「執行者と覚醒者」
謎の集団による大規模な演説。
黄色い服の男が言いはなった、
改革をすると言った意味とは。
それに伴う未来の有害因子を殺すという
メッセージ。
そして今、新たに時代が動こうとしている。
「 エヴェィユ 」
( 覚醒 )
「ピンポーン」
宗一「はい!」
あわてて玄関の方に向かうと赤い服を着た男性と後ろに真っ黒な服の人が三人玄関に立っていた。
宗一「どなた様ですか?」
(玄関の鍵、お母さん閉めてなかったのかなあ)
赤い服の男「君が太刀川宗一くんですね?
お母さんは二階ですか?」
宗一「はい、そうですけど、、
あのーどちらさ、、!!!
み、耳がいたい!!」
宗一が喋っている途中
いきなり、キーンという音が耳の中で鳴り響く。
宗一「た、助けて、、」
(鼓膜が破れそうだ)
赤い服の男が笑っている。
この人達もしかして、、
その瞬間!
「パーン」っとカラッとした音が鳴り響く。
赤い服の男の前に黒い服の一人が腹から血を出している。
雪化「くっ、、、身代わりなんて、、、」
お母さんが二階から拳銃を打ったのだ。
赤い服の男が雪化を睨み付ける。
赤い服の男「オレーユ」
宗一から音が消え、今度は雪化の方に不快音が鳴り響く。
雪化「きゃああああ」
雪化はその場で崩れ落ちいく。
宗一「はぁはぁはぁ、、お母さん、、?」
赤い服の男が突然笑いだす。
赤い服の男「はははははははははは!!!
今日生きるにはいい日です!!!
ですよね?宗一くん?
はははははははははは!!!」
宗一は
動かない母を見て沸々と何かが変わっていく
なぜ、幸せな日々をいきなり壊す。
なぜ、大事な人を傷付ける。
なぜ、なぜ、なぜ、、、、、。
プツンっと宗一の心の中で糸が切れる音がする。
宗一「許さない、、、」
赤い服の男「ん??
なにか言いましたか??」
黒い服の人「ソン様!!まずいです!
この前の男と同じ感じがします!」
ソンと呼ばれる男「わかってますよ。
だから、未来の有害因子を今消しに来たんじゃありませんか?」
(覚醒か、、何に目覚めるのでしょうか、、)
普通の人間が覚醒に目覚めることは無く
仮に目覚めたとしても
その覚醒の力に耐い切れず
死んでしまう。
覚醒した状態で生き延びるのは
約5000人に一人の確率と言われている。
宗一「うぅ、、、、」
気絶から目が覚める雪化。
雪化「そ、宗一??一体どうしたっていうの?」
雪化はふらふらと立ち上がり、
宗一に近づく。
ソン「邪魔はいけませんよ。」
雪化を静止させるソン。
宗一「母サンをハナせ」
ソン「おぉ!もう意識が戻りましたか。
さて、どんな気分ですか?
何にか体に変化は出ていませんか?」
雪化「宗一、逃げて、、、」
掠れた声で話かける雪化
ソン「黙りなさい。今最高の瞬間をむかえているのが
分かりませんか??」
雪化「早く、、、逃げな、、さい。」
ソン「言っても無駄ですよね。
では、オレー、、、!!!」
ソンの前に拳銃を構える宗一。
宗一「母さんをまた傷付ける未来がみえた。」
黒い服の人が戦闘態勢に構えるが、
それをするな!のごとく手で止めるソン。
ソン「素晴らしい!未来を見通す能力ですか!
これは素晴らしい!!!」
(では、なぜ今未来を見通す力を使ったとは言え
気配が無く拳銃を拾い私の前に来れたのだ??
もちろん、部下にも気づかれずに、、、)
宗一「気配がないことを知りたいって顔をしてるよ?
教えてあげようか?
おじさーん!!!」
???「だから、おじさんじゃないって言ってるだろ?!
お兄さんだよ?!お兄さん!!」
黒い服の人とソンが驚く。
もちろん、驚くはずだ。
宗一の隣にいきなりスラッとした長身の男が現したのだから。
次回、
モジャモジャ頭の男が現れる。
覚醒した力。
そして、もう一人の覚醒者。