表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第二話:ライブと退屈

オープンなライブ会場に流れていたドラム音が沈黙の時を与えたかと思うと、間髪いれずに客の歓声があがる。

長いこと聞き続けた黄色い声と太い声

神の声を持つ美声年こと俺、京谷瑞紀(17)は歓声に向かってシャウトしたあと、小さく舌打ちしたが運良く歓声に書き消された


―――十分後


「俺…やめるわ」


俺が控え室のソファに腰掛けた直後バンドのギタリストがやめるといってきた


「あ、そ。オフか…」

そっけない返答にギタリストは口が開いてふさがっていない

まだ童顔のギタリストが俺より年上だと思うと滑稽で笑いが込み上げたがなんとか喉元で笑いがおさまった


こいつみたいに人気になれるとふんで俺のバンドに入ってついてこれずやめていったのは何人目だろう

―――

――


影武者のスタッフがいなくなったころ、俺たちも帰路につく


明日から学校にいかないといけない、めんどうくさい…

今まではメンバーのあてがあったから高1の間は学校にいかなかった。

明日は点呼だけ受けて


「ばっくれよう」


自然に声が出た、そうだばっくれよう。

家についてすぐ俺は床についた――




―――

――



次の日の昼下がりの校舎裏、そこは懐かしくも凄惨な風景と共に見慣れぬ

「過去」

を見つけた―――

それはきっと俺の

「未来」

現在(いま)

なのかもしれない

少なくとも、

止まった退屈からは抜け出せそうだ



そのときはただ薄れ行く意識の中

次のギタリストを選んでいた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