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獣人、エルフ、竜族、いいや巨人族だ。

新田 葉月様に御許可をいただきコラボいたしました。


駄文ですがよろしくお願いいたしますm(__)m

あの山みたいな身体を見るたびに私はドキドキきゅんきゅんする。


「何て素敵…私を一発で潰せそうなたくましい指…セクシーです。」

私はうっとり眺めた。


私はラスティア・エルミタージ。

とりあえずは。


この世界はファーステリアと言う世界だ。

生まれたときから別にチートもなく暮らしてきた。


ごくごく普通の冒険者の家系でパーティーを組んでる。

普通に剣士として今日も遺跡に潜る。

古代魔法王国時代の遺跡は今日も大盛況です。


「ラス~、今日こそオレと良いことしようぜ。」

同じパーティーの豹の獣人ザザが妙に色っぽく迫った。

黒い耳がピコピコ動いた。

やんちゃな美青年って感じだ。

グラップラーでバリバリ前衛だ。

「ザザ坊、そりゃだめだ、ラスはおれの番だからな。」

竜族のティアスが私を引き寄せようとしたので素早くよける。

たくましい身体の美丈夫は竜族特有のキラキラ光る鱗におおわれている。

魔法剣士なので前衛も後衛もいける器用貧乏だ。

「嫌われているでは無いですか?ラスは私の大事な乙女…いずれは私の妃になるのですから。」

夢みたいに綺麗な人…妖精族のオールフィダス王子が微笑んだ。

白銀の長い髪と紫色の瞳が背中の透ける羽と相まって夢のようだけど…強力な精霊魔法使いだ。

「殿下より、僕の方がお得ですよ、家も買います。」

ニコニコと黒いローブをきたメガネの好青年ピーアスが言った。

世界魔法学校最年少教授の地位を蹴った男は今日も立派な杖を片手にニコニコしている。


以上、私のパーティーです。

ええ、みごとに男ばかり。

あー、女の子欲しい…ガールズトークしたいじゃないですか。


みーんな私の求愛者。

別にタブらかした覚えないんですけど。


そういえば…魔王もこの間求愛されたな…。

まったくチートじゃないですよ。


ただ単に知識に基づいた行動をしただけです。


あの、実は私、転生者です。

中2病じゃないです。

いつから気がついたかというと…。


あの美しい筋肉の塊…山のような身体を持つあのお方にあった瞬間です。


ああ、よだれでそう…。

ゴルディアス様、す、て、き。

巨人族のあの方を遺跡ではじめてあったとき。

あまりの質量とあの魅力にメロメロです。


その瞬間思い出したのです。

この世界が私が儚くなる前に読んでた乙女ゲーム『ファーステリアの恋乙女』完全攻略本の世界だって(正確には激似の世界…微妙に違う)。

ゴルディアス様は重要な遺跡を護る中ボスで攻略対象じゃないことも…。


なんで?なんでですか?

私、あの攻略本みたときからあのゴルディアス様の挿絵いいなっておもってたんですよ。


だから、小説ネタで買った攻略本をニマニマ見まくって、本体ないけどソフト買おうかなって思ってたくらいなんです。


あの乙女ゲーム、じつはマルチエンディングで

主人公も男女、職業、容姿も選べて仕事モードと恋愛モードが自然にできるって評判でRPGも楽しめてグラフィックも綺麗って評判だったらしいです。


職業は巫女に王女に司書って色々あったけど絶対にゴルディアス様と接触頻度が高い冒険者~剣士!って決めてました。


それで、今日こそ買うぞ!

と意気込んでた休みの日…私はご臨終になりました…ええ、突然死です、今度はきちんと体調管理して長生きするぞ!


