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愛を知る時 ~本当の王妃になるまでに見つけた愛に守られるまで~  作者: 与謝野竜胆


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第二章 新しい護衛騎士

あらすじ

 第二章にはいりました。

 周囲の人々から優しく時に厳しく、時に生暖かい目で見守られながら、王妃のエルが国王ケレとゆっくりと愛を育んでいきます。

 愛されてこなかった王妃エルが、愛されることの幸せと喜びを知っていくお話です。

 私は長兄に伝書魔法鳥を送った。

カリーナの兄はイバンと言う。彼の最初の指導者の状況が知りたい。

 返事は直ぐに来た。 

ラウルは順調に回復して、今は訓練にも参加している。事情が事情だけに、今回は治癒魔法とポーションを使った。彼は24歳と若いが有能だ。良き人材を失う訳にはいかないからな。と伝えてくれた。

 私はイバンの事を伝えた。退団という選択を受け入れることは出来るが、それが良い方向に進むとは思えない。ラウルに会って、自分自身と向き合って答えを出した方が良いと思うという内容を送った。

 長兄からは、ラウルをスワツール国に送る。

ラウルも納得して行くので、良ければ護衛として傍に置くと良い。

 彼は子爵家の長男だが先妻の子供で、今の家族には馴染めておらず騎士を志した。スワツール国で生活できるなら、その家族も安心することだろうから行かせてくださいと希望された。と返事があった。


 私は、イバンにラウルがスワツールに来るが、会ってみるか?と問うた。

イバンは、驚いていたが会えるなら会いたい。元気なんですね。良かった。と嬉しそうにしていた。

 護衛は、城内に寮を作ったので、希望すれば入ることができる。夜勤もあるので、独身者は寮を希望する者が多かった。寮費も光熱費もただで、寮の食堂で時間内であれば、いつでも食べることもできる。


 ラウルがスワツールにやってきた。

爽やかな好青年という感じだ。

 マチルダ達侍女も、感じの良い方が来てくれて良かったですねと話している。

 言葉に不自由するかと思ったが、スワツールの騎士を受け入れる時に、言語が出来ることが条件の一つでしたからと流暢に話すことが出来る。

 アカデミーでスワツール語を選択していて良かったと笑っていた。

 

 イバンとラウルがどんな話をしたのか分からないが、イバンも可能なら護衛に志願したいと希望してきた。

 兄妹で気まずくないかと聞いたが、二人とも仕事と割り切っているから気にならないと言ったので、護衛に入ってもらった。

 もう一人は、イバンがアウグスリンデで一緒に戦っていた班にいたユーゴ27歳、状況を一早く把握して周囲と同調しながら動く事ができるひとだとイバンとラウルがいうので、本人に護衛希望の意思を確認すると二人となら働きたいと言って、三人が燥いでいた。

 あんなに心配したのにとカリーナが腹を立てながら喜んでいた。


 ケレの護衛は、騎士団総長や騎士団長が選抜した15名が担当することになった。試用期間を設けてケレの意見を参考に継続か交代かを判断していくそうだ。


 私には基本的に3人の護衛が付く。部屋の中に1名と外に2名、王宮内は1人が前方で後方が2名。外出時などは、行先や要件によって人員を増やす。夜間は交代制でドアの前か近くで任務にあたる。

 護衛任務のない日は、ケレの護衛か騎士団の訓練に参加している。

 王室近衛兵は制服も新しい物にしている。騎士団とは一線を画すことにしたからだ。

 ケレも私も最初のころは、常に護衛がいる生活に慣れない居心地の悪さを感じたが、数日もするとすっかり慣れてしまった。

 

 騎士団に所属する騎士と王室近衛兵は、定期的にアウグスリンデ国の訓練に参加させてもらっている。危機管理能力を衰えさせないためだ。

 アウグスリンデ国でも魔獣が以前に比べて非常に減少しており、被害が出なくなってきてると長兄から喜びの報告があった。

 ケレには、定期的に森の主のところを訪問する許可をもらっていた。大体はケレも一緒に訪問している。

 森も木々が育ってきており、活力が増したようだ。森の主も力を取り戻してきていた。

森の主のところへ騎士を連れていくことはできないが、シールドの外側で待機してくれている。

 ケレと慣れとは恐ろしいもので、窮屈に感じていたのが噓のように居ることが当たり前になったなと笑いあった。

 森の主には、スワツール国とアウグスリンデ国のことを報告した。

アウグスリンデ国の魔物が減って長兄が喜んでいると報告すると、今以上には減らすことができないと申し訳なさそうだった。十分だと思います。魔物からも恩恵を受けていることも確かなので気にしないで欲しいと伝えた。

 長兄にも時々メッセージを送って確認しているようだ。

 治癒魔法を流すと心地よいと喜んでくれた。時々来て魔力を流してくれるようにと頼まれた。

 魔石の確認は護衛の者も一緒に見て回った。広大な森なので一周すると馬で回っても半日以上かかる。

ケレとは、こんなこともないと馬に乗る暇もないからと楽しむことにしている。


 そして、王宮に帰り驚くことが待っていた。

 侍女のカリーナが、ラウルと婚約をするという。スワツール国とアウグスリンデ国では、身分差に拘らないとはいうが、カリーナは伯爵令嬢でラウルは他国の子爵家だが問題なのだろうかと思った。

 カリーナの兄イバンが後押しをしてくれたようだ。伯爵家は受け入れているどころか、ラウルのことをとても気に入っていて、有難いご縁だと言っているらしい。

 ジュリアとディアナが教えてくれたのだが、今や王室近衛兵は絶大な人気でご令嬢方からの釣書が各家に山のように届いているらしい。

 何故そんなことに?

 制服が素敵に見えるんでしょうか、優しいとも言ってましたね。所作が綺麗とか言葉遣いが丁寧とかでしょうか。強い上に、優しくて、優雅な身のこなしでと絶賛されていますよ。

 なるほど、なるほど、と思うが騎士たちが不憫な気がする。

 そうですね、騎士は強いかもしれませんが、野蛮な行動が見え隠れしますから。

野性的なところが素敵だというご令嬢もいますから、騎士も人気はありますよ。と教えてくれた。


 マチルダから、カリーナが結婚するとなると新しい侍女は必要になるでしょう。

考えているのは3名なので、今いる侍女たちからの推薦にしようかと思いますと報告された。

 仲間になれる人だといいのだがというと、彼女達の推薦ならそこまで心配いらないと思いますけどとマチルダにしては歯切れが悪かった。今は、王室近衛兵に釣られて応募する令嬢もいることでしょうからねと溜息をついていた。

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