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ブリューナク ~貫徹する槍~   作者: ホウスウ
■第3章 寄道脇道 その1 inコオリマ
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038

シゲンの手に握りしめられた小さな小箱、大きさは握り拳ほどだろうか。

その箱を慎重に開けてシゲンは言葉を漏らす。


シゲン

「何とダメージ量が一緒って言ったかな…。うろ覚えで思い出せん…。」


見た目で何らかの生物の心臓と言うところまではわかる。

ソレに楔が2本刺さっている。さながら手榴弾の様だった。


〈灼熱悪鬼の心臓〉

海外サーバーの灼熱国と呼ばれる地域に生息する火属性を持つゴブリンの心臓で

素材アイテムであり、戦闘アイテムだった。


アイテムとしては海外サーバー産のモノなので、ヤマトでは入手は難しいが、レア度は低い素材だった。

戦闘アイテムとしてはレア度そのまま、そこそこのダメージを叩きだす投擲アイテムであった。


シゲンは緊張しながらそれを手に握りしめて、人物を思い出す…。


これは師匠である西武蔵坊レオ丸からの海外サーバー遠征の際のお土産であった。


■□■□■□■□


レオ丸が海外サーバーに遠征に行く話を聞きつけ、同職の〈召喚術師〉である後輩の白眉の戦力強化を企てたシゲンはレオ丸の遠征PTに白眉をねじ込むことに成功。


今夜は無事に日本サーバーへ帰ってきたこともあり、その報告も兼ねて念話ではなく実際にアキバの街までレオ丸は足を運んでいた。


アキバの街・ギルドホール



レオ丸

「シゲにはこれをお土産や、困った時の自爆アイテム♪」


そういってレオ丸は<灼熱国の巨人の心臓>を手渡した。


シゲン

「サラッと物騒なモンお土産にしないでください!!俺は法師みたいにぼっちプレイヤーじゃないんですから、優秀な(タンク)もいるんですから。」


レオ丸

「ぼっちちゃうわ!ワシにはちゃんと仲間がおるわ!なんや、もっと欲しいんか?」


シゲン

「ち・が・い・ま・す!!貰う立場でナンですけどもっとほら…向こうの回復アイテムとか、簡単な装備アイテムとかあったでしょうに…。」


レオ丸

「しゃあないのう…これやるわ。」


レオ丸は今度は魔法鞄から先に出した<灼熱国の巨人の心臓>より一回り小さな物を取りだした。


〈灼熱悪鬼の心臓〉


シゲン

「灼熱ってこれも危ないじゃないですか!!」


レオ丸

「なんや、これもダメか!困ったなぁ…。」


シゲン

「あぁもう…、今の奴でいいのでありがたく頂きますね。ありがとうございました。(棒)」


レオ丸

「そうそう、文句言わずに貰っておけばエエのよん♪ あ、ダメージ量は火炎びんの6倍、3000やからね、用法用量を守って正しくお使いくださいってトコやね」


■□■□■□■□


シゲン

「あぁ、3000か、法師にはあとで感謝のラブコールしとかないとな…っと!!」


そう言いながら〈灼熱悪鬼の心臓〉をゴブリンの湧き出る小部屋の出入り口へ遠投、その後はその場所から爆発に巻き込まれない様に猛ダッシュ。


投擲からおよそ5秒、2回の爆発が起こり出入り口の天井はガラガラと落盤し、封鎖が完了した。


シゲン

「目の前で落盤事故、これもゲームじゃないと出来ないな。リアルじゃ御免だな…。」


衣類に付いた土埃をパンパンと叩き落としながらそうつぶやいた。


蔵人

「周囲のゴブリンも数が減ったようでゴザル、我々も前のチームに追いつきましょう。」


シゲン

「よーし、チャッチャと倒してこんなところ帰るぞ。」

オヒョウ様、法師をお名前と回想にてお借りいたしました。

口調が全然わからず、不自然な法師になってしましました。


何かあった際にはご連絡ください、修正訂正いたします。

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