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過去を乗り越えた先で。  作者: ちゃんえん
10/19

実力測定


今は実技授業が終わった時間で、愁哉は食堂で学食を食べている最中である。

ちょっと動いたので、ご飯を大盛にしてもらった。



みんなの技能の確認とはまぁ所謂模擬戦だ魔法を使うことは禁止。武器の技術のみの模擬戦。


先生が、やめと言ったら終わりの試合だ。


愁哉の結果としては散々だった。


なぜか?簡単である。


彼は槍など使ったことがないからである。


打ち合いなんてものはできるわけもなく、あっとゆうまに負けた。ちなみに相手は阿久斗だ。


(しかし、阿久斗は剣に振られていたな。)


これは異常なことである。普通は自分の顕魂した武器は所謂自分の物、つまり自分が扱いやすい形になり顕現する。


しかし、阿久斗は剣に振られていた、はっきり言ったら武器との相性が悪い。


「ははは、分かってるよ。合ってないんだよね()()()()()()。」


それが、愁哉が「阿久斗の剣…」と言った後の答えだ。


そして、二人は「よく受かったなあいつら。」と周りに言われてしまう始末である。


ちなみに今阿久斗は「友達と食べるから」と言って違うとこで食べているので、いつもどおり愁哉は一人である。


阿久斗に誘われはしたのだが、彼は丁重にお断りした。

相変わらずである。




彼らはまた、午後の技術の為闘技場にいた。


「さて、午後は少し魔法を見せてもらいたい。この的に一人一人魔法を撃ってくれ。」


10メートル程離れたところに的がある。そこに好きな魔法を撃てばいい簡単な事だが、愁哉は魔法が撃てない。

そしてもう一人女の子も撃てないようだ。


いつもの様に出来ませんと先生に愁哉が言ったあと彼女も先生に言いに来たのである。


(同じ無属性か?めちゃくちゃ頭いいのか?筆記で受かったって事だよな?)


彼らは見学になった。みんなが打ってるのを見るだけというつまらない授業になった。


「終わったー」


的あてを終えた阿久斗が、愁哉の近くにやってくる。


「おつかれ。闇属性か、珍しいな」


「あんまいないよね。僕はどうせ珍しいなら光のほうが良かったな」


「闇だって嫌いじゃないけどな、俺は」

(暗いのっていいよな。引きこもりすぎただけか。)


「あはは、ありがと。」


阿久斗は闇属性だ、光と闇と無属性は珍しい部類である。


「君も見学なの?」


持ち前のコミュ力で阿久斗が女子生徒に話しかける。


「う、うん。魔法も顕魂もで、出来ないから」


そう答えた少女は黒髪のロングヘアーで、前髪は眉毛の辺りで切り揃えられている。全体的に細身のラインの女の子だ。


「たしか、名前は茜さん?だっけ?」


阿久斗が質問する


(すげーな人の名前よく一回聞いただけで覚えれるよな)


愁哉が心で称賛する


「うん、そう小野(おの) (あかね)。えっと、ごめんなさい。私名前覚えてなくて、、、」


阿久斗と愁哉はお互い自己紹介をして話をする。


話を要約すると、彼女も愁哉と同じ無属性であること、そして、顕現するのは杖、あまり攻撃に向かなくて剣を借りに来たらしい。


ちなみに杖が顕魂な人は結構いて、そういった人は魔法に特化する。あまり近接戦は得意じゃない。


「でも、無属性二人なんて珍しいね!」


「、、、マイナスの意味でな」


「あはは…」


阿久斗の質問に愁哉が自虐し、茜が苦笑いをした。


「よし、全員終わったな、次は冒険の基礎だ!所持品についての座学を行う。教室に30分後に集合だ。いいな??」


そういって先生は出ていった。


場所は教室。


この世界に、回復出来るアイテムは存在する。しかし無属性魔法に回復魔法が存在する為みな自分で回復できる。その余裕がない時だけ飲むもの。つまり最低限で持っていく。


反対に魔祖を回復する方法は自然回復しか存在しない。体外の魔祖の吸収を早める薬はあるが、それしか回復の方法はない。


そして、ダンジョンには5階層毎にポータプルが用意されている。それは青いクリスタルが宙に浮いていてそれに触れて無属性魔法を少し使うと入口に戻る。また、入口からは1度踏覇した階層ならそこにテレポートする事が可能である。この技術はダンジョンの中にあり、今の時代よりも約千年も先の技術であるとされている。ダンジョンで見つかる技術は全て研究対象で、それを解明することによって人類は大きく成長してきた。この技術の応用で実技試験の簡易転移装置は開発された。


ある程度のダンジョンは先人たちによってマッピングされている。最初の階層あたりは大体3階層進むのに1日かかる計算になっている。つまり、大体は1日分の食料があれば何とかなる。最悪火か雷の属性の加護の持ち主に魔物を焼いてもらって凌いだりする。水はダンジョンに流れている水が飲む事ができる。水の場所もちゃんとマップにマッピングされている。つまり、最前線に行かなければそれ程荷物は必要じゃない。


逆に最前線の攻略は苦戦を強いる。

マッピングされていない、水のありかも、広さも分からない。これの恐怖がわかるだろうか。

なので、水、調理器具、回復アイテム、宿泊道具などなど。

最前線組には、2人は大きなバックを持った人が必要不可欠なのであった。


なぜ過去形なのか。


それは100年前に見つかったアイテムが原因である。


その名はアイテムボックス

小さいカバンのようなものだが中には約1㎥のスペースが存在する。しかし、それは稀にしか出ないため現在見つかっているので3個しか見つかっていない

これを最前線組は使って攻略することにより、一人がそれを持っていれば、何十日の冒険も可能になった。

そして中での時間経過はないことが分かっている。理由は、現在研究者たちが必死こいて解明しているが今はまだわかっていない。

つまり食品は腐ることもなく、保存できるとゆうこと。それだけしかわからない状態だ。


これの発見により、冒険がスムーズになったのは言うまでもない。

しかし、そんな貴重品な為生徒が持てるはずもなく、、、


「いいか?絶対持っていくものは、回復アイテム全員分、マップだ。後は2日分の食料だ。これだけは絶対に忘れんなよ!!」


「「「「はい!」」」」


生徒は、とゆうか殆どの冒険者は今まで通りバックを持っていく冒険をしている。


「じゃあ今日の授業は終わりだ。」


今日の授業も終わっていく。

読んでいただき、ありがとうございます。

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