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第2話~関係~

・・・昨日はあんなことがあったけど絶対行くって決めたから今日もいかなきゃなんない。あの顔はぜ~~ったい「明日も来るから」って顔だったからな。

「はぁ、どうすりゃいいんだよ。」

一人自分の部屋でため息まじりに言った。

時刻は午後10:45分、いつも11時にあそこに行くために家を出る時間なのだがなかなか行けない。

何度も言うが僕はボッチコミュ障童貞であるため女の子と会話なんてあれを最後にしたい。

「!いやまてよ・・・。今日はいないって可能性も少なからずある。それに賭けて行こう。」


・・・・・やっぱりいた。どうしても関わりたくない。しゃべろうと思えばしゃべれることは昨日分かった。でもそれ以前に人と何か関係を築くことがいやなのだ。

「あなたの名前は?どこに住んでいるの?趣味とかある?・・・」

隣からは質問攻めされているから静かに星を眺めることすらできない。

イライラがどんどんたまっていく。

「ねぇなんで無視するの?」

その一言で俺の怒りは頂点に達した。

「うるさいなさっきから。こっちの事情も知らないくせになんでもかんでも聞いてくるじゃねぇよ。」

「それじゃぁ答えになってない。」

冷静にそういわれて一瞬ひるむ。

「だから、俺には無視しなければいけない理由があるんだよ。そしてそれを教える気もない。」

俺はそのままその場から立ち去ろうとした。

立ち上がって帰ろうとしたとき俺の手がつかまれた。

あの女が俺を家に帰そうとしない。

「お前はなんで俺にかかわろうとするんだよ。どこかで会ったことあったか?俺が昔お前に対して何かしたか?もしそうなら謝るけどよ、俺たち会ったの昨日が初めてだろ?頼むからこれ以上僕に話しかけないでくれ。」

今わかったけど僕は衝動的になると一人称が僕になるみたい。

「あなたが人と関わらない理由、それってあなたの両親の事故死が原因でしょ?あとお前っていうのやめて。私にはちゃんとした名前があるから。私は古町明。呼び方は何でも構わないわ。それで、さっきの理由。あってるの?」

僕は何も返せない。

だって・・・

「何で知っているの、でしょ?そう思うのもしょうがないわね。ふつうは知っているはずがないもの。」

笑いながらそう言う。

ちなみに理由はあっている。

「まじで・・・気持わりーよ。」

僕は急いで家に帰った。

あいつと、古町明と僕との関係はなんだ。

あいつの名前は聞いたことがあるような気がした。

一晩中あいつを思い出そうとしたがそれはかなわなかった。

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