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タコのイカが一人でいく旅紀行

作者: タコのイカ

大して面白くないですがよかったらどうぞ。




 仕事は疲れる。

 疲れるから色んなことをしたくなる。


 ものを買ったり、美味しい飯を食ったり、うまい酒を飲んだり、友とダベったり、小説を読んだり書いたりとなんかしたりする。


 長い間一人旅しなかったので、せっかく今年はバイクを新調したのでここは飛ばしてみようと日帰りで色々と行ってみました。まあ、バイクと言っても日常で使うから125ccなので高速は乗れないですけどね。基本的にお城が好きだからお城を中心に回ってました。



 ――安土城! デーン! 安土城の天守は相当有名ですが、ここには見事な石垣しか残ってません。


挿絵(By みてみん)


 織田信長さんが築いた天下の名城です。ただし、ざまあの明智さんに本能寺でコロッとやられたのでその後は廃城ちなりました。まあ、お寺で亡くなったんだから葬式はいらないかなと思ったのはどうでしょうかね。


挿絵(By みてみん)


 伝羽柴秀吉屋敷ですね。太閤さんがここにお住まいになったと思うと……特に所感はないかな。へー、と回ってみたのですがその後が大変でした。なんていうか、本丸までがちょっとした登山ですね。


挿絵(By みてみん)


 伝大手の真っ直ぐな道。直線的だから攻められたときはどうするのって考えるけど、あと少しで天下を手にする信長さんがそんなことを考えなくてもいいかと妙に納得したものです。


 安土城の琵琶湖側は以前まで湖と接していたそうで、ここに築城した信長さんは琵琶湖と広大な農地を見てなにを思ったことでしょうね。見当もつきません。そうそう、近くに滋賀県立安土城考古博物館と安土城天主信長の館があるので、こちらもぜひどうぞ。




 ――ここまできたなら、歴史の要地へさらにひと足を伸ばしました。


 SekiGaHara! 皆様あ、関ヶ原ですよ。


挿絵(By みてみん)


 ここで激闘をくり返した十数万の東軍と西軍がその後の日本の歴史を決した! といっても今はのどかな田園地帯にしか見えないのよねえ。


 西軍で実質的に参戦したのが3万程度と言われ、太閤さんの子飼武将たちが敵味方に分かれて死闘した。義に燃え、義に殉じる石田さんが大好きで、歴史転生チートがあるのなら三成さんの武将になりたいかな。でも部下に右近左近がいるからここは中近でいくか! うん、そんな官位はありません。


挿絵(By みてみん)


 決戦地で時を越えて思いを馳せてみる……うん、田んぼがあるだけでよくわからんや。


 三成さんの陣地跡に行ってみました。総大将ということで黒田さんや細川さんたちから猛攻を受け、島左近さんたちが防ぐという激しい攻防戦。というか、どっちも太閤さんの子飼武将だったから家康さんは本陣で爆笑してたのだろうか。


 有能な文官で名高い三成さん。長い歴史の中でこれほどの軍勢が天下の分け目となる合戦で実質的に大将の認定を受けて戦場で火花を散らせた。やるなあ。


 でもこのモニュメントはどうだろうか。


挿絵(By みてみん)


 一番下にある造形がチ〇〇に見えたのは私が芸術を理解できないアホだからでしょうか? うん、きっとそうに違いない。


 三成さんの陣地に立ち、400年も前にここで攻め寄せる東軍に猛将(さこん)さんはいったいどんな思いを抱いて命をかけたのだろうかと目をつぶる。現代に生きる自分にはやっぱりなんもわかんねえー! というのが実感でした。




 ――日が変わって、やってきましたのは陣屋跡です。石垣以外に……なんもねえーーー!


