死霊術師事件 ~ミステリーになってないミステリー~
明け方になって山田太郎が殺されていることが発覚した。
実業家の山田太郎が殺された現場は強盗目的なのか、かなり荒らされており、証拠の押収にも時間がかかった。
「山田さんまた殺されているよ」
佐藤警部が山田氏の遺体を見て、そう呟いた。
「また?」
「山田さんはアンデットで一週間に一度は殺される呪われた体質なんだ。しかも、秘書が死霊術師だから殺される度に蘇生させれるのだ。まったく、困ったもんだよ」
「その秘書を今すぐ調べてください。怪しすぎます」
探偵の言葉に佐藤警部は溜息をつき、リビングで気絶していた秘書を呼んだ。
秘書はひどく疲れている様子でリビングのソファでくつろいでいた。
「あんた犯人でしょ?」
「ち、違います!私は山田さんを殺す動機がない!死にすぎてうんざりしているぐらいです!そもそも私にはアリバイがあります!私は今日は一日中山田さんのスケジュールの管理に急がしすぎて、他の職員に手伝ってもらうほどです!彼らが証明してくれます!それに山田さんを殺した犯人は毎回異なります!」
実際に秘書の仕事を手伝っていた職員は5名もおり、さらに監視カメラの映像で秘書が仕事で忙しいことがわかった。
さらに山田氏を殺した犯人も毎回異なるのも事実であった。
ただ、これまでとは異なり犯人関する手がかりがなかった。
「ううむ、これまではどのような形であれ、犯人は見つかったのだがな…。これは迷宮入りだな」
「待ってください、どう考えても彼女が犯人です。これまでの事件も全て彼女によって仕組まれたものです」
◆◇
Q.どうして、秘書が犯人であるかを答えよ
A.A.そもそも秘書に当然だが死霊術は使えず、生きてるように見せかけてだけなのだ。彼女はある日何となく山田氏を殺し、その死体を利用して、死霊術を使えるように見せかけたのだ。山田氏と面会した者は毎回殺人(死体損壊)の罪を着せられ、その金で組織を動かしていたのだ。事件は秘書がたまたま社長室(倉庫)の鍵を閉め忘れていたところ、また殺人事件が発生したわけだ。
ちなみ山田氏に面会を希望すると、パペットで操られていた山田氏(死体)と面会させられ、あまりの見た目と臭さで殴られたり、近くにあった刀で斬られてたりしたわけで損傷はえげつないことになっている。正直想像したくない。
ミステリーの警察は無能だから、多少はね?
お久しぶりです!
なろうにおいて久しぶりに投稿しました。
自分で言うのもあれですが…これ小説?
回答は明日!期待しないでね…