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ブリューナク ~貫徹する槍~   作者: ホウスウ
■第3章 寄道脇道 その1 inコオリマ
37/49

036

吉継

「ようし、一角、ゲーム時代の基本的なPT戦闘はもう勉強してるネ?」


一角

「基本的なところまでは…、吉継さんや<ギルマス(泳汰)>や俺のような前衛が壁となってその隙にマシューさんや玉藻さんのような攻撃力のあるメンバーで叩くって言うのはわかってます。」


吉継

「それじゃこのメンバーでの役割分担も大丈夫だネ?」


一角

「大丈夫ッス!それにしても見た時のない従者ですね。それに〈ペア〉って何ですか?」


吉継

「前の所にはサモナーは居なかったのかナ?一角、wikiとかのメイン職の項目は自分の職や興味のある部分だけ読んで他は読んだりしたことないでショ?」


一角

「ギクッ!そうっすね…、後学の為にも説明お願いします!」


ずばり自分の行動を読みとられた一角は吉継へ説明をお願いした。


吉継

「ふむ、よかろウ…。」


ノリノリで吉継は解説を始めた。


愉快な従者を召喚した玉藻であったが、一挙に4体召喚したわけでは無い。

召喚できる従者にはプレーヤーにステータスがあるように、

同じくステータスやタグが存在する。

玉藻の召喚した従者は日本の妖怪や創作の化物である。

タグとしては〈不死〉。そして吉継の言う「ペア」とは〈ペア〉と付く従者のことである。


本来サモナーは16体の従者としか契約を結ぶことが出来ない。

すなわち従者のコマンド行数が16行分しかないということである。

Aの従者とBの従者が居たとしたらそれは2体分とカウントされてしまう。

そこでペアである。関係性の深い従者は特別なクエストを達成することで2体で1カウント(1行)とすることが可能である。


玉藻の場合で言えば、

・〈牛頭〉

・〈馬頭〉


と2行あったものが


・〈牛頭・馬頭〉


という風に1行分節約する形となり、また別の従者と契約が可能になるのである。



この空間にいるもう一人のサモナーである白眉はゴーレムやスライムなどに特化のビルド・パペットマスターである。


巨石兵士(ストーンゴーレム)〉には〈鋼鉄巨兵(アイアンゴーレム)〉、〈溶岩巨兵(ヴォルケーノゴーレム)〉のようにいくつかの種類がある。

そしてゴーレムには〈バラエティ〉のタグが存在する。

〈バラエティ〉は同じ名称を含む従者が多い場合に使われることが多い。


この〈バラエティ〉は3行分を消費して5体の名称の被る従者と契約することができるのである。



吉継

「…こういうことさ、わかったかな?

 さぁ、勉強のあとは実戦だネ。最深部まで頼んだヨ!」


一角

「なるほど…。任せてください!」



会話が終わるや否や、1本の刀を抜き真紅の衝撃波を巻き起こす。

その真紅の衝撃波は〈飯綱斬り〉の飛距離をゆうに超えていた。


一角

「今のは〈飯綱斬り〉?いやさっき撃ったのもだけど射程が長い…。〈飛飯綱〉か!!」


吉継

「同じ戦士職はしっかり勉強しているね、そう、〈飯綱斬り〉を奥伝まで強化すると発生するイベントのクリアすると習得できる特技だネ。各職には上位特技が存在する。それはいいネ?」


一角

「全然習得まで行ってないっすけどわかります。」


吉継

「ふむ、じゃあその習得と【コンボ装備】が課題だネ。」


一角

「コンボ装備…ですか?」


吉継

「勝手に僕に付けた名称だけどさ…、この刀とこの籠手なんだけド」


そういって一角の目の前に腰に刺していた一本の太刀を見せた。


一角

「骨刀鞘走り…大鎌鼬の篭手…??」


吉継

「骨刀鞘走りには特殊な効果があル。名前の如く鞘から抜いた一太刀目には大きくダメージの補正がかかル。そして…。」


吉継はそう言いかけてまたも〈飛飯綱〉を抜き放った。


一角

「なっ…!!武士のリキャストタイムはこんな短いはずがない…!!まさかっ!」


吉継

「そう、鞘走りは任意で一つの特技(今は〈飛飯綱〉をセット)のリキャストタイムを大幅短縮できるのサ。それからこの篭手で攻撃範囲を伸ばせば道は拓ける。この大群の中を掻き進むには最適さ。」


一角

「おおお!!!」


吉継

「この運用は1つ難点があル。通常武器は種類にもよるけど2つまで装備可能だネ。両手武器は2スロ使うからともかく、武士で言えば2本差しの型のプレイヤーは敵に合わせて武器を変えるネ。だけどこの戦い方だとバリエーションを多くとることができなイ。鞘滑りは一発かます用だネ、撃ったら鞘で寝かせる時間が要ル。そうなればあとは1本で斬り抜けないとイケなくなル。そんな時はこれサ。」


一角

「異端剣豪の吊革…。」


吉継

「武闘家には馴染みが無いかもしれないネ、これをアクセサリー欄に装備すると武器の装備数が1つ増えるのサ。これでバリエーションが増えるだろウ?こういうことサ、1つづつだと大したことのない武器、装備も工夫次第では大化け出来るのサ、一角、君には見つけられるかな?」


一角

「これがレイダーの戦い方…。」

なんという解説パート


〈骨刀鞘走り〉

大魔獣の骨を魔術的な技巧で鍛え上げ、刀の形式にしたもの。鞘も同じ骨でできており、鞘から抜き放っての第一撃には大きくダメージ補正がかかる。


小説3巻小竜アイテム募集投稿作

投稿者 bad_blade 様

こちらが原案です。



当作中では

・一太刀目には大きくダメージの補正

・任意で一つの特技のリキャストタイムを大幅短縮 として活躍してくれます。



〈異端剣豪の吊革〉

異端シリーズの一つ。

異端魔道士のベルトなど各職に同じ効果を持つ製作級装備。

効果は同じく武器スロ+1

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