挿絵(By みてみん)


 能勢氏の地黄陣屋です。


 マイナーな武将ですがれっきとした清和源氏の流れをくんでますよ! しかもマイナーですが、信長さんの軍勢から攻められたこともあるんですよ。ここまで来るのは結構大変なので、どこかへお出かけするときに通ることがあればぜひどうぞ来てみてください。石垣しかないですけど。


 それと見た目はどこにでもありそうな小さな山ですが、近くに能勢氏の本城だった丸山城もあるので一足伸ばせば見れます。見た目が里山にも見えるから写真はいいかな。




 ――はい、摂津でわりと有名な池田氏が居城とする池田城です


挿絵(By みてみん)


 うん、城跡に整備された公園ですねえ。五月山側にある池田市五月山体育館に駐車したほうが近いと思いますが、城がお好きなら来てみてもいい思います。市の公園なので入園は無料ですが、営業時間があるので調べてから来たほうがいいと思います。公園ですけどね。




 ――ところ変わって篠山城に行きました。ええ、馬出などの縄張りが今でも見ることができ、築城当時の面影が良く残る名城がと思います。桜の名所だし、行ったときは三の丸の整備工事が進められていました。


挿絵(By みてみん)


 本丸を眺めます。再建した大書院があるのでぜひ入ってみてください。


挿絵(By みてみん)


 埋門だよ。うわあ、すっげええ! ←城好きだから放っておいていいよ。


 四角のお城が平野にデーン! という素晴らしいお城が篠山城です。本丸からの見晴らしも良く、ここに来られるならお花見を兼ねて春の旅におススメかな? しかも城下に武家屋敷は今も残ってますので一日は遊べるお城ですね。


 ちなみにここに天守台はあるんですけど天守がありません。なんでも堅固すぎるお城なので天守を作るなと幕府から命令が下されたそうです。天守台からは波多野氏の有名な八上城を眺めることができます。行く予定があるなら登山と思ってくださいな。




 ――篠山城をさらに北へ行けば原型をざまあの明智さんが築いた福知山城はここにあるのですね。


挿絵(By みてみん)


 いきなりですが見えるのが本丸で、二の丸以下は多くの城と同じく時代の波に飲み込まれました。天守も再建したものですから、ここに来ることがあればぜひ来てください。お城がどうこうというよりツーリングが楽しかったのが思い出でした。




 ――ここは同じくざまあの明智さんが築いた亀山城です。来年の大河ドラマが明智さんですからね、さんざんとイジメてくれた信長さんにどんなざまあしてくれるのかが楽しみです。


挿絵(By みてみん)


 亀岡盆地は京都の西にあって、老ノ坂峠を抜ければもうそこは京の都です。すごいお城がここにあったのですが今は宗教団体の聖地となってますから、行くときは入城方法を下調べしてから行ってくださいね。




 ――奈良にある郡山城。


挿絵(By みてみん)


 現在の規模を作りあげたのが戦国期の最高なナンバー2である羽柴秀長こと小一郎さん。その後に郡山城へ入った水野勝成さんが修築に関わりますが、この水野さんが面白いです。


 若い頃は家康さんの下で頑張るんだけど、とうちゃんの部下をぶっ殺して激怒を食らい、なんと徳川家を出奔しちゃったんですよね。戦国後期を流転して徳川家に帰ってきてからも島ケ原まで現役で頑張ったすごいお人ですよ。




 ――奈良に来たなら、ぜひぜひここ平城京へ寄ってください。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 朱雀門、でっけええー! 復原遣唐使船、乗れるんでええー!。


 ここはですね、早朝からくることをおススメします。当日はティータイムのときに到着したものですから、大極殿とか回れなかったんですよ。国営平城宮跡歴史公園として整備されてますので、駐車場の心配はありません。ただ、ほかの場所を回りたいのならレンタルのチャリンコがいいかなと思ったりしました。


 ここにある平城宮いざない館はもう、とにかく絶賛しかありませんね。平城宮のことを詳しく紹介しているし、Wi-Fiはあるし、入場について大事なことだから三度言います。


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 ――すっげえええーー! JapanがHeijō Palaceにかける情熱パネェっす! あ、お店屋さんは有料ですからね。


 ここはお城じゃないだが一番面白かったかな? 昼に着いたのが今でも悔やまれる? でもそれだと郡山城に行けなかったから、まあいっか。




 ほかにも箕面ダムとか飛鳥の石舞台とか色々と回りましたが、時に一人旅でぶらりとお出かけするのもいいもので、各地の飯がうまかったりします。迷宮となった城を攻めてみるのはどうかなと、連載中の作品は旅先からヒントを得たのです。


 そんなわけで今年は休日にバイクで一人旅へお出かけしました。


 酷道こと国道477号線はマジで怖くて、ブレーキかけっ放しで山道を下ったのは今となっていい思い出です。二度と行く気はありませんがそれはまた別の話ということで。


挿絵(By みてみん)






まあ、一人旅は中々かなと。

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