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クレアの独白  作者: こはぎ
第1章 クレアの独白
2/43

クレア=コーナー

かみまたさんにイメージイラストを描いていただきました!!


http://18115.mitemin.net/i195001/挿絵(By みてみん)



 御機嫌よう



 私は今、ゆりかごの上にいます。

 何故、そんなことを言うのかって?

 それは、私が今分かるのはこれくらいしかないからです。



「アブッブ、ブッアイ」



 いやいや、ふざけたわけじゃないですよ!?

 私は、「ナンテコッタイ」って言いたかったのです。

 でも、口に出してみたらあんなことになってしまったのです。



 私は、体も上手く動かなかったらどうしようと思って、まづ、体をおこそうとしました。



 ゴンッ!!

 痛っ!!



 おもいきり、ゆりかごに頭をぶつけてしまいました。

 体も口も動かせないなんて私、もしかしたら………

 その時、どこかからコンコンと音がして、扉?が開きました。



「クレアお嬢様、メリーです。

 失礼いたします。」



 どうやら、私は結構お金持ちのようです。

 お嬢様ですって、お嬢様!!

 キャーーー!!いい響き!!



「おむつを変えますね。」



 おぉ!!

 これではっきりしました!

 私は、どうやら赤ちゃんのようです。

 どうりで、口も体も動かないわけです。



「クレアお嬢様、頭を怪我してるではありませんか!?

 すぐ、治しますね!!」



 あははは

 ごめんなさい!!

 調子にのって、体を動かしたせいです!!

 そしたら、いきなりメリーさんは私の頭に手を置いて、何やら呟き始めました。



「光の守護神様、どうかお助けください。

 愛の守護神様、どうかお助けください。

 聖の守護神様、どうかお助けください。」



 治療?でしょうか?

 私の知ってる治療とは、少し違うようです。

 消毒液とかガーゼとか使わないのでしょうか?

 呟くだけで治るのでしょうか?

 と思っていると一つ気づきました。

 何か、どんどん頭熱くなってない!?

 そしたら、いきなり頭の方から光が見えました。



「アブブブッ!!」



 私は驚いて飛び上がってしまいました。

 いえ、飛び上がれず助けてもらいましたが。



「クレアお嬢様、落ち着いてください!!

 只の魔法ですから、ね?

 では、もう一回かけますね?」



 魔法!!

 今、魔法って言いましたよね!

 THEファンダジー!!

 ってあれ?

 此処は一体何処なのでしょう?

 地球ではありませんよね!?

 ゲームの中でしょうか?



 もしかして、私今はやりの「異世界転生」というものをしてしまったのでしょうか?

 今の私には、わからないことだらけです。

 質問をしたくてもできませんし!!

 赤ちゃんなので!!



 ん?

 ていうか私は、何故地球について知っているのでしょう?

 地球についての『知識』があるのに、何故私には、地球での『記憶』がないのでしょう!?

 もしかして、記憶喪失!?

 それとも、異世界転生の代償!?



 理由は分かりませんが、とりあえず今の私には、前世についての『知識』しかないようです!!

 しかし、物は考えようです!!

 前世の『知識』さえあれば、私は何だって出来ます!!



「クレアお嬢様、お休みの時間ですよ。

 良い夢を。」



 いつの間にか、治療は終わっていたようです。

 私は、メリーさんの言いつけを守って眠ることにしました。

 頭を使いすぎたためでしょうか?

 私はすぐに眠ってしまいました。

 もしかしたら、これも魔法かもしれませんね?



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