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ブリューナク ~貫徹する槍~   作者: ホウスウ
■第1章 大災害 inアキバ
2/49

001

深海から徐々に浅瀬へと、周囲が暗闇から明るみへ。

あやふやな感覚から覚醒する。


ふと目を覚ます。

地面に横になっていた。


青い空、白い雲…。とても綺麗な空であった。


「ん?」


なんで外?そして朝!??


いかつい鎧を着ている男が突然起き上がった。


「あれ?今何時だよ。寝落ちして約束すっぽかしたか?」


周りを見渡す。


外である。時計があるわけもない。

しかし、あることに気がついた。


見慣れた鎧と盾を装備している。


うーん、昨日ボイチャしてのまでは覚えているぞ。


もう一度あたりを見回す。

見慣れた風景ではなかった。


所々草の生えているコンクリート道路、崩れかけの廃ビル群。


「夢? …じゃないな、この風景は…アキバの街なのかっ?」


ははーアニメとか漫画でよくある「ゲームの中に入っちゃった」系?

現実逃避が過ぎてこんな妄想までするようになっちゃったか…。


「いやいや、そんな馬鹿な…。」

ポツリとつぶやいた。


どうやら困ったことに本当に夢ではないらしい。


一呼吸置いて落ち着きを取り戻そうとする。


どうやら周りの人もこの事態に気が付いたようだ。


「「おい!どーなってんだ!!」」

「「責任者だせ!!」」

「「こんなんおかしいだろおお!!」」


その場に座り俯く者、NPCと思われる人物に大声を出す者、泣いている者。

こういう人たちがいるからベアードは冷静でいることができたのかもしれない。


「っと!みんなは!!」



頭の隅で電話の呼び鈴が聞こえる。


「念話機能は使えるのか!」


頭を集中させると見慣れたメニュー画面が開かれた。


グレイ・ベアード 人間

守護戦士Lv90 剣闘士Lv90

所属ギルド 北の鬼(ノースオーガ) 



ふむ、ステータスは変わらないっと、アイテムもそのままか…。


「っと念話念話っ!」


念話はシゲンからだった。


「熊ちゃん!生きてる!!」

「生きてる生きてる!しげちゃんは大丈夫?」


思わず二人とも名前が出る。


「よかったー。熊ちゃん念話でないから焦ったわー。」

「すまん、みんなは無事か??」

「ウチのメンバーは優秀だよ。メンバー全員熊ちゃんの約束守ってログインしてるんだから。いまみんなギルドホールに向かうように指示出したからお前も来てくれよ。」

「お、流石は軍師殿、仕事が速い。今行く。」


ベアードは急いでギルドホールに向かった。


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