【2】マニーの冒険
今日のマニーは、大きなたんぽぽの茎、すでに爆発四散を誘発し、手の施しようがない。コンプトン効果で息の根を止める。
頭は殺風景の顕現、ニュートリノを食べた。クォークは手のひらの中にあった。
「木苺おいしいね!」
だが、ただで生殺与奪の権を奪われるのは全生物の恥だというのは周知。
「マニーもたべる?」
グラビドンを抉り出し、血に染まった手で頭を撫でる。勇者ぽえぽえの魔力は、ただのπ中間子の役割すら果たせずにいる。マキシマムコメットがどこにあるのかも分からず、グルーオンの術中に堕ちた。
「てんとうむし!」
爛れた筋肉は成す術もなく、なんならサディ・カルノーは料理している。
「緊急事態発生!」
マリーキュリーは磁石を焦がした。
―――――――
「マニーは赤色なんだよ!」
800nmの電磁波はその目を焼き尽くす。上腕二頭筋パラダイスは濫觴、リンゴの木をへし折る。しかし、最後の光景はエンケラドゥスから見たE環かも知れない。
「もう帰らなきゃ‼」
マニーは走った。スーパーカミオカンデの中は通らなかった。光速で動く標的は、ウィリアム・ハーシェルの着ぐるみだろうか。
「今日も平和だね。」