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桜子伝  作者: いかすみ
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外伝 情報屋(後編)

情報屋3


リーダーからの新たなる指示が出た。

『犯人に手が出せないなら顧客を叩け』という命令だ。

黒国が一番顧客を把握していたためだ。

外部の人間では信用できない。

そこで、『内部の人間を使って欲しい』という指示。

『殺人をやるものなどいない』と思っていた。

すると、意外にも杏が立候補してくれる。

おまけに妹の里美までやることになった。


救世主が指導してくれることになる。

そして、彼女達の負担を少なくする方法を教えてもらった。

「杏の里」と公言して犯行を行う。

陽動をうまく使えという指示だ。

雄吾は殺されても仕方が無いようなものを選び出して指示をだす。

やはり、二人の負担は大きかったようだ。

落ち着かせるため日をあけた。

その間に陽動を行う。

作戦は成功してほとんどの客は自分達で折れていった。

リストはどんどん消されていく。

最後に狼家が残ったのは皮肉だ。

身内の宗家にそのようなものがいる。

それが許せなかった。


進入手段が見当たらない。

英雄がいるから不用意に入れないからだ。

そんな時、裏の世界から「杏の里」指定で仕事の依頼。

相手は強敵のようだった。

場所が狼家という。

条件が整っていたので、話しに乗った。

子供を助けたら引き上げさせようという考えだ。

だが、失敗だった。

「杏の里」の正体がばれていた。

そして、目的がリーダーとは知らなかった。


二人から標的がかわったという連絡。

リーダーからは『二人には殺せないから大丈夫』と言われる。

別に無理に引きあげさせなくていいという。

ただ、『仕事の実行を出来るだけ遅らせろ』という指示。

自分の娘なのに刺客を平然と無視している。

なんてすごいと思った。

『桜子の実力を信用しているんだ』と感じた。

さすが、救世主の娘だ。

こちらの苦境さえも軽々と救ってくれた。

おかげで杏の里の二人は無事だった。

おまけに杏を助けてもらったようだ。

驚異の回復魔法ということだった。


杏の引退指示

杏は隠していた。

けれども、あの顔色を見たとき想像できた。

杏がうれしさに照れていたからだ。

その後、杏が結婚。

結婚式に出たとき、英雄から声を掛けられた。

「雄吾、話がある」

狼家末席の立場では逆らえない。

会場から抜けると別室に連れて行かれた。


そして、言われたことは『香織と結婚してもらえないか』ということ。

あの誘拐の日、彼女をみた。

憧れの桜に良く似た香織だ。

しかし、狼家の末席ではいくら望んでも結婚は無理だった。

だから、名乗らずに引き上げた。

口封じにキスはしたが、それ以上のことは出来なかった。

彼女を不幸にしたくないからだ。

これで、彼女とは二度と会わないつもりだった。

それなのに、当主の悟朗から話しが出た。

「なぜですか」

「忠志との約束だ」

「・・・・」

「香織の幸せのため彼は当主の座を譲ってくれた」

「なぜ」

「自分が当主では香織が雄吾と結婚出来ないからと言っていた」

当主の妹となればそれなりの格式のところに嫁に行かされる。

それを防ぐには当主を降りるしかなかった忠志。

そして、悟朗にすべてを託してくれた。


忠志は誘拐のあとおかしな様子の香織を問い詰めた。

そして、香織が恋をしているのを知った。

事情を聞けば自分を誘拐した男と知れる。

忠志には相手はわからなかった。

しかし、妹は狼家縁のものだという。

そして、特徴を覚えていた。

腰のところに吊るしていた猫の飾りだ。

それだけあれば雄吾までたどり着くのは簡単だった。

そして、あの叔父による洗脳。

自分のためにひどい目にあった香織だ。

香織の幸せを優先するため悟朗に頼んだ。



頼まれた悟朗。

当主を妹のために譲った忠志の意志。

それを無駄には出来ない。

反対する一族のものがいるのは承知だ。

けれども引き受けた。

そのため、雄吾のことは調査していた。

そして、雄吾が豊富な資金で救済まがいのことをしていたのを知る。

役立たない情報を集めているのだ。

すぐに救済を目的としたダミーだとわかる。

しかし、資金のことはわからなかった。

最近では誘拐のことに関して動いている。

杏もそれに関与していることを知った。

そして、この場に雄吾を呼び出した。


雄吾は当主悟朗にすべて見抜かれていることに驚く。

なによりも、あの時名乗りもしなかった。

それなのに自分の正体がばれていたことに驚いていた。

「人の家に忍び込むときは飾りはとっていくべきだ」

と英雄に笑われてしまう。

まさか、猫の飾り一つで正体がばれるとは思わなかった。

これは父の形見だ。

しかも、あきらめていた香織嬢と結婚。

それができるとは思わなかった。

英雄の口利きは末席などの身分など関係なかった。


そして、その事情がリーダーの桜に伝わる。

雄吾が疾風の黒国リーダーだと見抜かれたと感じたからだ。

桜は兄悟朗に疾風の真の目的を伝える。

そして、誘拐事件が終了したら黒国の疾風を狼家に任せる約束をする。

社会は急速に安定してきており救済は必要なくなってきたからだ。

しかし、せっかく作った疾風のネットワークは捨てるにはおしい。

僅かな資金で維持できるのだからと狼家に譲渡した。

他の国の疾風も同じだった。

それぞれの国の英雄に譲渡された。


その後、雄吾は引き続いて黒の疾風の管理をまかされる。

その横には愛妻、香織がサポートしてくれていた。



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