神様を見た瞬間(200文字小説)
今回は25文字×8行で揃えてみました。
二日酔いの頭を叩きながら、ユニフォームに着替える。
今日はPTAソフトボールの試合で6時に学校へ集合。
試合会場のグランドまで車に揺られて、気持ちが悪い。
こんな日に限って、メンバーが9人ギリギリだとは…。
「山田さんと田中さんも来る予定じゃなかったっけ?」
「山田さんは寝坊して遅れるらしい。田中さんは仕事」
「マジかよ。キャッツボールしただけで吐きそうだよ」
その瞬間、慌てて走ってくる山田さんが神様に見えた。