外伝 情報屋(中篇)
情報屋2
その後は類似の事件が多発していく。
しかし、最初の事件のように簡単には見つからない。
再び桜に確認してみた。
すると、『金持ちの動向を知れば犯人がわかる』と教えてくれた。
そこで、情報の収集の項目に金持ちの動向を加え募集をかける。
その結果はすぐにでた。
金持ちの多くの家で子供が増えていた。
確かに親が金持ちに委託する場合もある。
しかし、それ以外にも増えているケースが多かった。
行方不明の子供と調べた子供を照会する。
すると、同じ子供だった。
疾風の広域情報があるからこそわかったことだ。
その金持ちに交渉に当った。
その男は開き直って知らないと言う。
交渉は難航した。
別の形で話をした。
『子供を買う』ということに。
すると、『その子に似た子供を知っている』という返事。
金額の交渉に入った。
それからは似たケースで子供を取り返すケースがあった。
子供に聞いても話そうとしない。
あきらかに脅されておびえている。
なぜ、その屋敷に行ったのかはわからなかった。
その後、情報を集めて集計していくとこれが割と大きな組織に見えた。
黒国の各地に散らばっていたので、調査をおこなう。
そのうち、さらわれる現場に遭遇したので追跡をした。
そこで、初めて人身売買を知ることになった。
傭兵を雇い襲撃した。
しかし、子供の数人を回収できたのみだった。
しかし、大きな収穫があった。
売上金が大量に見つかった。
ありがたく使わせてもらうことにした。
犯人達の残した証拠で組織の拠点らしきものを知る。
再度傭兵を使い一気に勝負を決めた。
今度は犯人を追い詰めることが出来たが全員自殺した。
犯人達の全員自殺で事件は解決した。
後はさらわれた子供の回収だった。
傭兵を雇うときこちらの名前を疾風と名乗っておいた。
それが、後で後悔することになった。
誘拐団は別の国で疾風と張り紙をした子供を殺された。
これは疾風に対する警告だった。
殺された子供に
「これ以上邪魔すれば毎月殺すという警告が書かれていた」
桜から、『誘拐犯組織に対して調査はしても手を出すな』と指示がでた。
雄吾は調査に全力をつくしていく。
そして、桜から連絡が入った。
黒国の人身売買の場所を教えられる。
そして、子供を買い戻すよう教えられた。
犯人組織と和解したから子供を買い戻せという指示だった。
その命令にはリーダーとしての屈辱の意志が感じられた。
雄吾はその市場で、子供を買う。
競りなので値段によってはあきらめるしかない。
買い手が多いときは値段があがる。
雄吾は、子供と買っていった代理のものの顔を覚えていく。
そして、極秘に調査を依頼して子供を買っていった家をしる。
他の国ではそこまで調査は進んでいなかった。
その間に雄吾は人を使い防犯に力を注ぐ。
そして、犯人を見つけても一般通報者を装い警察に通報した。
黒国における誘拐件数は他国にくらべ圧倒的に少なくなる。
調べた顧客リストから子供の回収を進める。
子供を宥めるため杏という子飼いの女の子をつれていくことが多い
そこで杏が顧客の目に留まり『彼女の一夜と交換なら帰す』という。
杏はその条件を飲んでくれた。
雄吾は迷った。
そこで、リーダーに相談する。
そして、リーダーから雄吾に頼まれた。
杏の犠牲は尊い。
せめて最初だけは『彼女が好きだった人を相手にしてやってくれ』と。
そして、相手の名前を教えられた。
狼家に侵入して、忠志を誘拐まがいに連れ出す。
忠志を探す途中で屋敷の見張りに見つかりそうになる。
あわてて飛び込んだ部屋に香織がいた。
騒がれる前に口で塞ぐ。
「君に会いに来た」と口説いてごまかす。
彼女はその言葉に騙されて騒がないでくれた。
名前など名乗らずそのまま話だけで誤魔化す。
桜に似た面影に心が痛む。
キスだけでそれ以上のことはしなかった。
そして、忠志をさらって目的の屋敷に向かう。
途中で女の子の扱い方などをしっかり教えておいた。
彼を部屋に押し込む傍ら、主を襲って縛り上げて泥棒の振りをする。
忠志を呼び出して屋敷に戻した。
そのあと、杏を迎えにいく。
終始無言で彼女を部屋に送り届けた。
その後、顧客同士の連絡がいっていたせいか彼女を指定する客が多い。
杏には『すまない』と思う。
しかし、資金が底をついていた。
彼女の行為には救われたのは事実。。
割り当てられた予算より調査に金を費やしたせいだ。
そのため、子供を買い戻す金が限られていた。
他の国では売られた子を取り戻すのは不可能だった。
それを考えれば杏には助けられた。