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枕の下に 希望の上に(8)

アクセス見地

耳鳴りに殺される

午前三時の清濁併呑

取り憑かれた花火を

月で打ち上げて

地球では見れないのに

それに対して

怒っていた

ずれている声は

悲鳴と罵倒を

併せ持って

急旋回して欲情した




酒に飲まれた人間は

酒に飲まれる事を

好きになる

駄目な事を

駄目なままにしない

改善という名の堕落は

西日を受けて

夜と朝をひっくり返し

衝動を暴力的にして

春風を美しくした




その中に人が居る

仔猫のように可愛いが

深海魚のように歪だ

適応と対応をしながら

何かが届かなくなる

願いか夢か現実か

理想すらエキセントリック

本気で宇宙人に

会えると思っている




心の半分以上

持って行かれてしまう

その中に人が居る

思考の半分以上

持ってイカれてしまう

その中に人が居る

上下の歯が無ければ

噛み締め耐える事は無い

足の指先に力を入れ

筋を浮き彫りにする事は無い

逃走の準備をして

闘争する事は無いだろう




冷たいという大きさは

諦めた顔を思い出せば良い

冷たいとは

諦める事でもあるからだ

君は冷たい人間か

問われたとして

温かい人間であるという者は

非常に少ないだろう

選択肢という隠れ蓑で

諦めて来たからだ

だとしたら

諦めなかった物の熱量で

答えれば良い

物理的に冷たくなろうと

その熱量は引き継がれる




あの中に人が居た

思い出を思い出にして

今は居ない人になる

心の半分以上が

帰って来た

思考の半分以上が

帰って来た

それを埋めて

諦めなかった時間も

違う力になり

帰って来たのだ

誰しも

冷たい人間になりたくは無い

重雲の中で

踠いたとしても

相応しい意思でありたいと願う

そこに強弱は関係無い

改善か堕落か

何方かしか無いのだ
















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