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じんべい・ふみあきの駄悪彩怒なつれづれ  作者: じんべい・ふみあき
シリーズ:特撮、正義の横顔
1/3

回乃一 戦隊はロボだろ(暴言

釣り人A:じゃろ、じんべいじゃろ?


釣り人B:んだ、じんべいじゃ。


ってーことで行ってみようかの。


回乃一、お題は「スーパー戦隊」じゃ。

結論から言いましょう。


戦隊はロボです。



じんべいはあれです、夕方四時~五時の特撮の再放送を見るために小学校から走って帰った世代です。


当時は新作こそパッとしませんでしたが、再放送は黄金期でした。


なんたって日ごとに次の話が見られるってんですから、なろうのデイリー更新も真っ青の勢いで過去の特撮が再放送されておりました。



東映スパイダー、レインボーマン、ジャンボーグAにミラーマンにレッドマン。


いやぁオタクの英才教育でしたね。(違



そんな中でも、特にじんべいの心を捕らえて放さなかったのが、そう


「秘密戦隊ゴレンジャー」



コメディタッチでありながら、初の戦隊としてお約束(二号新兵器、全員分の合体バイク、ニセモノ登場)をあらかた作り上げてしまった快作です。


もともと二年番組だったせいか、連日放送でもストックが消えない圧倒的なエピソード数。


何度目の再放送を見ても知らないエピソードにワクワクし、知ってるエピソードにぶち当たると「青スジ怪人早よ自爆せい!」と野次を飛ばす。


……じんべいってイヤなガキでしたね。



ともかく、じんべいは四時台にゴレンジャーを見たその目で、金曜五時の「鳥人戦隊ジェットマン」を見ていたわけです。


そしたらね、やっぱりほら、気になっちゃうわけですよ。



「何でゴレンジャーにはゴレンジャーロボ無いん?」



だってほら、ジェットマンはあれですよ、ジェットイカロス。


超カッコイイ(異論は認める)ジェット機が合体して巨大ロボになるし、さらに別の合体で究極カッコイイ(異論は認めない)巨大ジェット機になるんですよ?


ついでに二号ロボともグレート合体ですよ? 戦闘機形態でもグレートしちゃうんですよ!?


ジャリのハートを鷲づかみじゃないですか! 卑怯ですよバンダイさん!! 買ってもらえなかったんですから!!!(血涙



失礼。


当時はまだ再放送の概念すらあやふやですから、「やっぱり戦隊はロボがあった方がカッコイイ」とか勝手に考えて、ゴレンジャーとジェットマンを比べるとかいう暴挙を平然としておりました。


いや、時代が開きすぎだって。



ともかくストーリーはゴレンジャーの方が好きだったので、じんべいはチラシの裏に自作のゴレンジャーロボを書いたりしておったわけです。


思えばこの辺が創作の始まり。


もちろんブルーンとドリーンがグレート合体です。オリジナル原稿は失われておりますが、風にその名を呼んだなら脳裏にありありと再生されます。


……だれか記憶の消し方教えてください。



で、その頃のことを最近思い出しまして(つまりゴレンジャーロボも忘却していた)ふと思ったんですよ。


戦隊はロボか? と。



もちろん三度の飯よりロボが好きな魚類としては、ロボの魅力は捨てがたい。


だが、それだけではないはずだ。


そう例えばヒロピン……じゃなくて女幹部……ええい無駄にエロいサポートロボ……じゃなくて!

(余談ですがじんべいはトッキュウのワゴンさんを応援しております。コロンは女神)



戦隊の持ち味とは、詰まるところキャラキター類型論で言うところの「兄弟たち」にあると思うのです。



実際に兄弟である場合(マジ、555、ファイブ……5が多いな)だけでなく、例え赤の他人同士であっても成立する役割分担と助け合い。


万能の一人ではなく五人の長所を合わせたが故の無敵。


そして欠点も五人分あるからこその、葛藤から団結まで事欠かないドラマパターンの広さ。


一年で一話完結が40話ちかく必要になる番組ならではですね。



根底にあるテーマは毎年同じと言っていいかも知れません。


でも一話完結なら、話ごとのテーマだってかなり盛り込めます。


説教臭くもなりません。時間がもったいないですから。



ドラマとして上質であると同時に、子供たちへテーマを伝える装置としても優秀。


そして何より、カッコイイ。


もちろん孤高のヒーローにだってそれに変わる利点がありますが(いつか話したい)、取っつきやすさでは戦隊の圧勝です。



故に飽きられやすいです。


実際、じんべいですら一度戦隊を卒業しています。(最近甥っ子軍団の手で再入学させられましたけど



実は伝えるべきテーマが40も見えません。


それこそ子供に大人が伝えたい事って何でしょう?


真面目に、仲良く、力を合わせ、人を助け、悪いことはしない。


これらをメインテーマに据えると、一話ごとの時間が限られているためにサブテーマはほぼストレートのド直球です。


捻りを入れたりお約束を盛り込んだり、それこそロボを出したりしたら時間がまるで足りません。


だからどうしても「消費型」になります。一年50話の玩具の広告なわけです。


飽きられるのも仕方がないといえば仕方がない。


(実は戦隊は飽きの来ないやり方を確立してはいるのですが、それが識別できるのは大学生ぐらいからです)



さて、いよいよロボが邪魔になってきましたね。


ストーリーのお荷物、こいつがいるから戦隊は飽きられる。



いいえ、ロボは実に素晴らしいガジェットです。


なぜかって?



目で見てわかるんですよ、「兄弟たち」が。



合体という団結が、コックピットという共闘が、必殺技という勝利が!

(そして火花や紫電、爆発という苦しみが)


思い出してください。戦隊とは「兄弟たち」です。


利点を合わせ、欠点を補い合って勝利をつかみ取る。その物語です。



戦隊ロボとは、つまり「戦隊」の特質を目に見える強さに置き換えた存在なのです!


これが不必要だというなら、戦隊そのものを不必要だと言わねばならない!


(ただし他の形はあり得ます。 星獣はロボットになるべきではなかった……)



文章を書いていると、この「一目見てわかる作品の体現者」を表現できなくて苦しい思いをします。


戦隊ではありませんが 吉岡 平 大先生の「鉄甲巨兵SOME-LINE」を読むとよくわかります。


好きなだけで詳細に描写しても、そこには「一見してわかる体現者」としての存在がありません。


(余談ですが「鉄甲巨兵SOME-LINE」は「巨大合体ロボットテレビマンガ小説」としては名著だと思います)



視覚の生き物である人間の限界を恨むか……


いや、それよりまず自分の筆力の無さを恥じるべきでしょうか。


聞くまでもなく後者ですね。スミマセン。



そろそろまとめましょう。



戦隊とは「兄弟たち」のドラマである。


ロボは「兄弟たち」の視覚化された姿である。


したがって、戦隊はロボである。


異論は認めます。


~蛇足~


ちなみにじんべいの戦隊ロボベスト3は


1.究極大獣神

 (恐竜じゃないのが三体入ってますが、指摘したらグランバニッシャー)

2.スーパーライブロボ

 (初のスーパー合体にして完全体。色がきれい。コロンは略)

3.アルティメットダイボウケン

 (プレイバリュー万歳。保存用と遊び用を持ってます)


ですね。


全合体は大好きです。


それでは次回がありましたら、またお会いしましょう。


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