「見えざる者」
ある日突然、自分が何かの拍子で未知なる能力を
使えるようになったらどうしますか?
良いことに使う人間がいたり、
悪い事をしようとする人間もいる。
なかにはその能力に気付かないまま人生を終えてしまう場合もある。
いろいろある中での
ある少年に起きる
不可思議な世界。
いろんな仲間に出会って
なにを感じ、どうしていくのか。
漫画小説っぽい書き方なので
想像力を豊かにして
お読みください。
「phantom ability」
(ファントム アビリティ)
第一章
「 レフォルム 」
( 改革 )
1974年 夏
この時日本は超能力ブームになっていた。
それは現実か。
はたまた、都市伝説か。
8月上旬
石松病院 集中治療室。
「頭がボーッとする。目の前が真っ白だ。
ん?、、
声が聞こえる、、、
誰か話かけてくれてる。
よく聞こえない。
お父さん?
お母さん?
誰なの?、、、、。」
???「気がついたね、
私は、、、、、だ。
いろいろと、、を説明しなきゃ、、、ね」
宗一「なんだろ、、。
声が途切れ途切れで聞こえづらい。
あれ、、、、。
目の前が、、、」
1973年12月25日
「お母さーん!今日サンタさん来るよね??」
この子は、太刀川宗一。
本作の主人公的存在である。
「サンタさんは悪い子には来ないのよ?
こないだクラスで喧嘩をしたみたいな話があったわよ!」
この人は、太刀川雪化
太刀川宗一の母である。
太刀川宗一「やっべ!!またお母さんに怒られる!
サンタさんどころじゃないよ、
とりあえずお説教がくる前に
逃げなきゃ!!」
太刀川雪化「宗一!!!待ちなさい!!」
部屋に駆け込む宗一、
太刀川宗一「相変わらずうるさいなあ、、
でも、お母さんには友達を助けて喧嘩した
なんて言えないしなー。
まっいっか!!」
こんな日々が続くと思っていた。
幸せな家族だった。
2日後、
体が弱かった宗一は病院に通っていた
ある日の出来事である。
宗一「病院いやだなあ、臭いし怖いし」
雪化「わがままばっかり言うんじゃないの!
ほら、順番来たわよ!」
よたよた歩きで診察室に向かっている途中、
先に出てきた人とぶつかって転んでしまった。
宗一「いてっ!おじさんごめんなさい。」
???「おじさんはないだろ~?まだまだ俺は若いよ。
大丈夫かい??」
そう言って立ち上がらせてくれる。
雪化「どうも、すみませんでした、、
今風邪で弱ってて、、」
???「いいんですよ!宗一くんまた会おうね?」
っと言って、去ってしまった。
宗一はふと思った。
なぜ名前を言ってないのに知ってるんだろ、、と。
その日は診察を終え、安静にと先生から念を押され
ゆっくり寝ていた。
次の日、心配してくれた友達がお見舞いにきてくれた。
誠「風邪治ったか??皆心配してたぞ!」
青海「大丈夫?安静にちゃんとしてなさいよ?!」
照彦「よかったよ!元気そう!」
宗一「ありがとう!!もう学校行けるから心配しないでくれよ」
青海「そんなこと言って、絶対無理しないでよね!」
誠「相変わらず宗一には優しいよな」
照彦「俺達にも優しくしてくれれば、、、」
話を割ってくる青海「優しいよ?!
逆にもっと優しくして
あげましょうか??」
誠
照彦「こわい、、、、」
宗一「ははははは」
青海「な、なに笑ってんのよ。」
こんなに楽しい日々があったのに。
なぜ?
どうして?
そして、
30日、
全てが変わってしまう日。
30日昼
ニュース「各地で謎の集団による、
大規模な演説が行われています。
特別機動隊も動き出してる様子で周りは
騒然となっております。」
テレビを見ている雪化と宗一。
雪化「物騒な感じね、無理矢理至るところで
演説を始めるなんて、、、」
宗一「そうだね、、、」
(何だか怖いなあ)
ニュース「たった今入ってきた情報です!!
各地で五感が麻痺するという情報が入ってきております!
しかも、謎の集団の付近からということです!!
くれぐれも近づかな、、ぐはっ!!!
め、目がぁぁあ!!」
黄色い服を着た男性がニュースキャスターに何かをした。
「えぇー只今を持ちまして我々がこの日から日本を変えます。
つきましては反発の意志のあるものは殺していきます。」
「殺しはよくないですよ!拷問でいたぶりますっで、
どうでしょうか??」
青い服を着た女性が横から入る。
黄色い服の男「殺しておこないと反乱の意志がでちまうだろ?
そういうやつは早めに処分しないといけねぇんだよ!」
青い服の女「でもぉー楽しく殺ったほうがいいと
思うんですけどねー♪」
黄色い服の男「勝手にしろ。ということで国民の皆様、
くれぐれも反乱の意志は捨てて我らに従うように。
そうそう!
反乱の意志がある、ないはともかく未来の有害因子を消したいと
考えてるのでその方々にはこちらから出向きますので
どうぞ、ご覚悟を。」
話が済むとテレビが砂嵐に変わる。
雪化「有害因子??いったいどういうことかしら。
お父さんが心配だわ、宗一!!お母さんちょっと二階でお父さんと電話してくるわ!」
宗一「はあい。お父さん、警察だもんな。
現場にいるのかなあ。」
その時!!!
「ピンポーン」
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次回の話あり。