だからかどうかしらないけど今世の私は剣士らしいしなやかな細身の体型をしている。


そして…なぜか…逆ハー状態に…。

超難易度高い攻略キャラ妖精族のオールフィダス王子殿下まで求愛した日には無意識って怖いって思いました。


隠し難易度最高攻略キャラの魔王イラージストから

金髪碧眼のあの美形男から…。

『…面白い、我がもとに来るがよい。』

とゴルディアス様にあいにいって(物陰から見学)ニマニマしてたら言われて本当に焦りました。


どうに逃げたかなんて覚えてませんけど…あの魔王、どこで個人情報しいれたんだか度々ハイエルフのふりしてうちの周辺うろうろしてるんですよね。



古代魔法王国時代の遺跡アーリャエの空中都市(仮名)は所々魔法が残っているところがあって建造物が浮いてるところがあるんです。


どうも研究都市だったみたいですね。

私たちみたいなエクセレントクラスの冒険者でも無いかぎりあまり奥には入らない方がいいみたいです。


「ラス、大丈夫かい?」

この間から無理やり入った癒しの神ティウセンの高神官ヤーデキがちょっとすりむいた私の手を握った。

「ラスにさわらないでください。」

ピーアスが杖を突きつけました。

「魔法使い殿は嫉妬深いようだね。」

ダンディーなヤーデキ高神官がほほえんで私の手の甲に口づけたところでパーティーが剣呑な空気に包まれました。

「てめー、よくもラスに。」

ザザが拳を構えた。

「少し痛い目にあった方がいいみたいですね。」

オールフィダス王子が魔法発現体の指輪を掲げた。

「オレの番に何をしやがる。」

ティアスが構えた剣に炎をまとわりつかせる。

「おや、僕にかなうとおもっているのかい?」

ヤーデキ高神官が私を後ろに回すと不敵に笑った。


「いい加減にしてください。」

私は叫んだ。


聞いちゃいない。

ケンカをやめて、私のために争わないでレベルじゃなく白熱しだした。


魔法と精霊魔法と魔法剣と神聖魔法を入り乱れる。


本当にもう、アーリャエみたいな遺跡で仲間割れ…。

こいつら死にたいんだと心底思いました。


「もう、知りません!」

私は早々に離脱した。


ゴルディアス様に癒されにいこう。


途中の低レベルの人工魔法生物(モンスター)を極力攻撃しないようにゆっくりとアーリャエの遺跡の奥に向かう。


「ピピアサは後ろから近づけば襲わないよね。」

ウサギみたいな耳に丸い胴のオレンジの人工魔法生物(モンスター)はピピアサと言って可愛いけど体当たりは強力で上位種族ペペヒルが存在する。

ペペヒルは緑だ。

人工魔法生物(モンスター)が自然繁殖して突然変異で色々な種族が増えたりするらしい。


昔の魔法王国ってどうしてこんな生き物作ったんだろう?


所々崩れた所を迂回しながらゴルディアス様が護る遺跡の心臓部に行き着いた。


「いた、素敵です。」

私は石の壁に寄りかかる筋肉の壁、灰色の髪と目の巨人族の色男ゴルディアス様を物陰から見た。


息が荒くなる…変態上等!

好きで好きでたまらないです!


「なんで巨人族に生まれなかったかな。」

あの丸太のような腕に抱かれてつぶれられたら本望です。


なめるように眺めてるとゴルディアス様がこちらをご覧になりました。


「…またきたのか…小さいの。」

深みのある美声でとろけそうです。


お、覚えていてくださったのですね!


「あ、あの。」

私は感動のあまり振るえた。

「ここは通すわけにいかない、死にたくなくば去るがよい。」

ゴルディアス様がめんどさそうに言った。


別にその奥に興味ありません。

あるのは素敵なその肉体だけです。


「あの…その…。」

私はもじもじした、ああ、もう。

「怯えるくらいならなぜ来る。」

ゴルディアス様が眉をひそめた。


お、怯えてないです~。

ああ、この想いどうにつたえたら良いのでしょうか?


「あ、あのその…す、すて。」

私がいいかけたところでゴルディアス様に精霊魔法がとんだ

「卑しき巨人よ、わが妃に近づくな!」

オールフィダス王子が精霊魔法の発動体の指輪を構えて言った。

「おお、やってやるぞ!」

ティアスが魔法剣を上段からふりおろす。

炎がゴルディアス様に襲いかかるのを止めようとして走り出した。

「そっちは危ないよ。」

ヤーデキ高神官がシールドを張ったせいでたどり着けずもがく。

炎はゴルディアス様の拳の一撃で消された。

ピーアスが無詠唱で杖を掲げてイカズチをゴルディアス様に向けて放った。

ゴルディアス様は腕を交差させて防ぐ。

「やりますね、でもきいているはずですよ。」

ピーアスが不敵に笑った。

「せいや~!」

ザザがゴルディアス様にけりを入れて固すぎ、いてー!と足を押さえてぴょんぴょん跳ねた。


ゴルディアス様はみじんも揺るがないけど顔をしかめた。


「小さきものどもよ!攻撃するなら容赦せぬ!」

ゴルディアス様が壁に立て掛けてあったこん棒を持ち上げた。


ゴルディアス様はお優しいから攻撃仕掛けない冒険者に攻撃は仕掛けないものね。


ああ、潰されてしまうかもだけど…素敵です。


攻撃の一撃の風圧で飛ばされる。


これでしんでもくいはないです。



「ゴルディアス!ゴミはいいが我が妃は潰すな。」

気がつくとエセハイエルフな魔王が私を後ろから抱き締めていた。

パーティーのみんなは倒れ付してるけどさすがエクセレントクラスの冒険者、生きてるし起き上がろうとしている。

「魔王イラージスト陛下のお妃様でしたか?失礼いたしました。」

ゴルディアス様が膝まずいた。

「違います!」

私はイラージストの腕に噛みついた。

「相変わらず面白い女だ、我に逆らうとはな。」

楽しそうに私を回して顎を持って上を向かせたので頭突きをした。

腕が緩んだ隙に抜け出す。


「ラス…撤退します。」

ピーアスが顔をしかめながら冒険者に緊急用脱出に支給されてる、転移陣符を発動させた。


「まて。」

魔王イラージストが頭を撫でながら言った。


景色が変わっていく。


気がつくと冒険者協力組合、通称 冒協(ボウキョウ)のホールにみんなで倒れ付していた。


受付嬢のローラちゃんが大丈夫ですか?

といいながら近づいてくるのを聞きながら気を失った。


うーん、転移陣符酔いです~。

どうせなら…ゴルディアス様の手のひらに転移したいです…。


絶対に誤解したよね、ゴルディアス様。

あのエセハイエルフ魔王!

今度あったら絶対に絞める!


命に代えても!


ああ、今日もゴルディアス様はセクシーで素敵だったな…。

それだけは幸せでした…。

毎日…あいた…。


その後しばらくみんなで冒協の契約病院に入院してしまいました。

私もダメージを受けてたみたいです。


あーん、ゴルディアス様不足ですー。

駄文を読んでいただきありがとうございます♪

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです! 逆ハーになってるけど、主人公が周りに靡かず一途にゴルディアスを想ってるのがいいですね。 あと主人公が変態な所も好きです。 これからゴルディアスと進展はあるのかとか、色々気…
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