筆記試験を終えて。
3話目です。
(受付のお姉さん可愛かったなー)
さて、いきなり陣のの煩悩全開の心の声から始まった訳だが、
陣は筆記試験を終え、実技試験の待合室にいる。
ちなみに受付とは、学校に入った所にいた受付嬢の事だ。
つまり、あまり筆記が喜ばしくなかったのだろう。
現実逃避だ。
ちなみにこの国では高校は必須ではない、
必修は中学校までで、高校は行くものと行かないものが丁度半々くらいである。
なぜか?
それは冒険者になる場合、危険な状況になった場合頭も大事だがそれと同じくらいかそれ以上に力や、武術が必要になるからだ。
なので高校に行って勉強しながら修業するものもいれば、修行ばかりしてるものもいるとゆうこと。
つまりこの入試試験には中学校レベルの問題しか出ない。
まぁそんな試験でも陣には難しかったようだが。
さて、待合室に話を戻そう。
この待合室は高校の教室みたいなところに椅子がいっぱい置かれてる。そこに、陣と同い年ぐらいの若者が、いっぱい座ってる。中には背が極端に小さい種族。耳が長い種族。耳が猫や、犬の形の種族がいる。
ドワーフ族と、エルフ、獣族である。
後は陣の様な人族の4種族がこの国の主な種族だが、人族が全体の約7割を占めている。しかしそこで争いになったりはしていない。その理由も以前述べたようにそれどころではなかったからである。
みんなは入試は緊張しただろうか?
なぜこんな質問したかといえば彼らも例に漏れずみな緊張を顔に貼り付けているからである。
「やべー。緊張する。たぶん次俺だ。」
「もう。どうにもならないわよ。まぁあんたなら大丈夫でしょ。
そしたらその次私ね、、、。トイレ行ってこようかな。」
「何回目だよさっきから!」
「しょうがないじゃない!緊張するんだもん!」
青年と女子が話し合っている。
(友達と一緒の待合室か。羨ましい。俺の友達は…この待合室じゃないみたいだな。)
高校卒業したら、基本的にみんな冒険者試験を受ける。
この国では、高校の間にある程度の戦い方を学ぶ。そして、霊魂の使い方も。卒業した歳18から冒険者試験を受けられる。
それまでは戦うことは出来ても、ダンジョン探索することは禁止されている。
また、30代まで応募資格があり、この12年で受からなかったら諦めて普通の職業に付くと行った形になる。
この学校では…
いや、両冒険学校では筆記、実技の2つの試験が行われている。
筆記ー基本知識の確認
この世界の人には内包する力が存在する。
それの名を霊魂とこの世界では呼んでいる。
その内包する力には7つの主属性と無属性が存在する。
主属性は、
火・水・風・土・雷・光・闇
属性は1人1属性持っているとされ、
無属性は全員が持っている。
次に
歴史についてである。
厄災級の魔物。人は俗にこれを神魔と呼ぶ。
昔、厄災級の悪魔はある一定の周期で顕現していた。そこで、昔の人々は、神々が人類に向けた試練、制裁、天罰。など様々な憶測を立てて、神々が創り出した悪魔。総称を、神魔とした。
1022年
神魔【飢風ティフォーネ】により、人類は危機に瀕す。
その見た目は、ある人は女の子と。ある人はドラゴンと答えた
ある程度、成長したダンジョンに潜む魔物はたくさん人を殺し、そこに人の魔祖がたまる。
それを吸収し続けた魔物は人の姿になったり、人の言葉を話すようになる。
約4ヶ月【ティフォーネ】は生存し、ティフォーネの近くは暴風雨が続く。これにより食物がうまく育たなかったり、地面が陥没。崩壊。多くのものが飢えに苦しみ亡くなった。この魔物を討伐しようと、何人もの人が立ち上がり、帰らぬ人となっていった。これを討伐したのが、後に初代冒険者として、英雄と言われ数多くの魔物を討伐。又、英雄譚として、今も大人から子供に話されている。この国で最も有名な人物だ。
1225年
神魔【炎喜ブルッシャ】により、また、人類は危機に瀕す。
ブルッシャは毛を炎にした2Mほどの巨体の男。約3ヶ月程生存。
ブルッシャにより、森や作物が焼け焦げ、更にブルッシャの周辺は気温も40℃を超えた。
これにより、食糧難、脱水症状などで、またしても人類は数を減らす。
1432年
神魔【奇雪ネビカータ】。ネビカータは真っ白い馬に乗った騎士のような格好だった。歩いたとこは凍りつき、その息吹は世界を銀世界に変えた。ネビカータは約1ヶ月で討伐される。
そして、この時。
人々は約200年周期で災害級モンスターが発生することを予測。
さらに
水源の貯蔵、食料の保存、そして、ダンジョンコアを失ったダンジョンを避難所にするなどの取り組みにより過去最小の被害で済む。
この頃ダンジョンから魔物が出るソプラビートを観測。
魔物はダンジョンからから出てくる事を知る。
被害は受けたが人類は大きく進歩した。
1644年
神魔【菌危ビルス】によるバイオハザードが発生する。
ビルスは丸い黒いマリモみたいなものに口だけついており、その口からは鋭利な歯が覗いている。また、人形化した時は、黒いニット帽を被った少年。
彼は空中に浮遊し、黒い胞子をばら撒き多くの物がビルスウイルスと呼ばれる胞子を吸い込むと、体が徐々に硬く黒くなっていき最後には真っ黒になってボロボロと崩れて亡くなる病気が流行る。
これは沼地のダンジョンから作れる解毒剤で治せはするものの、進行が早く多くの物が風でどこかへ飛ぶ砂くずに成り果てた。
しかし、ビルスがダンジョンを破壊し外に出てきた場面を冒険者が目撃。
今回の件でダンジョンを放置し過ぎると災害級の魔物が出ることがわかりギルドでのダンジョン捜索や、冒険者とゆう職業への斡旋が強化、武器屋、防具屋、道具屋などへも積極的に国が支援もし、冒険者が増えるような制作を国が開始。
この時から誰もが無謀に挑むだけだった冒険を制限。運悪く力を持たなかったものが無駄死にするのを避ける為である。
冒険者育成の為に冒険学校もこれを機に設立する。
そして現在冒険者とゆう職業につく人が多くなり、ダンジョンの探索も盛ん。そして、あまり強くない人が冒険者を支えるサイクルを作り上げたのである。
今は多く人が毎日どこかのダンジョンに潜りモンスターを討伐している。
その甲斐あってかビルス以降ソプラビートは、多々あれど災害級の魔物が出た事はない。
こんな所が大体のこの国の歴史である。
このような事と後は一般教養を、合わせた合計5教科で構成されているのが筆記試験である。
「次、田中陣、田中陣」
「はい!」
陣は明らかにインテリ臭が漂う眼鏡の男に呼ばれ試験場に入って行くのであった。