ。


黒髪の少女に、最後に声を掛ける。

「なんだかバタバタしちゃって、君の名前を聞きそびれちゃったけど」


少女は無表情に答えた。

「ハンドルネームは、∬忍∬です。」


頷いた管理人は、少女への別れの挨拶もそこそこに、ホテルを後にした。




━━━駐車場には、黒髪の少女と少女のバイクだけがぽつんと取り残された━━━

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