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クレアの独白  作者: こはぎ
第2章 クレアの旅路
38/43

プロローグ

 


 聖クレリエント帝国の港は、いつも以上に人が賑わっていた。

 道の両脇には、商売のチャンスだとばかりに屋台がひしめきあっている。

 船の到着するところには、聖クレリエント帝国の国旗が掲げられ、厳粛な空気が漂っていた。

 祭りでもなんでもない平日にこんなことがおこる理由といえば、そうひとつしかない。

 ようやく彼らが帰ってくるのだ。

 そんなお祭りモード一色の港に、遠くの方から一台の船が近づいてきた。

 大きくもなく、小さくもない、いたって普通の船が。

 あれだろうか?彼らが乗っている船は?

 その甲板には、彼ららしい二人の人影が見えた。

 なにやら、楽しそうに話しているようだ。





「やっとだね、キリ。もうすぐ帰るのね、我が故郷、聖クレリエント帝国に」

「そうだね、クレア。何年ぶりだろう?ここに来るのは?」

「十年ぶりよ。私が何もかも捨てて、逃げ出して、飛び出してからもう十年も経ってしまったのね」

「別に責めることはないと思うけどな」

「ありがとう、キリ。そう言ってもらえると助かる」




 ここから語られるのは、二人のお話。

 全てを捨てて、海に飛び出した少女は一体何を見聞きし、何を感じ、そして、どんな決断をするのか。

とあるクレアの冒険譚、第2章ここに始動。


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