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先生を攻略しつつストリートチルドレンとも仲良くなろうと思います  作者: ただのfrpn好き
第一章 アイベル王国
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第九話 レイフと怪しい恋愛映画

宿でレイフ達は二人で一部屋泊まることを決め、それぞれ部屋に向かった。

レイフはオリヴェルと同室にした。

宿は結構賑やかで空き部屋が少なく、泊まる部屋は三室ともバラバラになってしまった。

「すみません。まだきちんと掃除が出来てないんです……」

「大丈夫です。こっちこそ急に来てしまってすみません」

「いえいえ、食事の際は食堂にお越しいただいたらいつでもご用意出来ますので、ゆっくりお過ごしください」

「ありがとうございます」

宿の人の丁寧な対応の後、レイフとオリヴェルは部屋に入る。

いやー久しぶりだなこの感じ。オリヴェルと寝るのもだけど、宿に泊まるのも久しぶりだ。

部屋はベットが二つに小さなテレビとテーブル、大きなクローゼットが二つあった。

「いやー今日は色々あったね」

オリヴェルがクローゼットを開けながら言う。

「そうだね」

色々あり過ぎて今日だけで一ヶ月ぐらい時間が過ぎたように感じてしまった。そう思うと、僕の今までの人生はお吸いものレベルで薄味だったということになる。

取り敢えず今持ってる荷物を部屋に置くことにしよう。

ちなみにレイフ達の荷物は学校からそのまま持って来たリュックのみだ。

「あれ、これ何だ?」

レイフはリュックをベッドの脇に置こうとして、ある物に気がついた。

「バック……だね」

オリヴェルがひょいっと覗き込む。

壁側のベットの隙間に、一つの大きな布バックが残されていた。

それは中に物が沢山入っているらしく、大きく膨らんでいた。

中に何が入っているのか気になり、レイフはバックを逆さまにし、ドバーッと中身を出す。

ガチャガチャガチャっと十本ぐらいのビデオが出てきた。

「……なんでビデオが入ってんの?」

「前の人の忘れ物かな」

二人はビデオを勝手に物色し始める。

持ち主さん、勝手に触ってごめん。

「あっ!これ知ってる『反抗期はデレたくない』」

「わりと最近の映画? だね。『信者第一号はこの私に決まってる』、『エンプティ・アワー・ハート』、『魔法の力で貴方との子供を合法的につくります』色んなのがあるなぁ」

これは思わぬいい暇つぶしができた。

「せっかくだしどれか観る?」

レイフが提案する。

「うーん確かに暇だしなんか観ようか」

レイフは色々眺めていると、ある一本のビデオが目に付いた。気になったのでそれをオリヴェルに見せてみる。

「『パーティー内恋愛禁止』? こんな映画聞いたことないなぁ」

「だよね」

「なんか冒険物っぽいし面白そう」

「これにするか」

レイフはテレビに付いていたビデオプレイヤーにディスクをセットし、二人はベッドで再生されるのを待った。




〜三十分後〜




『もうお前に寂しい思いはさせない』

『勇者様……』

『俺はお前が独りなの気付いてたのに何もしてあげられなかった』

『そんなことないわ! 今私のこと抱きしめてくれてるじゃない……』

……ついに映画が濡れ場に突入した。なんなのこれ⁉︎

オリヴェルは顔赤くして目背けてるけど、レイフは一応観ようとする。

しかし、レイフはすぐに隣のオリヴェルの反応を映画そっちのけで見てしまった。

だって反応可愛すぎない? もちろん一番は先生だけど、赤面状態でもじりながら片手で顔を隠すオリヴェルは結構可愛い。

「レイフ、もう無理ですギブアップ……」

服の裾を掴まれお願いされる。

「しょうがないなぁ」

わざとらしく言いつつリモコンを手に取りテレビの電源を切った。

ビデオを取り出しケースにちゃんと仕舞う。

ここらでこの映画を見てわかったことをまとめる。

その一。この映画の舞台はヘルナティア王国、つまりレイフ達の目的地だということ。発売もヘルナティア王国でしかされてないらしく、アイベル王国では聞いたこともないタイトルだった。きっとこの大量のビデオの持ち主はヘルナティア人なんだろう。

わかったことその二。最近の恋愛映画はかなり過激なシーンがある。今度見るときは少し気を付けよう。

「僕今日はもう寝るよ」

オリヴェルはもう一つのベットに向かい、布団に潜ろうとした。

「おやすみ〜」

「おやすみ。……えっ‼︎」

オリヴェルが急に叫んだのでそっちの方を見ると、ベットの上に大きな血溜まりがあった。

どういうこと⁉︎ まさかの殺人事件⁉︎

こんなに沢山恋愛映画のビデオを持ってるなんて、前に泊まってた人はきっとロマンチストで素敵な人なんだろうな〜とか思ってたけど、ヤバイ奴だったのか。

「ヤバイよこれ」

「宿の人に言った方がいいかな?」

オリヴェルがとても心配している。

「う〜ん面倒ごとは避けたいしこのままでいいかな。別に無臭っぽいし」

宿の人には申し訳ないけど、僕達が何かやらかしたと誤解されるかもしれないしね。

「じゃあ僕今夜どこで寝よう……」

オリヴェルが困ったように言う。

「僕のところにおいで!」



レイフ達はその夜、話をしたりイロイロあったりして、なかなか寝付けなかった。

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