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ブリューナク ~貫徹する槍~   作者: ホウスウ
■第3章 寄道脇道 その1 inコオリマ
42/49

041

エーヴィル

「吉継さん、俺に作戦が…。」


吉継

「お、珍しいネ、聞こうじゃないか。」


エーヴィル

「今、(ヘイト)トップは吉継さんです、一角が被弾したんで吉継さんにトップが移動したはずです。一旦俺がヘイト集めるんで、マシューさん足止めお願いします。隙を見て大技ブチかませますか?」


吉継

「あぁ、今日はまだ温存してるから行けるヨ。」


一角

「タウントするなら武闘家の俺が…」


マシュー

「バカ言うな、<気絶>のBSが取れたと言ってもさっきの今じゃそこまで仕事出来ねぇだろ。」

覚醒したばかりでフラフラの一角をマシューがそう諌める。


エーヴィル

「そゆこと、ある程度振り回せば時間もかけて回復も増援も来るかもっしょ?振りまわして動きを止めた所でドカンっ! どーすか?」


吉継

「よし、それで行こう。ゲームと同じように行けば…だけどネ。」


その言葉を合図にバラバラと4人は散った。

敵は何もこのゴーレムだけではない。

迫りくるゴブリンを適当に倒しつつ位置に付いた。

ゴーレムはやはり吉継の方へ歩を進めていた。


エーヴィル

「そろそろかなー?〈フラッシングドロウ〉!!おい木偶人形!こっち来いよ!!〈ターキーターゲット〉ッ!」


遠投武器である円月輪を投げて意識を自分自身へ向ける、そのままヘイト操作をしてこちらへ引きつける。

ゴーレムはくるりと向きを変えてエーヴィルの方へ進みだした。


エーヴィル

「にゃははっ!上手くいくもんだ。」


マシュー

「黒縛鉄針!〈シャドウバインド〉!」

すかさずマシューはゴーレムの周りに楔を打ち込みゴーレムの足を止める。


エーヴィル

「それでは調子に乗ってもう一発!!〈ライトニングステップ〉ゥゥ!!〈ブラッディピアッシング〉!!!」


エーヴィルは〈ライトニングステップ〉で一気に距離を詰めて〈ブラッディピアッシング〉で足元を切りつけて移動阻害の効果を重ねた。


一角

「ッしゃ!!やっと見せ場!!汚名挽回ッス!!〈オーラセイバー〉!!〈オリオンディレイブロウ〉!!!」

光輝く左ストレートを打ち込み、右手でしっかりと7つの星をゴーレムに打ち付ける。


動きを封じられたままゴーレムの悲痛な叫びが洞窟の中に反響する。


吉継

「こういう所はゲームなんだネ。ここまで上手くいくとは…。あ、一角、挽回するのは汚名じゃなくて名誉ネ。」

トントンっとケンケンしなから足でステップを刻む。

肩に担ぐは大太刀、太郎太刀。


吉継

「みんなが来る前に倒せたら僕たちカッコ良くなイ?名無しのゴーレム君行くヨ…。君は壁、僕は壊ス。」

吉継は刀を構えてゴーレム目がけて走りだした。


吉継

「〈一騎駆け〉、〈電光石火〉ッ…。」

ぐんぐんとスピードが加速する。


シゲン

「〈キーンエッジ〉!せっかく俺ら来る前に終わったら駆け付けた意味無くなるだろ。」


吉継

「遅いのが悪いのサ、支援ありがとうシゲン。喰らえ!〈虎口破り〉ィィィィ!!!」


ギリギリ間に合ったシゲンからの援護魔法を身に受けた吉継。

肩から大太刀を下ろして、某明治剣客浪漫譚の斎藤一さながらに剣先はまっすぐゴーレムに向いている。

左手を前に出し(軽量のボーナスは付いているが)重く長い刀を篭手越しに支えて標準を合わせ、刀を持つ右手を後ろに引いて刃を地面に水平に構えた状態で猛烈な速度で突進して突きかかる。

平刺突ひらづきの形のままゴーレムに突進する。


その姿、城門にぶつかる衝車の如く。

しかしその衝車は城門目の前まで行って掛け声で振りぶつけられる鈍重なものではない。

車の衝突の様な勢いでゴーレムへぶつかった。


ガラガラとゴーレムの胴部を崩壊…させるにまでは至らなかったものの切先は間違いなく胴を突き抜け大ダメージを与えた。


ベアード

「相変わらずの爆発力だな…、同じ前衛戦士職かと疑いたくなるな…。」


泳汰

「俺が言うのも何だけど壁役やってナンボの俺や吉継だけど下手なレベル90の〈暗殺者〉よかダメージ出してるな…。」


ベアード

「確かに…、ってシゲ、あのゴーレム〈分析〉と〈予報〉出来るか?」


シゲン

「おうよ、今見てるトコだったぜ!分析結果いくぜ!<魔鉱石の兵士(マテリアルゴーレム)>、レベルは65!ランクはレイドクラス。とにかくタフ!HPと防御力が半端じゃねえ!小技より大技主体でいかないとダメージ入んないぞ、コレ。耐性は特にないけど魔法が普通のゴーレムより効かないっぽい。〈戦術予報〉は猪突、考えなしに突っ込んできて暴れるから暴れてる間は手出し無用な!!」


ベアード

「OK!!それじゃみんないくぞ!!」


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