出会いとそれから
いま、本業が忙しくなかなかアップできてません。
ですが、チビチビとなって行きたいと思いますので応援よろしくお願いします。
先生が、出ていった後入れ替わり気味で生徒が入ってきた。
「阿久斗ー!どこだー!?」
そう騒がしい声で人を探す青年。
髪は金色である程度長くそれを黒いバンドでオールバックにしている。
「おーい。ここだよー。」
「お、いた。帰ろうぜ!」
「うん。準備するから待ってね。あ、隣の席で友達の愁哉」
「っあ、ども。」
(いつから友達になったんだよ!ちょっと話しただけだし)
急なバトンタッチで驚きながらも挨拶する愁哉
「お。もう友達できたのかよ。さすがは阿久斗。よ。愁哉。俺は上条拓よろしくな。」
「おう。よろしく」
そう愁哉が返す
「拓が僕の言ってたAクラスの友達だよ。もう一人いるんだけど、、、拓、唯ちゃんは?」
「唯は用事があるとか言って先帰ったぜ。」
「そーなんだ。じゃあ今度紹介するよ。」
「おう。サンキューな。」
(唯ってことは女か。紹介してもらわなくても良いんだけどな)
返事をしたあと、愁哉が大好きな愚痴を言っていると拓が
「唯は俺の彼女だ。かわいいからって狙うなよ!愁哉!!」
「彼女じゃなくて、候補ね。振られてるのに諦めなくってさ。でもすごいかわいいのはホントだよ。」
拓が大嘘を付き阿久斗が真実を教えてくれた。
「オーケ、りょうかい」
若干引き気味で愁哉が返事をして、席を立ち
「じゃあ、俺も帰るわ」
「おう。じゃなー」
「じゃあね、愁哉。また明日」
挨拶を交わし教室を出ていくのであった。
愁哉が一人で歩いていると、物陰で話し声がする。
そこには男子二人に囲まれてる女子がいた。
(おいおい。まだ昼だぞ。)
お得意の愚痴を言った。そして、愁哉の耳に話し声が入ってくる
「ごめんなさいって言ったでしょ。それでおしまいじゃないの?告白って」
「ちょっと諦めきれなくてさ。こんなかわいいやつなかなかいないぞまじで。」
「だよな。せめて1発」
「サイテーね。あなたたち。こんな昼からそんなくだらないこと考えて。」
「いやいや、3大欲求の1つだぜ?大事だと思うけどなー。」
「下らなくはないな。」
男のどっちかが振られてそれの腹いせに襲おうとしている。
(めんどくせー。見ないフリ。!?)
スルーしようとしたが驚くことを発見してしまう。
(あの女子めちゃくちゃつえーじゃん。叶わないぞ二人じゃ。お疲れ様二人組)
と、内心で笑いながら帰路を歩くのであった。
自室に帰った愁哉は、生徒がごった返す食堂でなんとか食事をして、その後、少し仮眠をして、夜の10時頃、静かな食堂で優雅な(静かで気を使わなかっただけで料理は別に豪華ではない)を終えて、また眠るのであった。
翌日天気は快晴。最高の学校日和である。みんなが笑いながら、話をしながら素晴らしい学校生活の幕開けをしているなか、、、
その反面何とも浮かない顔でトボトボ歩く少年。愁哉である。
彼はいつものようにやる気の無さそうな態度を全身で匂わせながら学校に向かっていた。
寮から学校まで約5分。こんな短時間でさえ、彼には憂鬱なようだ。
ちなみにみな。制服を着用している。白色のズボンに青色の膝までの長さのロングブレザー襟は白いラインが入っている。ボタンも白。中に白シャツを着て、ネクタイは青色である。
冒険者学校の生徒である証だ。これを着れることに皆。誇りを持つ。愁哉は少し考え方が違うようだが、、、
愁哉が教室に入り、席につくと先に来ていた阿久斗がニコニコしながら話しかけてくる。
「おはよう!愁哉。今日もまたやる気なさそうだね」
「まぁな。朝は苦手でね。」
「わかるよ。お布団温かいもんねー。」
(わかるんかよ。わかるんなら朝からそんなニコニコできないと思うけどな)
他愛もない話をしていると扉が開き先生がやってくる。
「おし。全員いるな。じゃあ今日から本格的に授業をしていく訳だが今日はみんなの能力を少し把握させてもらう。だからこれから闘技場にむかうぞ?付いて来い。」
そう、告げて先生は扉から出ていくので、みんな慌てつつも付いていく
「僕たちも行こ!」
「おう。」
(能力の確認かー。鬱だなー。)
そう、愚痴りながらみんなに付いていくのであった。
「よし。じゃあみんな顕魂しろ!」
闘技場に着いて、みんなを中央に集めたあと先生が言った
そして、生徒各々が顕魂する。
そして、愁哉は隣で顕魂した阿久斗の顕魂した剣を見る
それは真っ黒い双剣で、形は陰陽を表すシンボルを陰と陽2つに分けそれを両方黒く塗りつぶした感じだ。柄は内側に付いていて、持つと肩まで剣が腕を沿う形になる。刃の部版は銀色にギラリと輝いているそして。何本か黒い溝が入っている。
「かっこいいな。阿久斗の顕魂」
「見掛け倒しさ。うまく扱えなくてね」
と苦笑い気味に阿久斗は返事をし、そして愁哉の痛いところを付いてくる。
「愁哉はしないの?顕魂。」
(やっぱ不思議に思うよね。それ。)
「訳あって出来なくてさ、先生に言ってくるわ。」
先生に顕魂できない旨を話すと
「わかった。問題ないたまにいるからな。そこの棚の武器で好きなの使うといい。」
と言って棚を指差す。
そこにはいろんな種類の武器が並んでいて、その中で愁哉は一瞬県を見たが、使ったことない槍を握るのであった。
「先生。実は私も顕魂出来なくて、、、」
「おう。じゃあお前も好きなの選べ」
「はい。ありがとうございます。」
(ん?もう一人いるのか?顕魂出来ないやつ。)
そして、同じ棚に来た女子生徒が軽く愁哉を見たあと、剣を抜き取ってそそくさと戻ってしまった。
(感じ悪。俺が言えた事じゃねーか。)
そんな、考えをしつつ、阿久斗の元まで戻ると…
「あれ?愁哉も槍?」
「も??」
「うん。拓も槍使い何だよ!」
「俺はそんなに上手くないよ。」
「これからだよ!お互い頑張ろう」
そんな話をしていると先生が…
「よーし。全員武器持ったな。じゃあこれからみんなの武器の技術を見せてもらう」
初日の授業の開始だ
読んでいただきありがとうございました。