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先生を攻略しつつストリートチルドレンとも仲良くなろうと思います  作者: ただのfrpn好き
第一章 アイベル王国
9/11

第八話 レイフと目的地ときつねうどん様

ゴミ箱更新

指六本という超初心者的ミスをました

「そういえば目的地ってどこなの?」

レイフは誰ともなく尋ねる。

自信満々にノトムを探すと言ったはいいものの、どこにいるのかすら知らないんだよね。

「ヘルナティア王国だよ」

マウリッツがハッピーチョ……いや、チョコを撫でながら、なんでもないように言う。

「遠っ! 余裕で海越えるじゃん」

「は? ノトム兄ちゃんが近くにいたらもうとっくに連れ戻してるでしょ」

それもそうだ。大人達が総動員で探しても見つからなかった人を探しに行くんだから。

やっぱ軽はずみで行動するもんじゃないね。後悔はしてないけどね。

「僕もおじいちゃんに何か言ってくれば良かったな〜。レイフん家はどう?」

アルヴァーが尋ねてくる。

「僕ん家は平気だよ。パパとママは帰ってこないようなもんだしね。それより困るのは学校だよ」

主に先生に会えないという点で。勉強は……うんまぁ別にいいかな。

レイフが考えていることを察したのか、一同が生暖かい視線を送ってくるが気にしない。

「なんとかなるやろ」

梅乃さんは相変わらずお気楽だけど、レイフも同意見だ。なんとかなるなる。

「梅乃さんって、ノトムがヘルナティア王国にいること知ってたんですか?」

レイフは気になっていることを尋ねた。

「いや、馬車に乗り込む前にマックスとマウリッツから聞いたんや」

「そうなんですか」

「意外と用意周到って感じやったで。なぁ?」

そう言って梅乃さんはMMコンビに話を振る。

「移動手段さえあればいつでもノトムを探しに行けたっぺ。そのために色々情報集めて回ってたっぺ」

「絶好のいい機会だったな。レイフには感謝してもしきれないよ」

ルーカスがもう一度レイフにお礼を言った。

僕は特に何もしてないけどね……。でも感謝されるのは普通に嬉しい。

「梅乃さんはなんで狐面を付けてるんですか?」

次にルーカスが尋ねる。

「狐面族っていうお狐様を祀ってる新興宗教団体があってな、そこに入ってるからやねん」

「へぇ〜」

「なんか面白そうだっぺ!」

「せやろ? でも普通はな、狐は神様の眷属であって狐自体は神様じゃないねん」

「じゃあなんで狐を祀ってるんですか?」

「きつねうどん様のカリスマがすごいからや!」

「は? 何様?」

「きつねうどん様。おいら達、狐面族の神様の名前やん!」

「えぇ……」

梅乃さんの答えを聞いて、 ルーカスは呆気にとられている。

確かにレイフも最初名前を聞いた時は耳を疑った。

「誰がその名前付けたんですか?」

「創設者がその場のノリで」

「絶望的につまらないですね」

美味しい方のきつねと掛けてるんだろうが、控えめに言ってあまり面白くない。

「酷いなぁレイフは。きつねうどん様が聞いたら目からタピオカ流して悲しむで」

でも、梅乃さんが聞かせてくれるきつねうどん様の話は少しだけ面白いのでいつも笑ってしまう。

みんなで談笑しながら馬車に乗っていると、宿場町に着いた。

「今日はもう遅いし宿を取ろうか」

梅乃さんがそう言い、レイフ達は適当な宿を取った。


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