そして彼は、
ここからが本編みたいなものです。
理由としては主人公がやる気なくてうまくこの物語の説明ができないと思ったからです。
後はなんか最初出てくるのが主人公だと思ってたら実は違ったみたいなのをやってみたくて、、、
↑語彙力(泣)
ー時は試合まで遡るー
いや、入学試験まで遡る。
(はぁ。ふざけんなよな。行く気ねーのに。)
心の中でつぶやく青年。名前は小鳥遊 愁哉。髪は黒髪を邪魔にならない程度に切り揃え、身長は170センチくらい。顔は端正な顔立ちをしてる。
彼は学校までの道のりをダラダラと歩く。
なぜかは彼の心情を見てもらえれば分かるだろう。
(行かなきゃ爺ちゃんに殺されそうだし適当に受けて帰ろ。)
彼もまた入学試験を受ける人物である。
爺ちゃんとは、仙爺と呼ばれている本名は小鳥遊 頭右衛門彼の叔父で師匠のようなもので、今はそこまで強くないが、昔は凄腕の冒険者だった。今は隠居して、田舎でのんびりと暮らしている。
仙爺に彼は無理やり試験を受けさせられた。
なぜなら彼は2年間高校に行かず、修業の毎日。
しかしある日を境に彼は剣を置き、何もせず1年間家に引きこもりまくり、呆れ果てた仙爺に彼が18になったので、冒険者学校に追い出した訳である。一週間生活できるだけのお金は持たせてくれた。
飢え死には避けたいが、この学校なら寮に入れるし、「生きたいなら行け。」と仙爺に言われた。
しかし彼は受かる気はない。「駄目だった」って帰れば特訓は例えるなら地獄か大地獄だが、根は優しい仙爺だ。恐らくはまた、家に入れてもらえる。
そんな甘い考えで彼は、この試験に臨む。
普通は家族に怒られそうな考えだが、彼を怒ってくれるのはもう仙爺しかいない。
陣とは正反対と行っていいモチベーションで歩いていると、
「うわっ」
「えっ?」
件の相手とぶつかる。
お互い謝り、愁哉はとぼとぼとまた歩き出す
(幸先悪すぎ。爺ちゃんに謝る練習しとこ。)
そんな邪な考えで試験に望むのだった。
―待合室―
(全て白紙はまずかったかな。少しは書いとかなきゃ駄目だったかも。通知きた時なんか書かれてたらこえー。どーしよ。)
彼はどうやら全ての筆記試験を白紙で提出したらしい。
続いて、実技の試験だが。
(実技どーしよ。顕魂出きねーし。はぁ。正直に伝えたほうがいいな。これは。)
「次、小鳥遊 愁哉、小鳥遊 愁哉。」
「はい。」
そして彼は実技に臨む。
「では、始め。」
説明をした試験管は彼にはじめの合図を送る。
「あー。すいません。自分ちょっと今顕魂出来なくて。」
「魔法でも良いぞ?」
そう真ん中の老人が告げる。
「いや、自分無属性しか適正なくて、魔法出せないんですよね。」
主属性の7つはそのまま霊魂を体内の魔素と結合させ放出することが可能である。
例えば火属性であれば火の玉を出すことができる。
このように、魔素を使い世界に干渉する技法を魔法と呼ぶ。
陣が剣に炎を纏わせたのも魔法の1つである。
たが、無属性は身体強化のみである。内側を強くする魔法はあれど、体外に放出する魔法は無属性にはない。
試験管二人が僅かにざわつく。
「すまん、いじめがすぎたな。知っておったよ。頭右衛門から話は聞いとる。無属性しか適正のないわしの可愛い孫を頼むってな。出せんのじゃな?顕魂。」
「あ、仙爺知ってるんですか。はい。今は出せなくなってしま…」
「出せないんじゃないぞ。若造。お前が出さないだけでいつでも必要なときは答えてくてる。お主の霊魂なのじゃから。」
彼が理由を説明しようとするが、最後まで聞かず老人が彼に告げた。
「はい?」
(なんだこのジジイ。知ったような口を。誰にもわかるもんか。出ねぇもんは出ねぇんだよ。)
「まぁよい。じゃあお主はこの試験はなしで良い。筆記のみの採点とさせてもらう。」
「あ〜はい。スイマセン。」
彼は白紙で出した事を思い出し、居心地悪そうにしながら棒読みでそう告げた。
「出口は、その案山子の近くの扉よ。合否はこちらからメールするわ。校長に感謝なさい。」
「はい。ありがとうございました。」
(あのジジイ校長かよ。)
そして彼は、扉を開けて出ていくのであった。
―試験室―
老人は青年が出て行ったあと、
(頭右衛門のやつ。あれをどうにかしたいのかね。まぁ昔の好だから答えてやるが、無理かもしれんの。。。心が死にかけとる。)
そう心の中でつぶやくのであった。