阿久斗の友達
内容を少し大幅に変更する予定です。
今日の授業が終わって愁哉が帰ろうとしたとき、
「おーい!愁哉ー」
阿久斗が彼を引き止めた。
「今日は僕のもう一人の友達もいるんだ!君に紹介しようと思ってさ!すごくかわいいんだよ」
「いや、別にかわいい子求めてないぞ?俺」
「まぁそう言わずにさ!あ、来た!」
二人が軽い言い合いをしている間に紹介したかった人が来たようだ。
教室に入ってきたのは以前あった拓と、その後ろに金髪の少しウェーブのかかった髪を胸のあたりまで伸ばした10人男がいたら間違いなく9人は可愛いって言うだろう美人がいた。
(あー、ありゃかわいいな。ってかどっかで見た事あるような)
「よお!阿久斗!それと愁哉も!!元気だったか!?今日は俺の彼女を連れてきたぞ!」
「ねぇ!変な嘘つかないでよ!みんな信じたらどうすんの!?こんにちは阿久斗!それと、あなたが阿久斗の言ってた子ね?私は唯、神崎唯よろしくね!」
愁哉は唯に自己紹介を短めにこなし、拓に挨拶をした
少し談笑したあと、唯が
「そういえば、思い出した!前よくわかんない男に絡まれたときに前通ったでしょ?愁哉!なんで助けてくれなかったの!?」
「あ?そんなことあったのかよ!真っ先に俺に言うべきだろ!」
「あ〜だって、あの男たちより強いじゃん?唯だから大丈夫だと思ってさ」
そう。唯は以前愁哉が見た襲われてた女性だった。だから見覚えがあったのである。しかし、その時に愁哉は女生徒が強いことを何となく、視えていた。その事について怒っているようだった。ついでに自称彼氏の拓も彼氏っぽいことを言っている。
「ここにいるってことは大丈夫だったってことでしょ?それに僕や愁哉が行ったところで、愁哉の言う通りで唯の方が強いんだし、僕も素通りするかな。」
「違うのよ、阿久斗!女の子が襲われてたら助ける。これは男の義務よ?弱いとか強いとか関係ないのよ!」
「そうだぞ!愁哉!そんなんじゃだめだ!だから俺と模擬試験しよう!!」
「何でそうなるのよ、脳筋!今は男のあり方についての時間よ」
「だろぉ?だから男は強くなきゃならん。これも男のあり方だろ?なぁ愁哉!1回戦ってみたかったんだよお前と!!」
「ちょっと待ってよ。そんなのしても愁哉が負けちゃうよ。だって僕と同じDだ…」
「いや、阿久斗違うな。こいつは強いと思うぜ。俺の直感がそう言ってる。」
「この脳筋と考え一緒になるのは嫌だけど、私も少しあなたはDの生徒には見えないわ」
「二人してどうしたのさー。愁哉が可愛そうだよ。顕魂だって出来ないんだよ?」
「違うな。出来ないなんて事はありえねー。したくねーだけだろ?」
どうやら愁哉の事を阿久斗の友達2人は確かめたいようだ。友達としては当たり前の事だろう。つるんでいる友達が本当は強いのに、何か隠している。もしかしたら阿久斗に危険が及ぶかも知れない。そう思っているのだろうと愁哉は考えた。
(しかも拓まで校長と同じこと言いやがる。)
そう。拓まで俺が剣を抜かないだけだと思っている。本当に抜けないのに、それが少し腹立ってしまった愁哉は…
「いいよ!やろうぜ。模擬戦。でもこれが最初で最後だ。本当に抜けないとこ見せてやるよ。」
と、拓の提案に乗るのであった
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