第五話 チーム決定!決戦へ
今までの設定を少し変えました。具体的には、二ヶ月から二週間に変えました。
そうじゃないと、やりたいことができないことに気付いたからです。
申し訳ありませんでした。
もうひとつ謝らないといけません、ルールの表記をひとつ忘れていました。
「もっ……申し訳ありませんでしたぁ……」
ハイ僕は見ての通り大絶賛土下座中ですよ。理由?
聞かなくてもわかるんじゃない?(第四話参照)
「まあ、謝るのならいいけど……」
とこんなわけで、気絶させたことを許していただいたとさ。
許してもらった後、時計を見ると時間に余裕があったため、
僕らは食事を食べて制服に着替えたあと雑談をしていた。
学園に着くと、いきなり六年の証である花のエンブレムをつけた、
モデルやってそうな奴がやってきた。
容姿だけで見ると、アレクと良い勝負をしてそうだ、
周りで黄色い悲鳴が聞こえる。(ユウの方にもきているのを気付いては居ない)
「君がユウ君だね、僕はアラード=セブフィ、エンブレムで分かる通り六年だ。
一週間後の模擬戦、楽しみにしているよ。」
そう言って、アラード先輩は帰っていった。
教室に着いた僕は、アレクにそのことを話すと、
「セブフィっつったら王族の親戚じゃねえか!」
と言った。
「そうか、アハハハハハ……ええええええっ!!」
「驚くことはねえだろ……別に大貴族だって居るんだし」
そう言ってアレクに呆れられた。
はぁ……親戚とはいえかなり偉い人だしなぁ……、目を付けられたのかな……。
ああ……憂鬱だ……。
「今日は、ナッテムが無断欠席だが理由知ってる奴いるか?」
すると、教室はしーんと静まり返った。てかあいつナッテムって名前なんだな。
「まあ知らないならいいが。それとチームが決まったから今から発表するぞ!」
うう……多分選ばれてるんだろうな……自重しとけば良かったのだろうか。
「メンバーは、アレク!セナ!ユウ!ラテム!クル!お前らだ。」
「「「「「ハイ!」」」」」
「それじゃあ授業始めるぞ……」
そう言って算数が始まった。まあ通貨で買い物するときの代金とかの
計算を覚えるだけに近いけれども。
授業が終わると、模擬戦のメンバーが集まった。
メンバーを見てみると、美形が二人で、アレクとセナだ。
そして、クルは何故か仮面を付けていた。ラテムは……地味だ。
何故なのかは分からないがとりあえず、自己紹介を一人づつして、作戦的なものを決めた。
何時か聞いてみたい。
こうして、僕ら五人は模擬戦に出場することになった。
今まで説明されていなかったが、模擬戦に関しては以下の内容となっている。
場所は、特別な部屋で行われ、その中で死にそうになったとき体力を全快して、
外に出される。と言った仕組みになっている。
武器や魔法は何を使ってもよい。
対戦するのを決めるのは、あみだくじ、完全にランダムとなっている。
(なんであみだくじがあるのだろう。他にもあるのかね……)
因みに学年を超えて勝負するため、一回戦から六年の有力チームと当たり、
即終了と言うのもある。できれば当たりたくないものだ。
メンバーは、五名で組む。この際同じクラスで無ければならない。
そして、その中で順番を決め、その順番どうりに対戦をして、
先に三勝した方が勝ちだ。
その日から、授業は模擬戦の練習のため所々クラスのメンバーと、
違うものになっていった。
一番きつかったのは、魔法学だ。先生同士で賭けをしているらしく、
負けないために、防御魔法を中心に教えられ、先生がかなりの威力の
魔法を撃ってくるのだ。とにかく集中するためしんどいのである。
こんな毎日を送り、遂に当日の前日となった。
この日は先生が五人で会話する機会を設けてくれたようだ、
五人とも同じ部屋に案内され、他には誰も居なかった。
「とりあえず、明日は絶対勝とう!」
そういったのは、意外にもクルだった。
クルは練習のときも授業中当てられても、一言も喋らなかったからである。
「お前……喋れたんだな……」
そうアレクが言ったのも無理が無い話だった。
「いやいやいやいや、喋らないのは訳があるからね!」
と言って、楽しそうに会話しているので無視することになった。
そんな中一番最初に口を開いたのが、ラテムだった。
「まあこいつらはほっといて、今回厄介なのは、
六年のアラード先輩が居るチームだ。メンバー知ってる奴いるか?」
なるほど、確かにそうだ。敵のチームは知っといた方がいいだろう。
その問いに対しセナが、
「知ってるよ。アラード先輩のチームは、まずアラード先輩、ハナキ先輩、
僕のお兄ちゃんのセナミ先輩、正体がまったく掴めないことで有名な、
クル君のお兄ちゃんのガル先輩と、最後にサタン先輩だ」
ん……?一人だけ悪魔みたいな名前な気がするがまあいいか。
問題は、そのメンバーが強いのかなのだけど、どうやらこの五年は無敗だったそうだ。
正直勝てる気がしないな……。
「まあいいか、今日は明日に備えて休もう。解散」
僕がそう締めくくって、今回の会議(?)が終わった。
アラード先輩に勝てるのだろうか……。心配になる。