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よろしくお願いします。

 

「そんな魔法陣じゃなーんの役にもたたねーぞ」


「ひぅっ!」

 私はびっくりして文字どおり軽く飛び上がった。 自分の部屋で1人きりだったのだ。 びっくりしない方がどうかしているよね。


「だ、誰!? どうやって、入って……えっ?」


 其処に居たのは、イケメンでした。

 どこのアイドルかっていう位、キラキラの笑顔と衣装でニコニコ笑ってるし。

 思わずぼーっと見とれてると、思いきり馬鹿にされた。


「ねぇ、あんたさぁ、俺が言ってた事聴いてた? ぼーっとしちゃって。 トロい」

 あきれ果てたって感じで言われた。


「っ! ふ、不審人物に言われたくないわ! 誰か知らないけど、さっさと出っていって! 出ないと人を呼んで…」


「ぷっ、ぁはは、はははは、はは」


 何ゆえ爆笑されてんの?

 訳分からない。今、書いていた物を机に隠すと大声で叫んだ。


「黙って! 人が来たらどーすんの!」


「ひっ、ひ、ど、どっちなんだよ? 人を呼ぶのか? 呼んだらいけないのか? 腹がよじれる。いてぇっ」

 お腹を押さえて転げ回る様が酷くいらだたしい。 名前さえ分からないイケメン。いやいや、不審人物。


「…頭にきたわ」


 ぶっ飛ばしてやる。 防犯用に置いていたこん棒を握りしめて頭を目掛けて降り下ろす!


「とう!」


 しかし、さすがイケメンは身のこなしも軽くヒラリと交わした。


「あっぶね! 何すんだ! えっこん棒?! あーはは、はは、どこの原始人だぁ! しかも、『とう!』って」

 更に笑いが煩くなった。


 おのれ! たとえイケメンでも許さない。 次は外さないよ。 一撃必殺。 黒いGをヤるつもりで叩きつける!


「ちょっ! 待て、待て。俺は貴女に良い話しを持ってきたんだぜ」

 キラキラのイケメンが叫ぶ。


「えーい、煩い! 黙って部屋に入って来た不審人物に聞く事なんてないわ」


 頭部にいくと見せかけて足元をなぎ払う!

 すると、笑い過ぎていて見えなかったのかイケメンがつまづいてゴロゴロと壁にむかってぶち当たった。 やったー!


「うぅっ、おまえ。とんだお転婆だ。この俺によくもこんな事しやがって!」

 一転してあっちもかなりお怒りのようだ。


「不審人物に自己防衛して何が悪いの。 だいたい、貴方誰よ?」


「くそ、聞いて驚け! 俺は悪魔だ!」

 キラキラのイケメンが吠える。


「はぁ?」


読んでいただきありがとうございました。

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