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第1話~最悪な出会い~

ぼくには友達がいない。

小さいころから集団行動が苦手な僕は学校でいつも孤立していた。

そんな僕の日課は星空観測。

土手に寝っ転がって星を見ることが何よりも楽しかった。

このお話はそんな僕を変えてくれたお話。


「行ってきまーす」

元気のない声で僕は外へ出た。

雪が解けて春を迎える少し前くらいの外はほんとに寒い。防寒着を着すぎと思うくらい着用し、いつもの場所で星を見上げていた。

さすが深夜ってだけあって人がいない。

「まぁもともと人口が少ない町なんだけどね。」

なんて一人でつぶやいていた。

そろそろ帰ろうと思って立ち上がり、後ろを振り向くといつの間にいたのか見たことない女子が立っていた。

コミュニケーション能力がゼロに等しい僕にとって目を合わすことすら難しい。

例えるなら・・・東大の入試くらい

そんな僕を見ている彼女は少し笑っていた。

かわいいと思ったのか、恥ずかしかったのかわからないが顔が熱くなるのを感じ、その場から急いで立ち去った。

幸運なことにここ数日は晴れる日が続くらしい。

次の日、また僕はあの土手に向かって星空を見ていた。

少し時間がたったころ僕の隣に誰かが座った。

一瞬、こうチラッっと見てみると昨日たっていた彼女だということがわかった。

僕は彼女への対処方法を考えてみた。

その結果、気づいていない振りが楽だという結論になった。

そこからまた数分、あた10分くらいで帰るかと思っていたら隣りから声が聞こえてきた。

「どうして気づいていない振りなんかしてたの?」

・・・おいおいエスパーかよ。何でわかんの?俺がこの技を身につけるのに使った時間は8年だぞ。いや身につけるのは3年で終わったけどそっから磨くに磨き上げた世に言う必殺技的な奴やぞ。なに一瞬で見破られてんの?バカなの?死ぬの?

「動揺してるのバレバレ。それと答えてよ、なんで?」

「・・・別に関係ないだろ。」

いやもう少しましな返答なかったの?なんかきついこと言ってきたけど女の子だよ?

もう少しなんか、こう、あっただろ。

自分の心の中で変な突っ込み入れていたが、そんなことよりこれ以上ここにいられないと思いそそくさとその場から離れた。

一応女の子と話すことできたしこれは成長した証かなぁ

暗い夜道、家につくまで心の中にもやもやした感情がずっとあった。

その正体を知るのはもう少し後のおはなし。

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