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ブリューナク ~貫徹する槍~   作者: ホウスウ
■第3章 寄道脇道 その1 inコオリマ
32/49

031

団長ことオーギュストからクエストの依頼を受けた一行は、先程の銅像のモニュメントがある広場で作戦会議を繰り広げていた。


晴天の中繰り広げられる打ち合わせ。

噴水の上に取ってつけた自分の銅像に歯がゆい気持ちを堪えながらベアードは参加していた。


少し離れたところではドワーフの子供が自分を指差しあこがれのまなざしでこちらを見ている。


やっぱり宿屋でやらないか? そう言いかけたが久しぶりの(こっちに来てからはむしろ初めての)クエストの打ち合わせは白熱をしていた。


ゴブリンの不穏な行動、地形特性を踏まえてシゲンを中心に話が進んでいた。


シゲン

「岩場の住処じゃ中々偵察もやりにくいな…。」


泳汰

「偵察はもちろん攻め入る時もだけど、森の中なら進退はしやすいが洞窟はそうはいかないぜ。」


吉継

「でも物見なしの進軍は危険すぎるだろウ?」


泳汰

「かと言って偵察に向いたスキル持ちもいない…か。」


マシュー

「俺や蔵人なんかは如何にもな恰好してる割にサブはそっち系(忍者や盗賊っぽい斥候的なスキル)じゃないからな。」


シゲン

「となるとアレか、最近発見されたって言うソウル・ポゼッションで従者の目を借りた偵察とかか?」


一角

「サモナーなんかここにいないじゃないですか。」


シゲン

「なんだよなぁ…、どうするかなぁ…。」


中途半端な偵察は意味を成さない。ましてや偵察に失敗し死に戻るのはススキノの大神殿。




「「「うーん…。」」」

一同は頭を抱えた。




そんな時だった。

頭上でサンサンと広場を照らしていた太陽が突然と隠れて、辺りは薄暗くなった。



「みなさんお困りのようですねぇ!」


空を見上げると太陽を覆い隠さんばかりに大きい3本足の鳥型のモンスター。

それに乗っている3人のプレイヤー。



シゲン

「タイミング良過ぎだろ…あいつら。」


ミライ

「あの鳥って<八咫烏(ヤタガラス)>でしょ?」


ベアード

「ってことは…。」


「とぉー!」


どこか聞き覚えのある声と共に3人のプレイヤーが空から降ってくる。

そして流れるように戦隊モノのようなポーズを決める。


「お久しぶりです!みなさん!」


シゲン

「チャラワンコからバカワンコに降格な、お前。」


そこにはアキバにあるはずのミッドナイトフェンリルのエーヴィル、沙月、玉藻の3人がいた。


エーヴィル

「そりゃあ無いっすよ!隊長もなんか言ってくださいよ!」


ベアード

「なんだバカワンコ。」


エーヴィル

「あぁ!ひどっ!ってそんなことより俺たちに内緒でススキノ遠征なんて酷いじゃないですかー!」


シゲン

「お前やレナに言うと是が非でも着いて来そうだから黙ってた。」


エーヴィル

「当たり前じゃないですか!こんな面白い話。」


泳汰

「面白くねーわっ!」


エーヴィル

「レナさんトコもこっちの南下具合を見てツクバまで出て来るそうなんでなんかオフ会みたいで楽しいですね!」


シゲン

「プラス思考過ぎだろ!まあいいわ、3人も頭数に入れていいんだな?」


エーヴィル

「もちろんっす!2人もイイね?」


沙月と玉藻はコクリと頷いた。








ノースオーガ ベアード、シゲン、吉継、白眉、蔵人

メガロドン 泳汰、ミライ、マシュー、一角

ミットナイトフェンリル エーヴィル、沙月、玉藻

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